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「三題噺」に挑戦!

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 こんにちは、みちょるびんです。

 「ダカーポの文章上達講座―実用的な文章を上手に書く―」(1995年4月20日、ダカーポ編集部編)でも、文章上達法の一つとして紹介されていた「三題噺」(さんだいばなし)。
 三題噺とは、落語の形態の一つで、寄席で演じる際に観客に適当な言葉・題目を出させ、そうして出された題目3つを折り込んで即興で演じる落語のことをいいます。

 「『エッセイ』なんでぇっせぃ! ―5」でも触れましたが、みちょるびんが挑戦を始めたコンテストの1つに、この「三題噺」を作るというものがありました。
 ジャンルは不問で、ただ、想定している読者層が「6~13歳の児童」という条件が課せられていました。
 そして、求められる文字数は500~800字―――。

 みちょるびんが目標を掲げる「1日1記事」投稿の当「ぷぷっ・ピィ・DO」では、記事1つあたりに2000文字くらいの文章量を書くということも、試みの1つとして行っています。
 もちろん、2000文字に達していない日もありますが、それでも1年10ヶ月余り続けてこれたという実績は、みちょるびんに少し自信を与えてくれるようになりました。
 500~800文字程度の文章量なら、みちょるびんにも書けるのではないか、そう思い、気軽にこのコンテストに応募してみたのでした。

 結構、自信はあったんですけどね・・・。
 残念ながら、編集者のお眼鏡には叶いませんでした☆

 まぁ、挑戦を初めてまだ数回であり、そんな簡単にしょっちゅう「当選」ってわけにはいかない。
 それは理解しております。

 だけどそうなってくると、「公募入選400回以上」というライターさん(「戒め、兼、エール。」)は、驚異的!
 改めてそのすごさが浮き彫りになってきます。
 マジ、すごい!!!

 落選した作品をご紹介するのもどうかとは思いますが、せっかくがんばって書いたし、日の目を見ないのもさびしいので、ここに掲載したいと思います!!

 皆さま、お目汚しをお許しくださりませ。

【三題噺】テーマ:卒業式、絵本、こうばん

 それは、僕の部屋の本棚から発見された。
 見慣れない絵本だった。

 そもそも、こんないたずらをするのは、ミステリー好きのシンジしかいないのだけれど、すぐにシンジの仕業ではないことを知った。
 本を開いてみると、文字が浮かんできたのだ。
 それはまるで、パソコンか何かの画面を見ているような感じだった。

 そいつの自己紹介によると、自分は卒業式の課題のため、未来から僕の元にやって来たということだった。
 僕を満足させることができれば晴れて合格となるので、協力してほしいと。
 そして「まずはどら焼きが食べてみたい、詳細はまた明日」と締め括られていた。

 続きが気になり、僕は翌日、なけなしのお小遣いで買ったどら焼きをその本に与えてみることにした。
 開いた本の上にどら焼きを置くと、スーッと消えるようになくなり、それにはさすがの僕も驚いた。

 先輩から聞いていたとおりのうまさだとどら焼きを絶賛するので、僕はこいつのことを「ドラえほん」と呼ぶことにした。

 さて、ドラえほんについて、次第にいろいろなことが分かってきた。
 ドラえほんはエコ型ロボットで、コミュニケ―ションは文字のみで行われること。
 だけどエコであるが故、その文字数には制限があること。
 1日1回しか目覚めないこと。
 自分で移動できないので、僕が連れて歩かねばならぬこと。

 僕はかつて聞いた「机の引き出しから現れたというネコ型ロボットの伝説」を思い出した。
 主人の危機を何度も救い、しかも好きな女子との恋愛をサポートしたらしい。

 ドラえほんの口ぶりでは、自分はもっと進化しており優秀だということだが、僕が本棚から発見しなければ、こいつは一体どうするつもりだったんだろう?
 悪いが、こんなへんてこりんなロボットの卒業式とやらにつきあってはいられない。
 僕だって忙しいんだ。

 とは言え、このまま放置するのも気の毒。
 せめて、いいご主人様に巡り会えるよう、僕は、ドラえほんをこうばんに届けようと思う。

【みちょるびん批評】

  落選を知った後に、友人に見てもらったのですが、‘文脈’から考えると「卒業式」ではなく「卒業」の方が適しているのはないかという指摘がありました。
 テーマが「卒業式」だったので、ついつい「卒業式」シバリで書いてしまったのですが、今になってみると確かにそうだなぁと納得。

 「それはまるで、パソコンか何かの画面を見ているような感じだった。」という表現も、うまく伝わらなかったよう。
 「未来型ロボット」なので、発想は読者の自由に任せようという魂胆もあったのですが、ただみちょるびんが表したかった「本の文字が‘現れては消える’・・・」といった様は、うまく表現できていなかったようです。

 この辺も反省ポイント。
 一人だけで書いていると、なかなか客観視できないものですね。

 課題が「6~13歳の児童を想定」だったので、「13歳の中学生が対象」とすればギリギリ大丈夫かなぁという思いで応募しましたが、自分の中で‘笑える話’が浮かんだから対象年齢を無視・・・という独りよがりな感じがあったのも、否めないですね。

 そもそも「国民的ネコ型ロボット」のパロディーですしね!

 元の話は名作ではありますが、あの物語の基礎的な知識がないと、面白さはわからない。
 それに、大人の事情ってことで、ウカツに面白がれないっていう背景もあったかも知れないなぁとも思います☆

 でも、いいのだ。
 書きたかったから、書いた。

 理由は、十分です。

                             以上、みちょるびんでした!

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