こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【ダンスライブから約1週間後の日記】
今日は、ダンス教室に行った。
先週のレッスンは、ライブ直後で、まだ、怪我した足が痛んだので、休んだのだった。
相変わらずまだ痛みは残っていたが、ライブを録画したであろうビデオが気になっていたし、やはり、踊りたかった。
先生に会った時に、「この間はお疲れ様! 皆で踊ったダンスは、好評だったわよ」と言われた。
だが、私が好評だったわけではあるまい。
「そうですか」としか応えられなかった。
ビデオの方はどうやら、まだ、皆で観ていないらしく、来週に観るということだった。
良かった!
怪我した左足は、まぁまぁ大丈夫だったが、細かいところは、やっぱり、ちょっと痛かったので、手を抜きつつ踊った。
2日前に、悲しいニュースに接していたので、そのことがショックで、気になってしまい、どうしても、その気持ちがダンスに表れてしまった。
「今日は、みちょるびんさんが別人に見えた」と、仲間の一人に言われた。
別の仲間からも、「からみにくかった」と。
内に、こもっていたからね・・・。
でも、先生からは、「いろんな面を見せられるって、素敵ですね」と褒めてもらった。
久々にレッスンに参加した仲間の一人にも、「相変わらず、振りが面白い」と言われた。
ありがとう。
明日から、仕事が忙しいので、私は、今日は、いつものカフェには寄らず、先に失敬した。
と言いつつ、あー、日記を書いていたら、また1時過ぎだよ。
まずいなー・・・。
【その1週間後の日記】
今日のダンス教室では、待望のライブ録画を見た。
ライブの第2部の時のものだと思うのだが。
第2部の方が、自分なりにはうまくいったように感じていたのだ。
私が舞台に登場した時に、観客の歓声があがったような気がした。
ハワイアンの曲調に移る前の、アフリカンな、私なりのステップ。
画面の横に立ってビデオをご覧になっていた先生が、画面の中の私を指差した。
「面白い」という意味か。
ビデオを観ていた皆が、画面の中の私に注目していたはずだ。
と、その時、プロダンサーの一人が、「●●さん、面白い、’絵描きさん’みたいなんだよね!」と、大声をあげた。
衣装かい!
それにしても、このプロは、演出家さんが来られて、打ち合わせしていた時も、先生が「●●さんとみちょるびんさんは面白いから、先生のジェスチャーを真似するコーナー出演のため、そのまま舞台に残ってほしい」と言ったことに対し、「(みちょるびんよりも)●●さんの方が、だんぜんいい!」と言い張ったのだ。
それで、最終的に、私のここでの出番が、2回から1回に減らされたという経緯があった。
あの時は、私は、怪我したばかりの足が痛かったので、出番が減ってしまうことに対して、特にこだわりはなかったが。
今の、この反応と言い、なんかねー、私に対する敵意を感じるよねー。
違うかな?
でも、だとしたら、「光栄です!」ってことけどね。
最後、全員が舞台に出て来て、自由に即興で踊る頃になると、もう、舞台上がごちゃごちゃ、何が何だかで、私は、全く、皆に埋もれてしまっていて、何だか、がっかりした。
あんまり、目立ってなかったかもねーって思って。
「雑踏の中でこそ、実力の真価が問われる!」と思っていたが、まだまだということか・・・。
だが、いつも私に優しく接してくれる感覚派プロダンサーKさんは、「登場の時は、目立ってましたねー、さすがー。やっぱり、シンプルな衣装の方が、かえって目立つね」と言ってくれたのでうれしかった。
Kさん、やさしい。
久々に、いつものカフェに寄った。
カフェでは、見に来てくださったカフェの店員さんの感想が聞けたので良かった。
「作ったものではなく、自然に出て来る笑みは、自分も元気づけられる。夢に向かっている皆の姿を見ていると、涙が出て来た」とのこと。
たまたま、私が近くに座っていたせいもあろうが、私の方を見て話してくれ、何だか、私に言ってくれているような気もした。
’自然の笑み’というのには、自信がある!
その後、もう一人、見に来てくださったと言う人が登場したが、時間切れ。
終電がやばかったので、私は一人で退散した。
感想が聞けなくて、残念!
【ダンスライブから約1カ月後の日記】
今日、家で、先日のライブの時のDVDを観た。
ライブを観に来てくれた妹が、撮影してくれたものだった。
正直なところ、期待していたほどではなかった。
しかも、「イヨーッ」という歌舞伎を意識したような左足で片足立ちするポーズでは、間違って、右足で立っていたことに気づいた。
練習ではずっと、怪我していた左足をかばって、右足でやっていたのだ。
第1部のステージの時は、意識して左足で立ったのは記憶していたが、妹が観に来てくれた第2部の時は、気を抜いてしまっていたらしい。
それに、先生の後ろで、先生のジェスチャーを真似て繰り返す場面でも、消極的に見えた。
実際、あの時は、足が痛かったから、動きをセーブしたのだった。
本当に、「存在を消している」という感じ。
ヒトに「観られたいとき」と、「観られたくないとき」とで、何かが、違ってくるようだ。
以上、みちょるびんでした!