こんにちは、みちょるびんです♪
友達のコウちゃんと別れ、一人になった(「名古屋、長良川旅行!(12.鵜飼。)」)。
旅館で、風呂上がり用に無料ビールのサービスがあったことを思い出し、せっかくなのでビールをもらってから部屋に戻った。
布団が敷いてあった。
窓の外を流れる長良川を見たかったので、部屋の灯りを消して、広縁のベンチに座って暗がりの中でビールを飲んだ。
ちょうどひょろりと背の高い白い鳥が水辺を歩いているのが見えた。
時折川の中にくちばしを沈めるなどしていたので、魚か何かを食べているのだろうと思った。
喧騒の後の静寂であった。
近くに鵜飼ミュージアムがあることを知り、翌日、旅館をチェックアウトしたあと、行ってみることにした。
長良橋を渡り、前日に散策した時にちらっと見た駐車場より先に進んだ。
ミュージアムは、鵜飼でたくさんのギャラリーができていたすぎ山ホテルの近くにあった。
川べりを歩き始めてすぐに、雨が降り始めた。
その日は数日前から雨が予報されていたので、的中した形。
前日のうちに金華山に登っておいてよかったというもの。
川の向こうには金華山がそびえ、その頂上には岐阜城が見えた。
さて、鵜飼ミュージアムはなかなか興味深かった。
その日は鵜飼文化の紹介のために、鵜舟の船頭さんが駐在していて直接話が聞けるようになっていた。
せっかくの機会なので、疑問に思っていたことをみちょるびんもいくつか質問してみた。
まず、一番不思議に思っていたのは、鵜飼観覧の休みの日について。
鵜飼は5月11日から10月15日までの約5カ月間、川が増水した日以外は毎日開催されるというのに、唯一、9月24日の中秋の名月の一日だけが休みということだった。
「中秋の名月」というところが、何か意味ありげな感じがして気になったのだ。
船頭さんによると、そもそも鵜飼の漁法は、暗がりの中で松明を照らすことで鮎を驚かすことにあるのだそうだ。
そのため、満月の日は月明かりでその効果が得られないとして、もともと漁は行われていなかったとのこと。
「中秋の名月」は1年の中で最も月が美しいとされる日なので、その日を休みにしているのは当時の名残りなんだとか。
鵜飼は暗がりの中で行われることが必須と聞き、また新たな疑問が生じた。
「御料鵜飼」についてである。
実は、鵜飼いと皇室の歴史は古く、律令時代には鵜飼人(鵜匠)が宮廷直属の官吏として漁をしていた記録があるのだとか。
その後、各地の鵜飼は諸大名の保護のもとで続けられ、長良川の鵜飼は、尾張徳川家の保護を受けて続けられた。
しかし、明治維新とともに保護も無くなり、古代漁法として伝承されてきた鵜飼漁法は消滅の危機に瀕したのだそうだ。
そうした中、明治23年、時の岐阜県知事の要請を受けて、宮内省は鵜匠に職員の身分を与えるとともに、長良川に御料場を設置し、引き続き鵜飼漁が行われるようになったという。
「御料鵜飼」とは、禁漁区である「御料場」で宮内庁式部職鵜匠が皇室に納める鮎を捕る鵜飼のことで、鵜飼開催期間中の年8回行われるのだそうだ。
訊いたところ、6月中旬から毎週といった感じらしく、ちょうどみちょるびんが長良川を訪れた日の翌週から御料鵜飼が始まるということだった。
鵜飼観覧は19時45分頃から毎日開催されているわけなので、じゃあ、いつ御料鵜飼が行われるのか?ということが不思議に思った次第。
なぜなら、鵜飼に松明が必要ということであれば、日の高い日中に行うはずはないのだ。
訊いてみたところ、なんと、御料鵜飼は鵜飼観覧の前に実施しているとのことだった。
確かに、観覧船のHPには鵜飼観覧の開始時間は通常よりも45分ほど遅くなるという注意書きが記載されてあった・・・。
御料鵜飼では、観覧時の2倍の距離を移動するのだそうで、御料鵜飼の日は単純計算しても、通常の3倍の体力を使っているということになる!
観覧のフィナーレで全6隻が参加する「総がらみ」を行う前の、2隻で行う鵜舟はくじ引きで決めるのが習わしということだったが、本気の漁(御料鵜飼)を終えたあとではかなり疲れていそうだし、くじ引きは順当な手段であるような気がした。
なお、御料鵜飼の漁獲量は1回300匹くらいなのだそうで、1シーズンで約2,000匹くらいの鮎を皇室に納めることになるんだとか。
それにしても、前日に観覧船で見せてもらった獲れたての鮎は15センチほどと、とてもじゃないが、お金をとって店に出せるレベルの大きさではないように感じられたが、船頭さんの話では、こらから少しずつ成長していくものらしい。
しかし秋になるとお腹に卵を抱えるようになり、食べるところが少なくなってくるため、御料鵜飼はその頃までには終了するのだとか。
下世話な話ではあるが、鵜飼シーズン以外はどうやって生計を立てているのか気になった。
船頭さんは、鵜匠と契約しているため、その時期以外は他の仕事についているのだそう。
鵜匠は冬の間も、次の季節のための準備をするなどして過ごしているのだそうだ。
鵜匠が鵜飼の時に操る鵜の数は8から12羽であるが、飼っているのは20羽くらいに上るのだそうで、その世話も鵜匠の仕事の1つとのこと。
鵜の世話を鵜匠がすることで、鵜との間の信頼関係を築くことにもつながるらしい。
鵜飼当日は体調のいい鵜を連れて行くそうだが、経験の豊かな鵜と経験の浅い鵜とをミックスし、ベテランにリーダーシップをとってもらうことで、若手を育てていくのだとか。
因みに、通常、野生の鵜の寿命は7年くらいだが、鵜匠に飼われた鵜は25年くらい生きるらしい。
鵜匠の船上での仕事の1つに、松明を絶やさないということもあるらしいが、飛び散る松明の火の粉は熱くないのか、着衣に燃え移ることはないのか?
新たな疑問が湧いたが、残念ながらそれは、船頭と別れたあとのことだった。
(つづく・・・)
以上、みちょるびんでした!


