ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その145:「即席即興バトル!」その2編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【即興バトル、12日前の日記】

 土曜日の今日は、東京都美術館で開催中の「大エルミタージュ美術館展」に行くつもりでいたのだが、目が覚めたら、もうお昼を過ぎていて、ちょっとテンションが下がった。
 それでも、急いで支度すれば、何とか出かけられたのだが、約2週間後に開催される「即席即興バトル」で使う曲を探し始めたら、すっかり、そちらの方に気が行ってしまった。

 当初、テレビドラマのオープニング曲を候補に考えていた。

 曲の時間を計ってみても、指定されていた「3分」以内で、ちょうど良かった。
 昨日も、その曲に合わせて、試しにちょっと踊ってみたりもしていたのだ。

 実は、先週が、そのドラマの最終回で、放送時間が延長されていることを知らずにビデオ録画を予約してしまい、録画に失敗していた。
 だから、今日の再放送の際に、改めて、ドラマを録画し直そうと思っていた。
 それで、ついでなので、そのオープニング曲をカセットテープに録音しようと思い立った。

 録音用に、空きのカセットテープがないか探していたら、ケースに入っていない裸のテープが出て来た。

 おそらく、不用なテープだろうから潰してしまってもよかろうと思いつつ、一応、何が録音されているのか、試聴してみたところ、懐かしい曲が入っていた。
 私がまだ十代だった頃に熱を上げていたインディーズバンドのテープだった。
 中身のテープがどこに行ってしまったのかと思っていたが、ひょっこり現れた感じ。

 久しぶりに曲を聴いているうち、このバンドの曲で踊るのもいいのではないかと思うようになった。

 そして、試しに曲に合わせて踊っているうちに、いつのまにか、1時間くらい、時間が経ってしまっていたというわけ。

 歌詞がユニークで、面白い。
 ちょっと、楽しい。

 そんなこんなで、美術館に出かけるのが億劫になり、その後は結局、うだうだとテレビを見て過ごす一日となった。

 それにしても、あの思い出のインディーズバンド、最高!!

【即興バトル、11日前の日記】

 日曜日。
 起きたのは、13時半。

 何故にこんなに眠いのか。
 どうも、喉がまた少し化膿しているみたいではあるのだが。

 洗濯などを済ませて、ようやく家を出たのは、15時過ぎだった。
 空腹だったので、コンビニでおにぎりを買い、外で食べた。
 そうでもしなければ、「大エルミタージュ美術館展」に行くのが遅くなると思ったのだ。

 美術館に着いたのは、16時過ぎ。
 やはり、おにぎりにしていて正解だったようだ。

 本場の「エルミタージュ美術館」には行ったことがあるとは言え、規模が大きいし、今回の「展覧会」で観た絵画は、あまり、記憶にないものばかりだった。
 18世紀の作品が多かったが、それは、あまり、私の好みではない。
 やはり色遣いが好きじゃないのだ。

 その点、マリー・ローランサンの「アルテミス」(女の人の絵)は好きだった。
 それからマティスも。
 色の魔術師と言われるだけある。
 きれいな配色だった。
 そして、力強いゴーギャン。

 この3つが印象に残った。

 「美術館展」を見終えた後は、一旦、家に戻った。

 次は、ダンス教室に行かなければならない。

 家では、ダンスに行く準備をしながら、昨日選んだインディーズバンドの曲の、カセットテープからMDへのダビングを試みた。
 結果は失敗。

 ダンススタジオにカセットデッキがあるかは不明だが、とりあえず今日は、カセットテープを持って行かないことにはしようがない。

 さて、今日のダンスレッスンは、先週同様に、参加者が多かった。

 (レッスンの模様

 レッスンが終了し、「即席即興バトル」への参加権を得るためのオーディションが始まった。

 Tくんは、一発合格で、ソロ出演が決定。
 確かにインパクトがあった。
 白目をむいて、妙なリズムだった。

 これは踊りなのか?
 まるで’お笑いショー’を見ているかのようだった。
 先生も後で「あれでもう少し踊れればね・・・」とぼやいておられたほどで、私には、正直、’あれ’が踊りだとは思えなかった。

 まぁ、「何がダンスで、何がそうじゃない」と言う正確な’くくり’はどこにもない。
 本人が「ダンスだ」と言えば、それはダンスになるのだろう。

 しかし、あれで出場されたんじゃあ、観客の関心は、一気にTくんに向かうだろう。
 私は、舞台で、あそこまですべきなのかと不安になった。
 また、オーディションをパスできるか、自信がなくなってきた。

 結局、今日は、カセットテープは不可ということで、私は、受験すらできなかったのだ。
 チャンスは、もう、来週の1回きりしか残されていない。

 それに、今日は、他に挑戦したプロダンサーですら、先生からダメ出しがあり、来週、新ためてオーディションに臨むことになったのだ。
 そうなると、私も、Tくんのような、一発合格は考えられないし・・・。

 果たして、選曲もこれでいいのか?
 そもそも、選んだ曲は、指定の「3分」以上の長さであるというに、編集はどうすんだ!?

                            以上、みちょるびんでした!

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