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お世継ぎ問題!?

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 こんにちは、みちょるびんです。

 昨日はみちょるびんは‘小さいもの好き’ということで「おぐら屋」さんの干支や宮内フサさんの「つまみ人形」について、記事を書きました(「ギラギラ!?」)。

 「おぐら屋」さんについては、20年ほど前にみちょるびんは実際に岩井温泉にあるお店にお邪魔したことがあったし、そこで一人で黙々と作業をされていたおじさんと話もしました。
 状況から考えて、そのおじさんは店主の小椋昌雄さんであったに違いないと思っています。
 もう50年も同じスタイルで干支を作っていらっしゃると伺い、そしてずっと同じ作業を繰り返されているという偉業に本気でスゴイって思ったのでした。
 お店で売られていたのは干支だけだったし、この12種の同じ絵付け(デザイン)のものだけをずっと手作りされていたということなんだと思います。

 これがみちょるびんなら絶対に、他の絵付けも考えたくなる。
 仮に、干支という縛りは変わらなかったとしても、洋服や帽子を着せてみたり、季節感を出したくなるかも知れない。
 あるいは、旅する干支といった感じで、その観光スポットでバカンスを堪能しているかのような雰囲気を絵柄で表現したりするかも・・・。

 とにかくみちょるびんは、性格的に同じことの繰り返しということが大の苦手なので、同じデザインのものをずっと作り続けるということはできないと思う。
 だからこそ、それができるおじさんのことを、本当にすごいと思ったのです。

 昨日、記事を書くにあたり「おぐら屋」さんについてネットで調べていたのですが、その時に出てきた記事には、おじさんではなく、ご婦人が作業されている姿がありました。
 他のサイト情報とも総合して推察するに、あのご婦人はおじさんの奥様だったと思うのですが、もしかするとおじさんはご高齢になって仕事が続けられなくなったのかもしれない・・・とか、後継ぎはいるのだろうか・・・などと心配になり、みちょるびんは勝手に一人で悲しい気持ちになっておりました。

 現在の「おぐら屋」を直視するのが恐ろしく、もうこれ以上は深追いしたくないという気持ちもあったのですが、今回記事を書くためにも、勇気をふり絞って「おぐら屋」を改めて検索してみました。
 すると「おぐら屋」さんの立派なHPが出てきました☆

 なぜに、昨日の段階でこのHPに行きつかなかったのか、そっちの方が謎なのですが「現在は鳥取県伝統工芸士の愛子とともに家族で制作しています。」とあったので、みちょるびん、大変安堵いたしました♪

 記念切手の図案に2回も採用されるほど、愛らしくとても素敵な工芸品。
 「おぐら屋」ファンのみちょるびんとしてはその技術、かわいい木彫十二支を絶やしてほしくない。
 本当に良かった!

 人間国宝にも指定された宮内フサさんの方は、現在は、お孫さんの永井節子さんが「つまみ人形」を制作されて、その‘心’が受け継がれていることは知っている。

 それだけにみちょるびん、お節介ではありますが、いろいろと考えていたんですよ・・・。
 なんとか継承できないものなのかって―――。

 「おぐら屋」さんの木彫干支にしても、宮内フサさんの「つまみ人形」にしても、身近でそれを見て育った人たちがいて、素直にその偉業を尊敬し、憧れ、守っていかなきゃ、あるいは自分もやってみたいって思わせたんだと思う。
 血を引いた者としての、使命感みたいなものもあるかも知れない。
 伝統ある家系に生まれた者の宿命なのかも知れない。
 だけど、中にはそれに反発する者もいるだろう。

 それにこういうのって、‘素質’ってものも要求されると思うし。
 みちょるびんのような性格の者には、やっぱり受け継ぐことは難しいと思うわけでして。
 あ、広報だったら喜んでやれるけど!

 もちろんね、腕のいい職人さんを外からお迎えするってこともアリだと思います!!
 必ずしも、身内の者が手作りする必要はない・・・。

 まぁ、永井節子さんのように「宮内フサさんの孫」という’冠’があれば、それだけでありがたみが増しますけどね、ファン的には。

 永井節子さんがどういうタイプの人かにもよりますが、おばあさんのことが大好きでおばあさんの意思を継ぎたいという気持ちが強ければ、その‘冠’は心地よいものとなるでしょうし、逆に野心家で、一人の作家としておばあさんのように自分の地位を確立したいという気持ちが強ければ、自分を全面に出していきたいという欲求が強くなるのかも知れない。
 その場合、彼女にとっては、呪われた‘冠’にもなりかねない・・・。

 外野のみちょるびんが、勝手なことをいろいろと言っちゃってますが、いずれにせよ「おぐら屋」ファン、「宮内フサ」ファンとしては、「継承された」という事実を好ましいものとして喜んでいるということです!

 たまに、後継者がいない・・・という話を耳にするので、みちょるびん的には心を痛めていて、なんとかならないのかな?って、思っています―――。

 みちょるびんの地元に、凄腕のあんま師のおじちゃん(かなりのご高齢)がいたのですが、おじちゃんのところに行ったらもう本当に一発で痛みが取れていたのですが、お弟子さんはみんな辞めていくっていう話をされてたんですよ・・・。

 おじちゃんのあんまは、理屈ではなく、長い経験から培った知恵とご自身の優れた感覚に頼るものだから、論理的に言葉で説明することは難しいのでしょう。
 おじちゃんの技を盗もうにも、ただ横で見ているしか方法はないし、それはかなり根気のいることに違いない。
 でもなんとなく、おじちゃん自身も負けず嫌いで「誰も俺のレベルまで到達できるはずがない」っていう傲りがあったようにも思えるのです。
 それに、手探りにでも自分で学んできたっていうような自負もあったのかも知れない。

 だから、そういうプライドが邪魔をして、本気で伝授するにまでに至らなかった・・・ということもあったんじゃないかなっても、思いました。
 おじちゃんさえその気になれば、完璧とは言えないまでも、おじちゃんの技を受け継ぐ人も現れたんじゃないかと思う・・・。

 あんまは個人プレーみたいなところもあるし、ビジネスとして大きくしようとかそういうんじゃない限り、教えたいっていう方向にはなかなかならないものなのかな・・・??

 でも、個人的には、そういう類まれな才能を与えられた人は、その技を後世に伝えていくっていうのも、その人の役目だと思うんですよね・・・。

                             以上、みちょるびんでした!

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