ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その120:「チャレンジ、ライブ!」完結編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【ライブの翌日の日記】

 ライブの翌日、ライブを観に来てくれた仲のいい仕事関係者の反応が気になった。

 ライブでは、オフィスレディーたる私が、普段は見せない’顔’を見せるわけで、初めて私の即興ダンスを観る人からは、驚かれる(引かれる?)かもしれないわけで。
 また、妹のような、自分の身内ではない、ある意味中立で、免疫のない人からの反応の方が、より客観的で、一番素直な感想が得られるのだろうという期待と不安があった。

 観に来てくれた二人のうち、一人の子の感想は、「見たことのない笑顔」だった。
 その他、私のダンスに対するコメント等はなかった。

 あー、やっぱり?
 戸惑うよねぇ・・・。
 まぁ、ね。
 仕方ないか。

 遅れて届いた、もう一人の子からの連絡では、「撮った写真を送るけど、恥ずかしくないですか?」だった・・・。

【レッスンでライブ録画を視聴した翌日の日記】

 ライブを見に来てくれた、仲のいい仕事関係の人から、職場に封筒が届いた。
 「お楽しみに!」と言われていた、例のものだ。

 早速、開封。
 中には、2枚のCDが入っていた。

 私が目をつぶって、ヘンなポーズをしている、手作りのCDジャケットが目に飛び込んできた。
 確かに、これは恥ずかしい。
 咄嗟に、伏せたくなるショットだった。

 早速、PCにセットしてみたが、うんともすんとも言わない。
 ああ、そうだ、職場のPCでは、DVDは見られないのだった。
 昼休みに、同僚から、DVDプレイヤーを持っている人を紹介してもらい、皆で見てみた。

 DVDでは、私にも馴染みのある、ポップな曲がBGMとして使われていて、楽しげだった。
 そして素材は、写真だけだと言うのに、とても上手に編集されていた。

 私たちは、大声を出して笑ってしまった。

 面白い。って、いうか、本当に、編集が上手!
 皆、「どうやってこのDVDを作ったのだろう」って、主役であるはずの被写体の私よりも、そちらの方に感心していた。

 感激した!
 写真も笑え、楽しかった。

 ただ、あまりに、変なポーズのショットが多くて、DVDを一緒に観た同僚には、おそらく、私の即興ダンスそのものも、’可笑しなもの’という印象を与えてしまったように思った。
 名誉挽回のために、昨日、ダンスレッスンの時に観せてもらった動画を、皆に見せたいくらいだった。

 その後、何度か、写真を見ては、ひとりでニヤニヤしていた。

 夜は、いつものように残業した。

 最後に、残業の’夜飯仲間’のよしみで、一人の男性同僚に写真を見せることにした。
 以前、晩ごはんを一緒に食べながら、ダンスレッスン等の話をしたことがあったからだ。

 同僚の反応は、結構、いやな感じだった。
 「何かの宗教団体みたい」とか「悪趣味」というような、ネガティブな感想がもたらされた。
 トドメに「別に、いいんじゃないですか、趣味でやる分には」的な、上から目線の発言。

 なんか、一気にテンションが下がったというか。
 見せる相手を間違ったのだ。
 何て言うか、こう、私の中の、神聖なものを汚されたという感じ。
 私が浮かれ過ぎていたのだろう。

 とにもかくにも、DVDは気に入った。
 ありがとう。
 編集さん!

【それから1週間後の日記】

 妹や義弟にゆっくり会うのは、4カ月ぶり。
 ライブ後、初の会合だったので、ちょっと小っ恥ずかしい気もしたが。
 いろいろと話をした。

 まずは、ダンスライブの感想を聞いた。

 義弟に「本当に、即興でやっていたの?」と訊かれた。
 やっぱり、あれが即興とは思わないものなのか。
 以前、先生から、「みちょるびんさんの場合は、観客は、即興で踊っているという風には信じないでしょうね」と言われたことがあったのを思い出した。

 妹は、お題にあった「耳かき」の時の私が、一番好きだったとのこと。
 とても気持ち良さそうな表情をしていたらしい。
 そんな私の顔を見て、観客が笑っていたとのこと。

 私は、年齢的にも、他の生徒さんたちよりも上だし、ダンスも上手(!)で、存在感があるので、他の若い生徒さんたちの中に私がまぎれていると「何者? 先生!?」と不思議な存在に見えたのだとか。
 「いっそのこと、’生徒さん’ではなく、’プロ’という顔でいてもいいのでは?」とのこと。
 うれしいお言葉。

 ’女性アイドルデュオのダンス’は、最前列で踊っていたこともあり、次に踊った’キャラクターの振付ダンス’よりも印象的だったとのこと。

 その他の出演者たちについても、いろいろな感想を聞いた。
 先生の衣装についての、言及もあった。
 あのようなステージでは、ちょっと、奇抜な方がいいということなのだろうか。

 ご老人ダンサーズは、妹たちからも好評で、彼らが参加したことにより、ライブの幅が広がったような感じがしたらしい。
 これは、朗報ではないか!

【更に2週間後の日記】

 夜、故郷の両親から電話があり、そこで、父・パピーに「ライブには出るな!」と止められた。
 私が、テレビに映ると勘違いしているらしい。
 「会社をクビになるから、やめろ!」と。

 本気で、そんな、きらびやかな展開になるとでも思っているのだろうか?

 光栄というか、なんというか。

                             以上、みちょるびんでした!

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