第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その79:「涙のツボ」編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【ある日の仕事上でのミス(日記)】

 今日は、くやしいというか、いやなことがあった。

 仕事を依頼していた業者さんから電話があり、「近くまで来ているので、封筒を引き取りたに伺いたい」と言われた。
 用意するのを忘れていた。

 業者さんを何度も取りに来させるのは申し訳ないので、できるだけ間に合わせたいと思い、庶務の女性にお願いした。
 「急な申し出で悪い」と口に出しつつ、500部必要なのだと告げた。

 「事務用品の支給は月一回で、今月分は終了しており、もっと早くに依頼してくれ」と文句を言われた。
 それは十分に承知しており、迷惑をかけないように、いつも早めにお願いすることを心掛けていたつもり。
 失念したのは、今回が初めてだった。

 そんな私の「申し訳なく思っている」という気持ちは全く伝わっていないようで、謝っているのに、愚痴られて、いやな気がした。
 だが、自分のミスであり、ぐっと我慢していた。

 ところが、追い打ちをかけるように、庶務班長さんからも責められた。

 庶務班長さん的には、‘立場’というものもあるのだろうが、庶務班長さんと私はランチ仲間であり、私の性格や、置かれている多忙な状況を理解してくれているだろうという気安さもあったので、その容赦のない反応にはショックだった。

 逆切れと言われれば、それまでだが、私はとても不愉快な気持ちになった。
 彼女たちには申し訳ないと思いつつも、仕事に必要なものなので、頭を下げてお願いしていることなのだ。
 なぜに、ここまで、責められなければならないのか。

 この手のトラブルは起こりがちで、私も以前、彼女たちと同じ仕事を担当したことがあり、自分たちが後回しにされ、この仕事を‘ないがしろ’にされているような気分になって、腹立たしく思った経験があった。
 だからこそ、気をつけていたことでもあったのだ。
 もちろん、余計な手間をかけさせてはいけないということもあるが。

 それだけに、まるで、私が、無神経であるような言い方をされたことが、くやしかった。

 結局、見かねた別の庶務の娘が、担当部署に交渉して、必要部数を用意してくれた。
 ありがとう。
 とても優しい子。
 「たいしたことないですよ」とまで言ってくれた。

 こんなことを言う立場に私はないが、私もそう思う。
 手続き的には、複雑なことではないのだ。

 最も、担当者に嫌味を言われることもあるわけで、いやな役回りではあり、だからこそ、回避したいことではあるのだけどね。
 これも、十分、承知しているつもり。

 私は、女子日だからなのか、泣けてきた。

  自分がとても気を使っていることなのに、たまたま失敗して、それを責められた時に、悔し泣きする自分がいることに気づいた。

 自分自身のミスが悔やまれる気持ちもある。
 また、情状酌量が認められなかったその背景には、つまり、‘私’をきちんと理解してもらえていなかったということもあるわけで、これまでのコミュニケーションを通して、‘私’が正しく伝わっていなかったのなら、それは、淋しいし、悲しい。

 私の涙のツボは、どうもそこにあるようだ。

                       以上、みちょるびんでした!

-第一次仕事イヤイヤ期

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