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「エッセイ」なんでぇっせぃ! ―2

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 こんにちは、みちょるびんです。

 みちょるびんの本棚に眠っていた「文章上達のための‘How to’本」(ハウツー本)を、早速読んでみています。
 まだ、半分くらいのところまでしか読めていないのですが、面白いので少し紹介したいと思います。

 本のタイトルは、「ダカーポの文章上達講座―実用的な文章を上手に書く―」(1995年4月20日、ダカーポ編集部編)。
 30年近くも前のものです!

 「ダカーポ」というのは、マガジンハウス社が発行していた情報誌。
 ウィキペディアによると、1981年11月創刊で、2007年12月休刊、その後は、WEBマガジンとして継続しているとのこと。
 WEBマガジンとして継続されていたとは、みちょるびん、知りませんでした!

 当時、雑誌発行は月2回で、誌面で取り上げるジャンルは、政治・経済・宗教・文学・サブカルチャーなどと幅広く、創刊時のキャッチコピーは「現代そのものが圧縮されているリトルマガジン」だったそう。
 最盛期には約20万部だった発行部数も、インターネットの普及が原因で末期には半分以下の約8万部に落ち込み、2007年12月下旬号の発売を以て休刊・・・ということでした。

 みちょるびんが持っている本の背表紙には、正規料金の半分以下を示す値札が貼ってあって、よく見ると「1996年1月3日」となっていました。
 この頃は、みちょるびんは既に海外勤務をしていたので、この日付から推測するに、一時帰国をした時に購入したものと思われます。

 みちょるびんは、随分若い頃に、‘物書き’に憧れていた時期があり、原稿用紙を買ってその真似事をしていたことがありました。
 結局一度も、物語を完成させたことはなかったし、実力もなければ、本気でもなかったのでしょうね。
 そのくせ、書き始めだけは何パターンも書いた・・・、そんな記憶があります。

 そういえば同書によると、この文章の書き始めというのが大変重要であるらしく、「初めの3行ですべてが決まる」とありました。
 つまり、読者に最後まで読んでもらえるかどうか、そこが運命の分かれ道になってくるのだそうで、作家さんが一番力を入れ、また苦労するところだそうです。
 そういう意味では、みちょるびんも、いい線イッていた!?(冗談です)

 それにしても、こういったハウツー本をわざわざ一時帰国した時に買って持ち帰ったということは(しかも30年もの間、捨てずに保管していたということは)、みちょるびんは、文章の上達に関心があったということです!
 とは言え、まぁ、作文は、事務系なら、仕事をする上でも必要な技術になってきますし、一頃読んでいた雑誌を懐かしんだということもあったのかも知れませんけどね。

 さて、同書は、「書く前に知っておくべきこと」として「原稿用紙の書き方」から、その手ほどきが始まっていました。

 同書が発売された当時は、明らかに「手書き」が主流だったのだと思います。
 みちょるびんの記憶の中でも、パソコンではなく、まだまだワープロの方が主流で、しかも職場でも、ワープロ1台を皆で共有していたような時代だったと記憶します。

 同書では、当時活躍されていたコラムニスト等の作家さんを取材し、彼らがどのように文章を作成されているのか等について具体的に紹介しているコーナーが随所にちりばめられているのですが―――。

 作家さんの中には「ワープロ」や「パソコン」の使用を語る方もいらっしゃいましたが、雰囲気的に、それは前衛的な手法といった感じが色濃く残っていました。

 今や事務系であれば、パソコンを使わないという方が珍しいでしょうし、一般に普及している携帯電話もスマートフォンが主流になってきているので、多くの人が‘活字’に慣れています。
 しかし、当時は手書きが主流。
 自分が起こした文字が活字になることの方が珍しかった。

 実はみちょるびんも、まだワープロにも触れたことがなかったような幼い頃の話ではありますが、ワープロなる機械の登場に衝撃を受けた覚えがあります。
 自分の文字が活字になるなんて、当時は考えられないことでしたし、’物書き’への憧れがあった分、自分の作品が、まるで「本」のように活字で残せるという画期的な進歩に、興奮したんだと思います。

 さて、そんな「手書きが主流」という時代背景もあり、同書の中での注意点として挙げられていたのは、「うまく書けたような錯覚に陥ることが、ワープロ使用の落とし穴」ということでした。
 意識しないと、推敲が甘くなるという警告。

 手書きであれば、その推敲の過程がそのまま原稿用紙に残り、情報を整理しやすいという利点がありますが、機器の使用ではそれが困難、特に文章作成に習熟していない人には不向きということでした。
 また、一度は捨てた文章の方が実は良かったと、また復活させる場合もあり、あるいは、今度は別の機会に活用することもあるのだそうで、だから、ボツになった原稿用紙にもお宝が埋もれているとして、易々と捨てずに取っておくものだというアドバイスもありました。

 そういった考えが根本にあれば、確かに、ワープロに一度入力した文章を、ざっくり削除してしまっては勿体ない!ということにもなるのでしょう。

 みちょるびん自身、日記は手書きにするというこだわりがずっとありましたし、それは今でも変わりません。
 しかし、こんな風にブログを始めると、記事は当然、活字で準備する必要があるので、パソコンを使って書くわけです。

 手書きじゃないと、文章のリズムが崩れるとか、機械の文字には感情が乗せられないとか、当初はいろいろなことを心配していましたが、もうだいぶ、パソコンで書くことにも慣れました。
 これが手書きだったら、それこそ1日がかりの作業になっていただろうと思いますし、今では逆に、パソコンなしでは考えられません。

 「手書き」から「パソコン」へと、ちょうど時代の移り変わりに発行された「ダカーポの文章上達講座」。

 ‘触り’の部分から既に、あれこれ面白いです。

                             以上、みちょるびんでした!

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