デッサン会 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その103:「幸せを、噛みしめよう!」編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【ある日の日記】

 今朝は、9時には起きようと思っていたのだが、またぐずぐずしてしまい、最終的に起きたのは、お昼近くだった。
 今日は、「デッサン会」に行こうと思っていたので、急いで支度して出かけた。

 会場に到着した時は、「デッサン会」開始から既に15分が回っていたが、実際は、まだ、描き始めて5分くらいとのことだったので、良かった。
 しかし、先生は、所用のため、今回は来られないとのことで、残念である。
 今日は、私も含め、5人のみの参加で、少し寂しかった。

 この間の、初めてのスケッチ旅行の際に、久々に水彩画を描き、気に入ったので、今日は、水彩画に挑戦してみようと思っていた。
 水彩絵の具で人物画に取り組むのは、初めての試みで、どうなるかわからなかったが、水彩絵の具を持って来ていた。
 そして、スケッチブックも用意してきた。

 通常、「デッサン会」で、デッサンを行う際は、木炭とパステルを使用している。
 デッサン用の用紙は、会場に用意してあるので、これまでは、パステル等の用具だけを自分で持参すればよかった。
 しかし、今日は、一人だけ、水彩画を描くわけだから、自分でスケッチブックも持ち込む必要があった。

 スケッチブックは、いつものデッサン用の用紙よりも、ずいぶんサイズが小さかった。
 だからその分、描く人物は、小さくなってしまうが、私は更に、小さく描いてしまったのだった。
 用紙のサイズが異なるため、いつもの調子というわけにはいかず、用紙の中にバランスよく納めるのが難しかったのだ。
 ついつい頭が大きくなり、体のバランスが悪くなったので、手直しするうちに、全体的に小さくなってしまった。

 だから、背景が広すぎて、少し、困った。
 人物の絵そのものが小さいというのもあるが、思いの外、色をつけるのは、すぐにできた。
 もっと、大きく人物を描かないと、すぐに描き終えてしまう。
 ちょっと、つまらなかったかも。
 背景が広いので、いろいろな色を乗せて、それ自体は、楽しい作業ではあったが、でも、肝心の人物が縮こまっていて、描き込む量が少ないため、ちょっと、退屈でもあるのだ。

 モデルさんは、台に腰かけてポーズをとっていた。
 私の絵は、右足が地に着いておらず、少し宙に浮いた感じになってしまった気はするが、上半身は、まぁまぁ、モデルさんの雰囲気が出せているのではないだろうか。
 もう少し、顔をきちんと描けるといいのだけどね。

 先生にご覧いただきたかったなぁ。
 残念である。

 帰りの飲み会は、少人数だったが、楽しかった。
 久々にお酒を飲んだせいか、いつもよりも酔いが回った。

 それにしても、デッサンは、楽しかった。
 やっぱり、絵を描くのは楽しい。
 また、来なきゃいけない。

【その1カ月後の日記】

 今日は、デッサンの日。
 洋服をクリーニングに出したりしていると、思っていた以上に、遅くなってしまった。

 私が到着した時には、1回目のセッションが終わっていた。
 残り5回で仕上げなければならない。
 急いで取り掛かった。

 今回は、前回ほどに、デッサン段階における苦労はなかったので、むしろ、色塗りの方に時間を費やせた。
 先生に、色に透明感があるのでいいと褒められた。
 「水彩画はいいですねー」と。

 いつも描いているパステルよりは、水彩絵の具の方が出来はいいらしい。
 良かった。
 実のところ、私は、パステルをうまく使いこなせずにいた。
 いつも色を重ねすぎて、色が混ざって、濁ってしまい、パステルの良さを活かせないのが、私の悩みだった。
 水彩絵の具の方が、パステルよりは、まだ、うまく表現できるようだ。

 今回は、モデルさんが着ていた、透け感のあるスカートの、やわらかい雰囲気が出せているかも知れない。
 今後は、水彩画で行こう!

 前回は、先生がお休みされたので、前回分の人物画と、スケッチ旅行の時の風景画を先生に見ていただいた。
 風景画は、先生がお帰りになった後に描いたものだった。
 風景画を先生がご覧になり、「僕も、この場所は、’絵になる’と思ったんだよ」とおっしゃった。
 先生も’あの木’に、魅せられたとのこと。
 ちょっと、うれしかった。

 飲み会の帰り、駅までの道のりは、先生と二人きりになった。

 「デッサン会の会長さんの絵は繊細だけど、私はダメだ」と話したら、「十分、繊細ですよ」と先生が言って下さった。
 私の絵は、少しは、繊細なのだろうか?
 意外な気もしたが、先生にそう言っていただけたのでうれしくなった。

 絵を描くのも楽しい。
 ダンスをするのも楽しい。
 私は幸せだ。 

                       以上、みちょるびんでした!

-デッサン会, 第一次仕事イヤイヤ期

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