ファッション関係 宝石

(続)新☆誕生石!(10月:オパール)(3)

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 こんにちは、みちょるびんです。

 かつて‘日本人のオパール好き’は、その例を世界に見ないと言われていた時代がありました―――。
 日本の高度経済成長期とバブル景気の頃には、オパール産地における海外輸出国の割合を日本が大きく占めていたと言われています。
(「新☆誕生石!(26:10月の誕生石)」「(続)新☆誕生石!(10月:オパール)」「(続)新☆誕生石!(10月:オパール)(2)」)

 宝石には、オパールの他に、ダイアモンドや3大宝石と言われるルビー・サファイア・エメラルドがあるというのに、これらの宝石を差し置いて「オパール・フィーバー」が日本で巻き起こっていたというのだから、不思議。
 もちろん、価格が廉価ということもあったのだとは思いますが、オパール人気の火付け役が、陰にいたんじゃないか・・・??というのが、みちょるびんの推理です。

 だが、それを突き止めるのはなかなか容易ではない!
 当時、オパール好きの、皆の憧れの有名人がいたんじゃないかと思い、今日はこの記事を作成するにあたり、ネットで検索してみていたのですが、なかなかヒットしない。
 そもそも60~70年も前のことであり、あまりにも古すぎて、その頃のことを扱っている情報そのものが出てこない・・・。

 かろうじて、オパールを専門に取り扱っていらっしゃる「オパール ギャラリー」さんのサイトがヒットし、「オーストラリア政府が和田アキ子さんに『オパールクィーン』の称号と『オパールビューティー』の称号を授与した際にも、サポートさせていただきました。」という情報を見つけたくらい☆

 和田アキ子さんのイメージと宝石がすぐに結びつかなかったので、なぜ和田さんなんだろう?と不思議に思い、更に詳しく調べてみると、和田さんは2006年に「ゴールドコースト観光親善大使」を任命されていたことがわかりました。
 その時に、合わせて授与されたのが「オパールクィーン」と「オパールビューティー」という称号だったらしい。
 なお、親善大使に任命された理由は、和田さんが永年ゴールドコーストを訪れ、親交が深いということだったようです。
 なるほど、直接、宝石のオパールとは関係なかったらしい・・・。

 簡単に考えていましたが、オパールと昔の有名人との結びつきを調べるのはなかなか難しいものです。

 そういえば、皇室の方々はどうだったんだろうと思い、調べてみたら、皇太子・明仁親王殿下(当時)と正田美智子さん(当時)のご成婚が1959年4月10日でした!

 ウィキペディアによると、正田美智子さん(当時)が皇太子殿下と婚約して結婚することにより、1958年(昭和33年)から1959年(昭和34年)にかけて「ミッチー・ブーム」と呼ばれる社会現象が起きたそうです。
 民間出身の女性として初めて、皇太子との「テニスコートでの自由恋愛」により結婚に至ったことなどをマスメディアが報道し、それが世間で大きな話題となった。
 そしてこれを機にテレビが普及するなど、第二次世界大戦後の日本の経済、ファッション、マスメディアなどの領域で、社会に大きな影響を与え、美智子さん(当時)は女性たちの憧れの的となったということです。

 実際、美智子さん(当時)がテニスでお召しになられていた白地のVネックセーターや白い服装、ヘアバンド、カメオのブローチ、ストール、白の長手袋などのいわゆるミッチースタイルと呼ばれたファッションが大流行し、また、婚約記者会見で美智子さん(当時)が皇太子殿下の印象について語られた「とてもご清潔でご誠実なご立派な方で心からご信頼申し上げ」という発言が大きな注目を集め、「ご清潔でご誠実」という言葉が流行語になったのだそう!
 ’流行語’にはちょっとウケる!!

 みちょるびんの狙いはなかなかいいところを突いていたと言えそうですが、だけど、正田美智子さん(当時)がオパールをお召しになっていたという情報は見つけられませんでした・・・。
 残念!

 それに「ロイヤルファッション」と言ったら、やっぱり真珠。

 真珠の養殖は世界に先駆けて日本で成功した、日本の誇れる技術であり、真珠は日本を代表する宝石でもある(「新☆誕生石!(16:6月の誕生石)」)。
 日本の国を象徴する方々に身にまとっていただけることは、何よりも我が国のいい宣伝になるわけなので、そうなると「真珠」は、ロイヤルファッションとしても最適な宝石と言えるでしょう。

 またオパールは、西洋では、イギリスの詩人ウォルター・スコットの長編物語詩「湖上の美人」の影響で、不吉な宝石として敬遠されているフシもある。
 その物語の刊行は1810年らしいので、そうなると、オパールにとっては結構な長い間、不遇な時代を強いられていた格好となる。
 日本でも、明治(1894年)に邦訳され、愛読されたようですが、日本ではどこ吹く風といった感じ。

 ただ、西洋においてオパールが不吉とされていたのだとしたら、日本の公人が、外交の場でわざわざオパールを身に着けるという嫌がらせ(?)はしないでしょうね・・・。

 うーぬ・・・。
 有名人じゃないのであれば、それとも―――。

 オーストラリアのオパール生産者に顔が広い、凄腕の日本人バイヤーがいて、同時に日本への卸業者への売り込みが上手だったとか・・・?

 いや、それにしたってやっぱり、‘人気’に火がついたからには、何かのきっかけがあったはず―――。

 みちょるびん、今後も気長に、その要因となったものを調査したいと思います!

                             以上、みちょるびんでした!

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