ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その96:「オーディションへGO!」前編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【ある日のダンスレッスンの終わりに(日記)】

 今日、ダンスレッスンの最後に、先生から、CMに出演する人を募集するとのお知らせがあった。

 本番の撮影自体は、週末を予定しているとのことなので、仕事を休まなくてもよいという観点からは、参加しやすそうだった。

 しかし今回は、珍しく、応募するにあたり、履歴書の提出が求められていた。
 それはちょっと、考えさせられる。
 私は別に、芸能活動をしているわけではないし、履歴書に、何を書けと言うのだろう。
 現職を書くのも、ちょっと気が引けたのだ。

 そうなると、ますます、応募のハードルが高くなってしまう・・・。

【その2日後の日記】

 夜になり、オーディションを受けるべく、履歴書を提出することを決心した。
 ずっと、悩んでいた・・・というと、少し語弊はあるが、オーディションのことがずっと頭から離れなかった、というのは確か。

 実は、今朝、思わず、自宅の最寄り駅にあるスピード証明写真機で、履歴書用の写真を撮ろうと思い、一度はボックスの中に入ったのだ。
 でも、意外と料金が高いと怖気づき、結局、止めたのだった。
 昼休み中に、写真を撮りに行くことも考えたが、今日は、そんな時間はなかったし、やっぱり、自宅最寄り駅に帰って来て、そこで改めて写真を撮った。

 先日の証明写真の時よりは、心持ち、顔が細身に写っていて、うまく撮れていて良かった。
 やはり、CM応募用というだけに、そこらの証明用の写真よりも、写真の出来栄えは重要のような気がするではないか。

 その後、コンビニで履歴書用紙を買って帰り、記入した。
 思いの外、作成に時間がかかり、寝たのは3時過ぎだった。
 ダンスのCM用なのに、変な内容の履歴書である。
 が、他に書きようがない。

 明日は忘れずに、朝一番に投函しないと。
 せっかく、意を決し、書いたのだ。
 締め切りに、間に合えばいいのだが。

【その週末、土曜日の日記】

 今日は土曜日。

 昨夜は、またもや、化粧をしたままで寝てしまっていた。
 9時過ぎに一度、用足しに目が覚めたが、また、布団に戻った。
 次に起きたのは、13時半。
 それから支度して、出社するにはおっくうな時間。

 私は、新しい部署に異動してからというもの、毎週のように、休日出勤していた。
 慣れない仕事に、時間ばかりかかるため、その遅れを取り戻そうという義務感がそうさせていた。
 だから、所用のため、休日出勤できないような時は、罪悪感すら持ち、日曜の夜などは、憂鬱な気分になることが多かった。

 しかし、今日は、そういった気持ちに陥ることもなく、休日出勤しないことに抵抗を感じずにいられた。
 これは、どういう心境の変化なのだろう。
 仕事の状況は、相変わらずなのだ。
 ’禁断の’CM出演へ応募したことで、何か、吹っ切れたのだろうか。

 さて、携帯電話に、留守番電話が入っていた。
 ダンス教室の事務所のスタッフさんからだった。
 それは、オーディションに関する事務連絡であった。

 先日私が郵送した履歴書は、ちゃんと事務所に届いていたらしい。
 やっぱり、オーディションは、本当に実施されるのね・・・・。
 応募したくせに、オーディションがなくなってほしいという、複雑な気持ちが自分の中にあった。

 オーディションの開催日は、なんと、明後日の月曜という。
 時間は、10時か12時かを選択できるようになっていた。
 もちろん、受けるのであれば、早い方がいいわけだが、そもそも、そうなると、午前中は仕事を休まなければならなくなる。
 ちょっと、迷った。
 どうしようかと。
 本来なら、休暇の申請は、事前に行う必要があり、今日はもう、土曜日なのだ。

 でもね。
 もう、受けることにしたのだ。
 どうなるかわからないけど。
 もーいーや。
 腹をくくるしかない。

【翌日曜日の日記】

 結局、日曜日の今日もだらだらしてしまい、起きたのは、お昼頃だった。

 通信教育の提出課題が溜まっていたので、提出準備等をしていたら、すぐに夕方になってしまった。
 昨日は出社しなかったので、今日は、やっぱり、休日出勤しようと思っていた。

 電車に乗る前に、クリーニング店に寄って、できあがったものを引き取った。
 また家に引き返すのが面倒だったし、点数も少なかったので、バッグに入れて、出社することを計画していた。
 しかし、軽く見過ぎていた。
 実際にクリーニングを引き取ってみると、バッグには入り切らないボリュームで、さすがに、保護のためにかけられたビニールをむき出しに、ぴらぴらしながら電車に乗って、職場にぶらぶら下げて行くわけにはいかないと思った。

 それで、仕方なく、引き取ったものを置きに、一旦家に戻ることにした。
 そしたら、その途中の道で、偶然、上司に出くわした。

 上司は、散髪したばかりだったようで、顔に髪の毛をつけていた。
 ちょっと可笑しかった。

 ちょうどいい機会だったので、明日の休暇について相談してみたら、あっさりOKしてもらえた。
 なんたる幸運。
 家に引き返すことにして良かった・・・。

 その後、家に荷物を置いて、改めて職場に出かけた。
 私としては、夜まで時間を拘束されること自体は、別にどうでもいいのだ。
 この時間は、いつもなら、ダンス教室に行っている時間で、いずれにせよ、帰宅は遅いのだ。

 でも、ダンス教室には行きたかったなぁ。
 それが、残念だった。

 それにしても、こんな時間からの出社なんて、ガードマンさんに不審に思われたんじゃなかろうか。
 別にいちいち私の顔なんか覚えてはいないだろうが、夜に出かけて来るなんて、やっぱり怪しいじゃないの。
 ちゃんと、仕事して帰るわけで、悪いことをしているわけではないし、それに、急な仕事で出社を余儀なくされることもあるわけで。
 別に、恐縮することなんか、ないんだけどね。

 とにかく、夕方から職場に出かけて行って、結局、帰宅したのはいつもの終電の時間だった。
 明日の午前中はオーディションであり、早く寝た方がいいのだろうが、妹が最近のお気に入りのドラマビデオを見るものだから、私もついつい、つられて観てしまった。

 寝る時は、またも3時を回っていた。
 やばいなぁ。

                       以上、みちょるびんでした!

-ダンス!, 第一次仕事イヤイヤ期

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