第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その2:「原因究明」編)

投稿日:2020年7月16日 更新日:

こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
 入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられた。それからというもの、仕事に対し、みちょるびんは違和感を感じ始めるのだが・・・。

1.かしこ集団

 入社してから数年間、みちょるびんは、職場のかしこ集団(=かしこそうな集団)の雰囲気に圧倒されていました。自分に自信がなかったというのが、一番の原因だと思います。いつしか自分を偽って、物分かりがよく‘かしこそうに’振る舞うことで、周囲に溶け込んでしまうことが安全だと思うようになっていました。

 入社した頃は、サラリーマンに求められる才能の一つ「空気を読む」ことの重要性がわからなかったので、ストレートな物言いで、あちこちで衝突し、窮地に立たされることも多々あったように思います。しかし、みちょるびんも次第に学習し、長いものには巻かれる方が得策という風に考えるようになりました。
 自分の正義に反することでない限り、自己主張することを控えました。そうすることで、皆(特に上司)がハッピーになるのであれば楽だし、無用に波風を立てないことが、周囲とうまくやっていくコツだと思いました。

 そして、そんな風に考えをシフトしてからは、ヒトとの衝突がだいぶ減り、集団の中で、生きやすくなったのでした。

2.演劇部員たるもの

 しかし、本来のみちょるびんは、自分の気持ちにうそをつくのが苦手で、感情がすぐに行動に直結するという気質です。要は、すぐに思ったことを口に出してしまうということなんですがね。

 みちょるびんは、学生時代、学校の部活動で演劇部に所属し、勉強はせずに、その活動に全精力を注いでいました。「厳しい顧問がいて、正統派な伝統ある演劇部」とは程遠いクラブだったので、脚本作りも、演出も自分たちで自由に行い、とにかく、楽しかったことを覚えています。

 みちょるびんは、いい作品を作りたいという情熱が異様に強かったので、入部してすぐに、中途半端な立場の幽霊部員全員を退部に追い込みました。組織に属する今のみちょるびんには、考えられないような過激な行動ですが、顔も見たことがないような幽霊部員ではあてにならないし、’いい作品作り’の足かせになると思ったんですよね。

 みちょるびんは、演者として舞台にも立っていましたが、いい表現をするための自分の中でのポリシーとして、常に、心をセンシティブに保ち、生まれた感情は押さえずに素直に出すようにしていました。日ごろから、感情をセーブしないことで、表現力の幅を広げることができると考えていたのです。だから、気分次第で、授業中でもお構いなしに、(心の中で)セリフの練習に熱中することもあり、涙を流して先生を驚かせたこともありました。

 そんな風に、若いみちょるびんは、自分の気持ちに素直に従い、自由奔放に行動していました。振り返ってみると、正直に発言することで、ずいぶん友達を傷つけてきたなと思いますし、年を重ねた今では、謝罪の行脚に出かけたい気分でいっぱいなのですが、当時は、正しいことを言っているだけだと信じていたから、あまり、気にも留めていなかったように思います。

3.アイデンティティのベース

 最初は、過激すぎて、皆に引かれ、敬遠され、一人だけ浮いてしまっていましたが、意外に、時間が経つにつれ、周囲の理解が得られるようになりました。演劇が好きで集まってきた者同士、いい作品を作りたいという思いは、皆一緒だったんですよね。みちょるびんの純粋な熱意が皆にわかってもらえたのだと思い、とてもうれしかったです。それからは、みんなで意見を出し合って、もっともっと面白いことができました。

 次に進学した学校では、演劇部がなかったので、みちょるびんは、自分で演劇部を立ち上げました。クラブ新設の条件として、確か、最低でも10名の部員が求めらていたように記憶しますが、同じ高校出身だった子が、みちょるびんの演劇は面白いよとクラスの皆に話してくれ、一気に40名以上の署名が集まり、難なく演劇部を立ち上げることができました。

 思い返すと、楽しみながら夢中でやっていたことは、周囲も面白がって応援してくれ、たくさんの理解と協力が得られたなと思います(遠い目)。

 たまに、友達同士の会話の中で「また、戻れるとしたら、いつの時代に戻りたいか?」ということを話題にしますが、長い間、みちょるびんは、「高校時代」と回答していました。その時代に戻っても、あいかわらず、勉強はしないと思いますが、あのときに経験したほとばしる情熱をまた味わいたいという思いがあります。

 みちょるびんにとって、「青春」と言ったら、「演劇」だし、‘枠に縛られることを嫌い自由を愛する’という自分のアイデンティティは、演劇部時代に形成されたと信じています。

4.結論。

 そんなわけで、‘霊能者’に「何かに抑圧されており、首のあたりが『くっ』」という感じがする」と言われたときは、腑に落ちました。
 それをきっかけに、本来の自分を取り戻したい、この釈然としない気持ちから解放されたい!と真剣に思うようになりました。

 そして、そのためには、たぶん、「演劇」が有効なのではないかという考えに至ったのでした。

                       以上、みちょるびんでした!

-第一次仕事イヤイヤ期

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