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ストーンヘンジからの道♪(16)

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 こんにちは、みちょるびんです♪

 バースを発つ日。前日は、強い雨が降られて大変でしたが(「ストーンヘンジからの道♪(12)」)、この日は一転して晴れ。

 前日は時間の制約もあり(「ストーンヘンジからの道♪(15)」)、観光できたのは実質ローマン・バス(「ストーンヘンジからの道♪(14)」)とバース寺院の2カ所くらいだったので、バースを出発する前に1時間半ほど、バースの街を歩いてみることにしました。

 目指すは、ザ・サークルとロイヤル・クレッセント!

 ローマ人が去ったあと一度衰退したバースは、18世紀のジョージ王朝時代に飲泉ブームが巻き起こったことで、上流階級の保養地として再び賑わいを取り戻すことになりましたが、ザ・サーカスとロイヤル・クレッセントはこの時代に建てられた集合住宅になります。

 中央の緑を取り囲むように築かれた直径97mの円形となるザ・サーカスは、ジョージアン様式のテラスハウス。
 テラスハウスとは、境界壁を共有する複数の住宅が連続している形式の低層住宅のことだそうで、日本で言うところの長屋にあたるとのこと。

 この特徴的な円形という形状は、ストーンヘンジやローマのコロッセオを参考にして設計されたのだとか。
 建設は1754~1766年。

 一方、ロイヤル・クレッセントは全長約150m・高さ平均15mの三日月形の円弧上に建つ同じくジョージアン様式のタウンハウス。
 タウンハウスとは、壁でつながった一戸建てのことを言うそうで、1767~1775年に建設され、「世界で最も美しい集合住宅」と評されているそうです。

 これらの建築に使われている石材は、この地方でとれるハチミツ色の’バース・ストーン’。
 バースの街では、建築には一定の割合でバース・ストーンを使うことが義務づけられているそうで、その結果、街全体が統一した美しい景観をキープできているとのこと。

 ザ・サーカスとロイヤル・クレッセントは、バース寺院あたりから徒歩で約15分くらいのところにある。
 前日に雨が降っていてゆっくり見ることができなかったバース寺院の天使のはしごを見るためにバース寺院にも立ち寄り、散歩を開始しました。

 ザ・サーカスまでの道のりは、上り坂になっていて、運動不足のみちょるびんにはちょっときつかったですが、がんばって上った先には、だだっ広い円形の集合住宅が待っていました。
 その規模の大きさにびっくり。そしてロイヤル・クレッセントも同様に、全貌を写真に収めるのが難しいほど巨大でした。

 ロイヤル・クレッセントではほとんどのタウンハウスは個人居住者の住居のままなのだそうですが、15番地と16番地が組み合わさって5つ星のホテルとして、1番地はNo.1ロイヤル・クレセント・ミュージアムとして利用されているのだとか。
 みちょるびんが訪れた時、そのホテルはちょうど、外壁の修繕をしているところでした。

 ところで―――。
 みちょるびん、このあたりに来て、用を足したくなりました・・・(- - ☆)。

 幼稚園児らしき子供たちが列をなしてNo.1ロイヤル・クレセント・ミュージアムに入っていくところを目撃したので、みちょるびんも博物館に入ろうかとも考えたのですが、その日は月曜日で休館の日。
 子供たちの見学はどうやら特別アレンジされたものだったようでした。

 幸い近くにカフェを見つけたので、お手洗いを拝借し、お礼にナッツを購入。
 難を逃れました。
 朝からお店が開いていて良かったです☆ 

 帰りはもう一度、ジョージアン様式のパルトニー橋を見に行ってみることにしました。
 前日は雨のため、写真を撮るだけで精一杯という感じだったので、約45mの短い橋の上を往復しました。

 橋の近くまで行って気づいたことは、一見、普通の道路にしか見えないということ。
 道路の両側には小さいお店が立ち並んでいました。

 このパルトニー橋のように両側にお店を構えた橋は、世界でもフィレンツェのヴェッキオ橋、ヴェネツィアのリアルト橋、エアフルトのクレーマーブリュッケ(これはみちょるびんもお初)の4つしかないのだそうで、この橋はヴェッキオ橋やリアルト橋から着想を得て造られたのだそうです。

 因みに、2012年公開の映画「レ・ミゼラブル」で、ラッセル・クロウ演じる主人公ジャベールの身投げのシーンに登場した橋がパルトニー橋なんだとか。
 映画は観たんだが、今や記憶にない・・・。

 さて、エイヴォン川沿いのパレード公園には、ブタを率いた青年の石像がありました。
 これはブラドゥ王子で、バースの創設者とみなされている人物です。

 伝説によると、ブラドゥ王子はアテネ滞在中にハンセン病にかかってしまい、王位継承ができなくなってしまったのだそう。
 それで身を隠し、豚飼いとして生活していたそうなのですが、ある日、泥風呂に入っていたブタだけが皮膚病を患っていないことに気づき、自分自身もその温かい泥風呂に入ってみたところ、ハンセン病が治癒したとのこと。
 その後、父の後継者として復帰し、バースの温泉の恩恵を皆で分かち合うべくバースの街を設立したと言われているそうです。

 そういえば道後温泉の発見のエピソードにも似ている!(「道後温泉旅行!(17)」)
 さては!?と気がついて、実際に行動に移してみる勇気が、成功の鍵なんですね!!

 ブラドゥ王子の石像は噴水の一部として1859 年にピローネ(Pierone)により、ブタは2009 年にアラン ダン(Alan Dun)の原作に基づいて制作されたものなのだそうです。
 言われてみれば、ブラドゥ王子とブタのテイストが違っているのがわかる。
 作者が違うからなんだね!
 なんとなく、ブラドゥ王子が、隣にいるブタの存在を喜んでいる感じがするんだが、気のせいだろうか!?

 おかげさまで、早起きして朝の散歩をしたことで、バース滞在がより充実したものとなりました♪
(つづく・・・)

                             以上、みちょるびんでした!

【左がバース寺院で、右がローマン・バス】
【天使のはしご】
【坂を上って、ザ・サーカスの正面】
【ザ・サーカス】
【ザ・サーカス 別角度】
【参考:ローマのコロッセオ】
【ロイヤル・クレッセント】
【改修工事中の5つ星ホテル】
【クィーン・スクエアの周囲にも集合住宅】
【聖ミカエル教会】
【パルトニー橋】
【普通の道路に見えるパルトニー橋の上】
【橋の上のお店の向こう側にはエイヴォン川】
【ブラドゥ王子とブタ】

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