こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【即興バトル、25日前の日記】
ダンス教室に行った。
1カ月ぶりだった。
また、少し、レッスンのメニューが変わっていた。
各自、ソロで踊るところでは、もう少し踊っていたかったが、すぐに追い出された。
ちぇっ。
最後の即興ダンスの時は、踊るテーマを決められなかった。
気分が憂鬱な時は、自分にウソをついたテーマになってしまいそうで、いやなのだ。
正直に先生に「テーマが浮かばない」と伝えたところ、「どのような毎日を過ごしているのか?」と訊かれた。
私は、「(自分を)殺してます」と答えた。
「端的な回答だ」と自分でも思った。
先生は、「じゃぁ、今、自分が一番欲しているものを表現してください」と言われた。
その答えは、わかっていた。
しかし、その逆に、一番恐れているものでもあった。
先生に、「’それ’が何なのか」と問われなかったのは救い。
私は、人との関わりがいやで、今回は、誰ともからまず、自分一人で踊った。
だから、踊った感想を求められた時、自戒を込めて「ヒトと関わるのがいやだったんで、一人で踊りました」と話したところ、「ちゃんと関わっていましたよ」と先生に言われた。
「自分の世界に入って踊る、一人のダンスも良かった。踊りに’自我’が出ているような場合だと、中にはそれが’醜く感じられる’ものもあるが、みちょるびんさんの今日のダンスには、’自我’が出てはいたけれど、受け入れることができた。みちょるびんさんは、今後、舞台に立ちたいと思うこともあるでしょうが、十分にそのレベルに達しています」と。
ありがとうございます!
「今日のダンスには、いつものようなコミカルな動きはなかったが、でも、やっぱり、目が行ってしまう」と感覚派プロダンサーKさんにも言ってもらえ、うれしかった。
レッスンの終了後、イベント案内が皆に配布された。
「即席即興バトル」となっていた。
12組で即興ダンスを競うのだとか。
3週間後にライブハウスで開催するらしい。
このクラスからは、5組がエントリーできるのだそうで、バトルへの参加は、ソロでもチームでもよいとのことだった。
面白そうなので、バトルには参加したい。
でも私は、ソロで踊る自信は、あまりない。
参加者に与えられる持ち時間の「3分」は、結構、長いんじゃないか。
かと言って、’チーム’での参戦というのも、躊躇する。
これまで、ダンスレッスンを受けてきた様子では、自分は、あまり、即興ダンスでチームを組むという感じじゃないように思うのだ。
皆の’和’をかき乱すのではないかと、心配である。
’チーム’として出るからには、やはり、チーム全体の、’一体感’などが要求されるだろうしね。
それに、一体、誰と組むというのだ!?
ソロか、チーム・・・。
相当、難しい問題だ。
どうしたもんか―――??
【即興バトル、24日前の日記】
今日は、なんだか、ずっと気分が良かった。
きっと、昨日、ダンス教室に行って、久し振りに踊ったせいだ。
自分でも驚いたが、踊ることで、随分ストレスが発散できたようだった。
今日は、頭の中で、曲がぐるぐる鳴っていて、ずっとリズムをとっていた。
以上、みちょるびんでした!