こんにちは、みちょるびんです♪
3ヶ月ぶりに文楽を観に行った。
前回の2月の時のこともブログに書いたつもりでいたんだけど、確認してみたら、書いたのは1年も前のことだった(「SD月間! #17.10年ぶりの再会。」)。
そんなに時間が経っていたなんて、恐ろしい!!
2月の時は寝不足の状態で臨むことになってしまい、途中で結構寝たんだよなー。
多分それで、記事にできなかったのかも知れないな・・・。
今回もその反省を活かすことができずに途中で眠ってしまった(- - ☆)。
1部と2部と、通しで鑑賞したんだけど、昼飯を食った後の午後の部は総崩れ!
劇場が暗くなると、どうしても瞼が重くなってしまった。
ずっと睡魔に抗っていたのだが、頭がカクッと前に落ちた時は自分でもビックリした。
これまでも何度となく観劇中に寝てきたが、こんな風になったのは初めて。
急に来た。
体が柔らかい人だったら、後ろから見たら頭部が急に消え見え、ホラーだったに違いない!
あまりの衝撃に、首の骨とか筋がやられたんじゃないかと、しばらくそっちの方が心配で舞台に集中できなかった☆
さて、今回鑑賞したのは「通し狂言 生写朝顔」というやつ。
今回は幸い、義太夫がわかりやすかったので大体の筋は追うことができた。
最も、途中で寝ていたので、不明な点もいくつかあるんだけどね☆
ネタバレよければ、大筋をご紹介―――。
元々はお家騒動が軸にあるらしいんだが、恋愛に重きが置かれた上演となっていた。
お互いに一目惚れした、いいとこのお嬢(深雪)とお坊ちゃんのすれ違いラブストーリー。
横恋慕や勘違いなど、運命のいたずらによって、想いを寄せ合っている二人はなかなか巡り合えない。
深雪は親がまとめた縁談に抵抗する形で家を飛び出し、涙にくれたせいで失明までし、女芸人へと落ちぶれてしまう(深雪は「朝顔」という芸名で活動)。
三度、二人が再会したときには、彼の身分が変わってしまっていたせいで、目が不自由な深雪は目の前にいる人が彼だと気がつけない。
彼は彼で、気づきはするのだが、知り合いの手前、名乗ることができず、深雪に渡すよう薬などを宿屋の主人に預けて立ち去ってしまう。
実は彼が、ずっと探し求めていた愛しの人だったということを知った深雪は、彼を追うんだけど、深雪が大井川に到着した時は、彼の乗った渡し舟は発ったあと。
彼を追おうにも降り出した雨のせいで川の水かさが増し、足止めを食うことになる。
あともう一歩だったのに!と、深雪は取り乱し、死を選ぼうとするが、深雪を心配して追いかけて来た宿屋の主人たちが止めに入る。
そのやり取りの中で、宿屋の主人は、深雪がかつて恩のある人の娘であったという事実を知り、効能があるからとして、薬に自分の生き血を混ぜて飲むようにと言ってその場で自害する。
そうして深雪は、奇跡的に目が完治するのだった!
そこで、今回の上演は終了。
波乱万丈で、なかなかすごい展開であった。
最後の演目「大井川の段」は目まぐるしくて、緊迫していて、深雪の目が完治した時には、それまでつぶっていた目をカッと見開いたと思う。
みちょるびんの記憶に残るそのクライマックスシーンは、自分の中で劇的に変換されていて、嵐の中、ゴロゴロと雷が鳴って、ピカっと稲妻が走ったような、そんな感じだった・・・。
ここでお開きだなんて、そんな中途半端な終わり方はないだろう!?と思って調べてみたところ、その続きもちゃんとあり、ハッピーエンドということであった。
深雪の執念が実を結んだというわけだ。
それにしても、あのみすぼらしい女芸人が彼女だと知りつつ立ち去った彼―――。
上流階級のキラキラ女子だったカノジョが、身分を捨ててまでして自分を追い求めている・・・ということを知り、その愛の重さに恐怖したのではないか!?
その証拠に、深雪のことを本当に愛していたのなら、‘知人’を言い訳にせず、名乗り出ることができたはず。
薬だとかを置いていくところなどは、贖罪の意識があったのではないかと疑いたくなさなるね!
どうやら、今回最後の演目「大井川の段」のその次が最終話らしいんだけど、そのたった1話でこの壮大なすれ違い物語が完結するとは、なんたる急展開。
どうやって恋愛成就にこぎつけることができたのか!?という点が気になるところだけど、ネットで検索しても見つからなかった・・・。
観客を散々じらしておきながら、物語の結末がないがしろにされるってこと、ある!?
そこまでの紆余曲折とは対照的にすんなり丸く収まって刺激がないから、つまんないってことなのか!?
ところでみちょるびんは、人間国宝の桐竹勘十郎さんの大ファンで、勘十郎さん狙いで文楽に行っているんだけど―――。
勘十郎さんの存在を初めて知った時、勘十郎さんの遣う女方に惚れた(「第一次仕事イヤイヤ期(その41:「経験値的鑑賞法3」編)」)。
だから個人的には、勘十郎さんの遣う女方が観たいんだけど、今回は予想外に三枚目の脇役(萩の祐仙)だったから、残念に思っていた。
しかし実際は、道化役というとても技術のいる難しい役どころであった。
考えてみると、繊細な女心が表現ができるからこそ、ひょうきんな愉快な動きをも上手く表現できるんだなぁと思った。
友達と二人で、あの役が勘十郎さんで納得だったねと感心し合ったのだった。
また、笑い薬を飲んで笑い転げる「嶋田宿笑い薬の段」で演じた太夫さんも圧巻。
心から拍手を送った。
余談だが、実はこの日、みちょるびんは、ウカツにも携帯電話を家に置き忘れていた・・・。
友達との待ち合わせに際し、最寄り駅の改札口は確か1つだったはずとタカをくくってそのまま出かけたわけだが、駅に到着してみると、出口がいくつかあって焦ってしまった。
結局は、劇場に近い改札の外に友達の姿を見つけることができ、混乱なく出会うことができたから良かったんだけど。
携帯電話がなかった時代だからこその「生写朝顔話」だね。
以上、みちょるびんでした!