ハプニング

チチ、カエレ。(2.帰省)

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こんにちは、みちょるびんです。

【その週末の土曜日の日記(前半)】

 今日は、帰省する日。

 昨夜は、寝たのが2時半になってしまい、そして今朝は起きたのが5時前だったので、あまり寝ていない。
 だが、フライト時間との関係で、6時前の電車に乗る必要があったので、ぐずぐずはしていられなかたった。

 予定通りの電車に飛び乗り、乗り換えのため、下車したところで、誰かに声をかけられた。
 見ると、私が参加している「デッサン会」の仲間の一人だった。
 ’仲間’は、今日から2泊3日の旅行に出かけるのだそうで、ちょうど羽田空港に向かっているとのことだった。
 何たる偶然!

 私は寝不足で疲れていたが、’仲間’と話をしながら、モノレールに一緒に乗車した。

 私は、すっかり忘れていたが、私がロシア旅行だったかに出かけようとしていた電車でも、偶然に会ったことがあり、先日も、別の駅の地下街で会ったし、不思議にも、この’仲間’と遭遇する回数が多いのだった。

 ’仲間’に、時間もあるし、空港でお茶しようと誘われたが、私は、朝ご飯用にサンドイッチを持参していたので、あまり気が進まなかった。
 幸い、それぞれ、利用する航空会社が異なり、出発ターミナルも違っているということが判明し、ホッとした。
 朝から、愛想を振りまくのは、疲れるではないか。

 モノレールに乗車し、しばらくしたところで、私が利用する航空会社は、第一ターミナルになるとの車内案内が流れ、それを’仲間’が教えてくれた。
 私は、’仲間’に礼を言い、先にモノレールを降りた。

 なんだか、殺風景な駅だった。
 暗いトンネルを歩いた。

 私の前を歩く人たちは、手ぶらの人が多く、私は不審に思いながら、彼らの後に続いた。
 そして、階段を上り、地上に出たところで、やっぱりおかしいと思った。
 見ると、「整備工場」とある。
 もう、がっかり。

 再度、モノレールに乗って、もう1つ先の駅まで行くことになった・・・。

 そんなことをしていたので、目的のターミナルに着いた時は、搭乗時間ギリギリだった。
 おまけに、着けていたベルトに装飾の鋲がたくさん付いてあったせいなのか、金属探知機に引っかかってしまった。

 なんか、実家に戻ることを邪魔されているんじゃないかと思ったりもした。

 そうやって、ようやく実家に着いたのは、11時頃だった。
 これは、予定通り。

 私は、父・パピーがどういう様子なのか心配だった。
 玄関から、恐る恐る、声をかけてみた。
 中から、母・マミーの声が聞こえた。

 部屋に入ってみると、布団が敷いてあり、パピーは、そこに横たわっていた。
 思ったより元気そうだとは思ったが、顔色が、いつもよりくすんで、少し黒っぽかった。
 やっぱり、体の具合が悪いのだろうか・・・。

 パピーが、弱々しい声を出して、私に、近くに来るように言った。
 私は、パピーの枕元に正座して、パピーが何を話すのか、不安に思いながら、その声に耳を傾けた。

 内容は、「土地の権利書が見当たらず、盗まれたんじゃないか」ということだった。

 私が今年の正月に帰省した際に、私にその隠し場所を教えたが、その後、どこを探しても権利書が見当たらないと言うのだ。
 私は、実のところ、その権利書とやらの話は、全く記憶になかったので、話をしたのは、妹の方じゃないのかと訊いてみたのだが、マミーも、その場にいたと言う。

 パピーは、その時に、あるいは、私が権利書を持ち出したのではないかとも、考えたのだそうだ。
 恐ろしいことである。

 それで、パピーは、持ち出したのが、私や妹でないのであれば、次に疑わしいのは、身内(親戚)じゃないかと言った。
 警察に届ける前に身内に、その前に、私に確認したかったのだということだった。

 私は、以前が、どういう風に権利書を保管していたのかをチェックしてみないとわからないと思った。
 その近くには預金通帳も保管しており、それには手がつけられていないということなので、やはり、それは、変だと思った。
 私は、権利書がどうやって換金(?)されるものなのか知らないが、預金通帳と印鑑を銀行に持って行った方が、現金にするのは早いのではないかと感じたのだ。

 私はだから、逆に、絶対に、この家にあるんじゃないかと思った。

 パピーが、「警察に行く前に、親族を呼んで、訊かなければならない」と言うので、なんとしてでも、それは阻止しなければならないと思った。
 ただでさえ、最近、ギクシャクしていると聞いており、そんなことをしたら、親族との関係性も終わりである。

 私は、両親はじめ、お世話になったおじちゃんやおばちゃんたちには、皆、仲良くいてほしいし、幸せでいてほしいのだ。
 絶対に、それはいけない。
 だから、そのためには、その権利書を見つけ出さなければならない。

 パピーたちは、この1、2ヶ月、随分いろんなところを探したらしい。
 畳をひっくり返したり(!)、金魚の水槽(!)とかまでも。

 パピーは、台風の襲来で避難する時等、家を留守にする際に、毎回、隠し場所を変更していたとのことで、今回は、どこに隠してしまったのか、記憶が混乱しているに違いないのだ。

 それにしても、一体、いつもはどこに隠しているのか?
 そんな広範囲にわたって隠していたのか?
 本当に、探し出せるのか。
 一抹の不安もある・・・。

 私は、和尚さんに電話して、どんな具合か、占ってもらうことにした。
 以前、和尚さんが、占いで、大切なものを探し当てたと話されていたのを聞いたことがあったからだ。

 和尚さんに、15分後に電話するよう指示され、改めて電話してみたところ、「盗まれてはいない、他の書類に紛れている、竹籠か、壺か、瓶に入っているかも」ということだった。

 安心した。
 探すしかないし、絶対にあると信じて、探し当てるまで、とにかく、探せばいいのだ。

 私とマミーは、権利書探しを始める前に、墓参りに行くことにした。
 それに、パピーが昨日、外科で、骨の具合を検査してもらい、改めて保険証を持って行かねばというので、お昼までに病院に行く必要があった。

 外科でレントゲンを撮り、特に骨に異常がある等の不調はなかったとのことで、パピーもマミーも、数日前に電話で話した時よりは、気が楽になっているようだった。

 お墓では、私は、真剣に、じいちゃんとばあちゃんに祈った。

 お金(土地)を失うことよりも、家族(親族)が不仲にならないように。
 そして、ついでに(?)私にも、’いいヒト’を連れて来てくれるよう、祈った。

 以前、別の占い鑑定で、「山に向かって祈れば、いいヒトを連れて来てくれる」と言われたことがあったので、何となく、墓に向かってお願いすれば、効果があるような気がしたのだ。
 (つづく・・・)

                            以上、みちょるびんでした!

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