ファッション関係 宝石

新☆誕生石!(3:続、1月の誕生石)

投稿日:2022年1月24日 更新日:

 こんにちは、みちょるびんです。

 現在、みちょるびんは、宝石鑑別師のディプロマを持っています。

 しかし、宝石に全く興味がなかった頃のみちょるびんは、「ガーネット」はおろか、三大宝石である「ルビー」「サファイア」「エメラルド」の色すら、よくわかっていませんでした(ルビーは赤色、サファイアは青色、エメラルドは緑色)。
 だから、「多くの人がガーネットの色は赤色だと思っているでしょう?」なんて、偉そうに言える立場ではなかったんです、勉強する前は。

 だけど、「サファイア」には、青色だけではなく、ピンクや黄色い石があるということを知って、いろんな石にも興味が湧いていったんです。
 当時、みちょるびんは外国に住んでいて、どこか一緒に出掛けるような同じ年くらいの友達もいませんでした。
 そんなこともあり、週末、裸石を扱う宝石店に出かけるのが楽しみの一つになっていて、ショーウィンドウの中に知らない石を見つけては「この石の名前は何?」と店員さんに質問していました。

 その色鮮やかなきれいな緑色の石の名前を質問して、「ガーネット」という答えが返ってきた時、とても驚いたことを覚えています。
 その新しく仕入れた知識は、みちょるびんにとって、自分だけが知っている面白い発見のように感じられ、わくわくしたました。
 そして、「もっと宝石のことを知りたい!」と学習欲が生まれたきっかけだったように思います。

 この「ガーネットに、実は緑色の石がある」というネタ(?)は、今でも、ヒトの気を引くのにキャッチーな、みちょるびんの‘得意技’と言えるかも知れません!

 因みに、この時に見た緑色のガーネットというのは、みちょるびんが密かに狙っている「デマントイド・ガーネット」とは別物の「サボライト・ガーネット」(グロシュラー・ガーネット)だったと思います。
 「サボライト・ガーネット」は、ベーシックな‘折り紙セット’の色にあるような、鮮やかな緑色をしているかわいい石です。
 エメラルドの緑色とはまた違った色味ですし、個性的な装いを楽しめる石だと思います。

 そう、個性的な装いで忘れてはならないのは、「カラーチェンジ・ガーネット」です。

 記事「新☆誕生月!」で「アレキサンドライト」という光源によって色が変わる珍しい石について触れましたが、ガーネットの中にも、「アレキサンドライト」のように色が変わるという変わり種があるんです。
 昼光あるいは蛍光灯下でブルーからブルーイッシュグリーンを呈し、白熱灯下でパープルからパープリッシュレッドを呈するものです。

 みちょるびんは、一度だけ、この変色するガーネットを見たことがあります。
 あれは、「ミネラル・ショー」(外国)だったと思います。

 当時、みちょるびんは、本で見ていた「パパラチャ・サファイア」(ピンキッシュ・オレンジのサファイア)への関心が高く、「パパラチャ・サファイア」をこの目で見てみたくて探していました。
 だから、お店のおじさんがせっかく「カラーチェンジ・ガーネットがあるよ」と声をかけてくれたのに、スルーしてしまいました・・・。
 それに、英語だったので、おじさんが話していることは、聞き間違いか何かだろうとも思ったんです。
 まだ、知識が乏しかったみちょるびんは、まさか、ガーネットの中に、そういった珍しい特殊効果を呈するものがあるなんて知らなかったし、「まがいもんか何か」と思ってしまったんです。

 みちょるびんが「カラーチェンジ・ガーネット」に出会ったのは、後にも先にも、あの時だけです。
 さほど高い値段ではなかった記憶がありますし、「なぜ、スルーしたんだろう!!」って、今でも悔やまれます。

 ところで、ガーネットの中には、スターと呼ばれる特殊効果を呈するものもあるそうです。
 4条のスターが一般的らしいですが、みちょるびん、見たことあったかなぁ・・・?
 こちらは、「カラーチェンジ・ガーネット」ほどの希少性はないということではありますが、それでも、やっぱり、珍しいことに変わりはないと思います。

  最後に、赤いガーネットの場合、産出量も多いため、商業的に製造される「合成ガーネット」はないと言われているようです。

 「合成石」とは、天然石と同じ「化学組成」「結晶構造」を人工的に作った宝石のことを言い、例えば、「ルビー」「サファイア」「エメラルド」などは、これまでも盛んに作られてきました。
 最近では質の高いダイアモンドも登場していると聞きます。

 同じ宝石であれば、ラボで作られた合成石であっても、その美しさに変わりはないわけで、また、それで値段も手頃であれば、気軽に合成石を楽しみたいという風に考える人だっているでしょう。
 いろんな考えがあっていいし、それをみちょるびんは、否定はしません。

 が、やはり、顕微鏡を覗いて、自然界で生まれたという痕跡(インクルージョン/内包物)を見つけると、「この世に1つしかない天然石なのだ」といとおしく感じられるものなのです。

 だから、手に入る赤いガーネットが、天然だと考えてほぼ間違いないのだと思うと、ある意味、これも、「ガーネット」の強みなんじゃないかなぁと、個人的には思うのであります!

                             以上、みちょるびんでした!

【参考文献】
「宝石 その美と科学」(1972年、近山晶著)

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