ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その113:「魅力倍増計画」編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

1.恋のアップ・ダウン

 「恋はジェットコースター」という言葉をどこかで聞いたことがありますが、片思いをしていた当時の、みちょるびんの気分のアップ・ダウンも、激しいこと、激しいこと!

 どんより落ち込んで、絶望的な調子の日記のときもあれば、妙に明るいノリのものもありました。
 その多くは、「やみぃ・やみ・やみ」(みちょるびん造語。「Yummy(ヤミー)・闇・病み」と書く)でしたが、今回は、稀に見るハイテンションな日記をご紹介します。

 その日記の中では、新たな「計画」の決意表明がありましたが、翌日の日記には、「計画」については何も触れられておらず、どうやら早くも翌日には、‘ボツ’になったようです。

 まさに、アップ・ダウン!

2.ある日のハイテンション日記

 (涙を流した夜の翌日)
 今朝、起きてみると、目が腫れていた。
 しかし、今日の私は、なんだかやる気に満ちているのだ。

 結論から言うと、恋愛に目を向けるのは、やめようと思う。

 考えても、現状は、何も変わらない。
 不安ばかりが募るだけ。
 かと言って、‘彼’に対して、友好的な態度で、何かいいアピールができるわけではないのだ。

 じゃあどうしたらいいのか―――?

 ただ、ひたすら、自分を磨くしかないということだ。

 魅力的であること。
 そうすれば、誰かが私に、引き寄せられてくるはずである。
 もう、そういう風に信じるしかないじゃないか。

 私は、時間とともに、どんどんいろんなことを忘れていくだろうが、でもその時その時を、真剣に、優しい気持ちで過ごしていれば、「間違いはない」んじゃないかと思うのだ。
 ヒトの記憶の中の私が、いい人でいられれば、それが、「正」になるんじゃないか。

 私自身が魅力的であること。

 ではそれは、どうすればよいのか―――?

 好きなことに熱中すること。
 いつもポジティブでいること。

 それが私。
 みちょるびんだ!

 夜は、ダンス教室に行った。
 みちょるびんの「魅力倍増計画」がスタートしたばかりだから、行かずにはいられまい。

 今日のレッスンは、また、趣向を変えていた。

 先生がいきなり、皆に対し、「即興で、それぞれ、ソロで踊るように」と言われ、尻込みしているうちに、私は、‘トリ’を踊らされることになってしまった。
 困ったことになったと頭を抱えたが、後の祭り。

 今日は、先生が、自然由来のアイテムを用意されていた。

 教室の中央に「水晶」が置かれ、部屋の正面を占める鏡に沿って、「お花などの植物3種」が間を空けて3か所に置かれ、そして、鏡と反対側の壁側には「ウール」が配置されていた。

 私は、「水晶」を‘彼’に見立てることにした。

 強烈な吸引力があるのだが、真っ向から近づけない。
 だから私は、「水晶」に背を向けて、「水晶」に手繰り寄せられるように近寄っていった。
 だがそれでも、やっぱり、向かうことができない。

 それで私は、まず先に、「水晶」から遠い場所にある「お花」や「ウール」に、それぞれ近づいてみることにした。
 いろんな個性があり、それもこれも素敵なのだけど、やっぱり、「水晶」に引き付けられている自分がいる。

 私は、その葛藤とジレンマをダンスで表現した。
 「水晶」と、ある一定の距離を置いて。
 そして、最後は、少しだけ、素直な気持ちに身を任せて、「水晶」に同調するように、体を左右に揺らすことができた。

 先生に、「『女の一代記』という感じでした」と言われた。
 ダンス仲間にも、「いつになくセクシーだった」と言われた。

 ソロダンスの次は、いつものように、グループ単位で踊ることになった。

 前の発表グループの即興ダンスが、全体的に、‘苦悩に満ちたもの’のように見えたので、私は、自分の番では、軽くコミカルにいくことにした。

 「みちょるびん、参上!」と言葉を発して踊り始めたら、なんだか、楽しくなった。
 踊り始めると、‘開き直り’の気持ちも出てきて、自分でもオカシイと思いながら、小さい‘大’の字を宙で作りながら、ぴょんぴょん跳ねた。
 ついでに変顔もしながら!

 そんな風だったので、私が踊ったグループは、「前のグループと全然違って、明るかった」という感想がもたらされた。
 そして、先生から、「それは、私の持っているオーラが、他の皆をも巻き込んで、明るくしたのだ」と評された。

 「みちょるびん魅力倍増計画」、出だし、好調!

                            以上、みちょるびんでした!

-ダンス!, 第一次仕事イヤイヤ期

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