旅行

ロシア旅行の思い出。(6.裏切らないサンクト)

投稿日:2021年4月4日 更新日:

こんにちは、みちょるびんです。

【滞在5日目の日記】

 昨夜は、久々のベッドということもあり、比較的ぐっすり眠れた。
 ただし、なぜか、起きたら首が痛かった。
 寝台列車の疲れか、重い荷物を持って長時間移動したせいか。
 あるいは、枕が低すぎたか? 

 今日のガイドさんは、日本に留学経験があるという、なかなかキュートな青年だった。
 元日本留学生という親しみに加え、日本語もかなり上手だったので、コミュニケーションがよくできた。

 ロシアはバレエが有名で、ダンスが盛んなので、ガイドのボクさんに、自己紹介がてら、私もダンスをしているという話をした。
 すると、ボクさんは、「えっ!?」と一瞬、戸惑ったような表情をして、私の体を上から下まで見たのだった。
 私のぽっちゃり体形は、ロシアのダンサーには見られないのだろう。
 友子と二人で、ボクさんの反応にウケた。

 さて、まずは、「エカテリーナ宮殿」へ。
 車で1時間くらいだっただろうか?
 ずっとおしゃべりしていたので、時間が早く感じられた。

 ボクさんの機転のお陰で、長蛇の列をすっ飛ばして中に入ることができた。
 観光客は多かったが、開放感のある広さであるので、見やすかった。

 入場する前に、靴の上にカバーをさせられたのが楽しかった。
 テレビのサスペンスドラマ等で、鑑識係の人たちが装着している、ちょうどアレに似ていた。
 床の保護を目的としているのと同時に、掃除できるようにとのことらしい。
 面白い。
 そう言われると、床の上を滑ってみたくなる。

 楽しみにしていた「琥珀の間」も美しかった。
 いずれの部屋も、「よくも、きれいに復元した!」と感心するくらい、きれいだった。
 大火で焼き落ちた部分も、少なくないのだから。
 お庭も広く、湖まであった。気持ち良かった。

 屋台みたいな出店でTシャツを買った。
 プーチンTシャツが気に入ったのだ。
 黒地に、プーチンの顔がドンと中央にあって、モノトーンのアーティスティックな感じがカッコ良かった。
 初めは自分用のつもりだったのだが、合うサイズのものがなかったため、父・パピーのお土産に。
 マトリョーシカ柄のレアなTシャツは母・マミー用にゲットした。

 思いの外、時間が余ったので、「エカテリーナ宮殿」の後に、「インペリアルポーセリン」社の工房直営店にも寄ってもらった。
 排気ガス臭くて、気分が悪くなる中、お店を訪れた。
 昨日、ホテルの売店等でも、チェックしていたのだが、さすがに直営店だけあり、品ぞろえが豊富だった。
 また値段も安くなっていた。

 私は、結構、本気で購入を考えていたので、店内を、一つ一つ物色して回った。
 お店には、昨日見て、買う候補として考えていたものと同じものが売られていたが、結局、一目で気に入った絵皿を買った。
 少し高かったが、かなり気に入った。
 「楽器を持って音楽を奏でる4人の奏者に囲まれ、女の子が踊っている」絵で、色合いもとてもきれいだった。
 いつだったかマイセンで見たような、アラビアンナイトのような、手描きのものが以前より欲しかったので、ちょうど良かった。
 それに、デザインは、ロシアで勲章をもらった画家の人の作品らしかった。
 どおりで、美しいはずだ。
 とても良い記念である。

 買い物をしたら、随分気が晴れた。
 吐き気も治まったので、ボクさんに頼んで、ランチに連れて行ってもらった。
 ローカルなレストランに入れたのも良かった。
 食事も、なかなかいけた。
 ボクさんからスリの話など聞かされていたので、緊張したが、大丈夫だった。

 今夜は、「フォークショー」鑑賞のため、「ニコライ宮殿」に出かける予定にしていたので、その前に一旦、ホテルに戻ることにした。
 ボクさんとは、今日は、ここでお別れ。

 さて、次の予定まで約1時間ほどの時間があったので、私たちは、性懲りもなく、また、ホテルの売店を覘きに行った。
 と、いうのも、泊まっている部屋のミニバーに置かれてあった、小さいマトリョーシカ人形が気になったから。
 良く見ると、着ているエプロンのところに、さりげなくホテルのマークが入っていて、そのマトリョーシカ人形が、実は、ホテルのオリジナル製品であることに気付いたのだ。
 まつ毛も長い、パッチリ’おめめ’の、結構な美人さんだったし、せっかく5つ星ホテルに泊まったから、その記念にと、欲しくなったのだ。
 しかし、そのマトリョーシカは、部屋には一つしか置かれてなかったので、「もしかすると、売店で売られてやしないか?」と思ったわけ。

 結局、部屋の子は、先に目を付けた私が連れて帰ることにし、友子は、別途、ルームサービスで注文することにした。
 わくわくしながら、届けられた子を見たら、その子はお顔が、対照的に、’お醤油顔’で。
 部屋にいた子は、客引き(!)だったのかもしれない・・・。
 その格差の面白さに、友子と二人で笑った。
 友子は、こういうハプニングすら、楽しめる大らかさがあるので、そのまま、その子を大切に引き取ってくれたのだった。

 さて、「フォークショー」。

 なかなか楽しかった。
 やっぱり、私は、このような民族舞踊が好きらしい。
 特に男性ダンサーの動きがとても面白くて、いつも、「踊りをマスターしたい!」と、思うのだ。

 今回もかなり、愉快だった。
 コサックダンス等は、とにかくアクロバットな感じで、すごかった。
 (笑うシーンではないのだが)相当、笑えた。
 一部、私が大好きな、伊藤潤二先生の漫画「ご先祖様」の動きに似ており(体操のブリッジに似た格好)、私は一人、そのマニアックな笑いに浸った。

 女性ダンサーがくるくる回転している時に、スカートがストンと落ちるということもあった。
 演出の一つかとも思ったが、一人だけに起こったということや、その後、舞台袖に戻っていったことから察するに、どうやらハプニングだったようだ。
 「決定的な瞬間を見た!」という感じがして、面白かった。

 ショー以外のところでも、席のことでモメる客がいたり、用意されていた軽食が争奪戦だったりと、盛りだくさんで、いろいろ面白かった。
 「フォークショー」のダンス自体、かなり楽しめたし、友子も満足してくれたようだったので良かった。
 こだわって、予約してもらった甲斐があった。
 とりあえず、このダンス鑑賞は、私の中では、サンクトペテルブルク滞在中のハイライトでもあったわけだしね。

 その後、ホテルで、いつものようにルームサービスを利用し、軽く(?)、満腹になるまで、食べた。
 サンクトペテルブルク、最後の夜であり、楽しい気分だったので、ミニバーにあったシャンペン(スパークリングワイン?)のハーフボトルも開けて、二人で乾杯した。

 サンクトペテルブルクの夜は長い。
 22時頃はまだ、外は明るいのだ。
 ついつい、遅くまで行動してしまう。

 2日目のサンクトペテルブルクも無事に終わった。
 明日は最終日の「夏の宮殿」。
 今回のロシアの旅自体も、もう、半分が過ぎていた。
 早いものである。

 毎日が体力勝負で、だけど、いろんな変化があって、面白い。

                            以上、みちょるびんでした!

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