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ミネラルショー(後編)

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 こんにちは、みちょるびんです。

 「ミネラルショー」では、お馴染みの鉱物もたくさん売られていましたが、当然、みちょるびんが初めて見たものもいくつかありました。

 これまでに見たことがない、知らない石を見つけると、どうしてもその鉱物名が知りたくなってしまうみちょるびん。
 後で、忘れずに調べられるように、お店の人の許可を得て、写真を撮らせてもらいました。

 そんな中に、印象に残った石がありました。
 ゴルフボールよりも一回りくらい小さいサイズだったと思いますが、茶色い球体をした石でした。

 ミネラルショーには、研磨して製品となって売られている鉱物もありますが、多くは、採取された自然のままの状態であることが多い。
 だから、ごつごつ、ザラザラしている感じのものばかり。
 だけどその茶色い石の表面は、決してキメは細かくはないのだけど、滑らかな肌触りでした。
 かと言って、人工的に研磨されているものではないことは確か。
 自然にこのような形状になっているのだとしたら、不思議。

 みちょるびんが今年の夏に、ヒスイ狩りに出かけた新潟県糸魚川のヒスイ海岸では、丸い石がたくさん見られました(「『糸魚川』レポート。(3.想定外)」)が、上流から流れて来る際に他の石にぶつかったり、あるいは荒波にもまれるなどして、角が取れて丸くなったわけです。
 だけどその茶色い石は、さすがに河原等から拾って来た石ではない。

 みちょるびんは、南部鉄でできた古い文鎮を持っているのですが、外観がその南部鉄を想起させるものだったので、初めは鉄製なのかと思いました。
 しかし、持ってみてもさほど重くはない。
 だから、砂利などが固まった礫岩の一種なのかとも思いました。

 石のそばには「Moqui Mables」と書かれた文字。
 初めて聞く名前でした。

 どういった石なのか、お店の人に訊いてみたのですが「ペアで売られているものであり、体のエネルギーバランスを整えてくれる、神秘的な石」という説明が返ってだけでした。
 みちょるびんは、鉱物学的な観点からのアプローチを試みたつもりでしたが、スピリチュアル視点からの回答に、ちょっと戸惑いました。
 そのお店は普通の鉱物店といった感じで、スピリチュアルに力を入れているといった様相ではなかったし、きっと他の石を指させば「セレナイト」とか「マラカイト」とかいう鉱物名が返ってきたはずなんです。
 つまり「パワーストーン」を扱っているお店でない限り、その石が持つヒーリング効果というような話はしないと思うんですよね、普通。

 それで、この石がどういったところから採取されるのかを知りたくて、もしかすると「龍涎香」なのかと問うてみました。
 みちょるびんは、実際には「龍涎香」は見たことはないのですが、「龍涎香」はマッコウクジラの腸内に生じる胆石なので、勝手なイメージとして丸いんじゃないかと想像したんです。
 結局、そういった類のものではなかったようでしたが。

 コロンとした形がかわいかったし、惹かれましたが、思いの外料金が高かったので買うのはやめにしました。

 それからぐるっと会場を一周して、もう1軒だけ、おそらく同じ石だと思われるものを扱っているお店に遭遇しました。

 さっき見た石よりもずいぶん小ぶりで、楕円形をしていました。
 だけど、やっぱりペアで売られていたし、外観が似ていたので、あの石に違いないと思い、お店の人に訊いてみました。
 そしたらやっぱり「ペアの石で、体のエネルギーバランスを整えてくれる」っていう説明なんですよ。

 バランスを整えてくれるというのは、その石が「対」であるからなんだろうと、なんとなく合点はいきますが、この石が必ず2つ対になって発見されるものなのか、そこが知りたかったのですが、その点は謎のまま。
 ただ、発見される場所は地下ではなく、砂漠の地表というところまでわかりました。
 産地はアリゾナとのこと。

 ネイティブ・アメリカンの呪術に使われるらしく、だから神秘的という表現が説明の中に出てきたのかも知れません。

 そのお店のものはかなり小ぶりではありましたが、こちらもやはりいいお値段で。
 とても気になりましたが、説明を聞いていてもよくわからなかったので、結局、今回は購入を見合わすことにしました。

 家に帰って、この石を改めて調べてみたところ、「モキマーブル」という単語で検索にヒットしました。
 ウィキペディアでは天然セメントと言われる「コンクリ―ション」という項目の中で紹介されていました。

 モキマーブル(Moqui Marbles)は、アメリカ・ユタ州南東部のナバホ砂岩から大量に見つかる鉄分(褐鉄鉱や赤鉄鉱)を主成分とするコンクリーションである。ふつう球状であるが、ディスク状であったり、複数がつながったものなど、様々な形状のものも見られる。

                         「ウィキペディア」より

 なるほど、みちょるびんがその石の外観から受けた印象は’鉄’だったわけですが、それは専ら間違いではなかったようです。

 この「モキマーブル」は、ネイティブ・アメリカンの呪術的な儀式に使われているのだそうで、ネイティブ・アメリカンの言葉で「モキ」は精霊、「マーブル」はおはじきという意味があるのだそう。
 また、別名を「シャーマンストーン」とも言うらしい。

 ちょうど「モキマーブル」について書かれた記事を見つけましたので、ここに紹介します。
 ガイドブックには載っていないアメリカの秘境や絶景などの情報を発信されているという、ワイルドな女性の写真家さんのブログのようです。

 砂漠の中のモキマーブルがどんな状態なのかは、この写真で一目瞭然。
 ペアで売られている意味は、写真からは計り知れませんが、きっと呪術的なところからきているのでしょうね。

 ピンとくるモキマーブルに出会ったら、是非とも手に入れてみたい。
 幻の石になりませんようにと、願うばかりのみちょるびんなのでした。
(「チャンスの女神。」)

                             以上、みちょるびんでした!

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