こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
1.「疲れ目」と「澄んだ目」のはざま
ダンスを始めて2年が経ち、あいかわらず、思い付きで、例えば「眼球」などをテーマに取り上げ、奇妙な動きをしては、独特な動きが面白いと先生にお褒めをいただいたりしていました。
日記によると、その時の先生からのお題は、「対極にあるもの」ということで、みちょるびんは、「疲れ目」と「生まれたばかりの澄んだ目」を表現しました。どんな動きが飛び出していたのか、今となっては誰にもわかりませんが、そもそも、そのテーマのチョイス自体が、独特じゃないかと、振り返ってみて思います。
2.雑誌情報
当時の日記を読み返して思ったのですが、やりがいのある仕事を任されて、連日のように終電間際まで残業するなどして、みちょるびんはがんばっていましたが、それでも、やっぱり、引き続き、「仕事辞めたい病」はくすぶっていたようでした。
ある日、仕事帰りに立ち寄ったバーガーショップで、備え付けてあった1冊の雑誌がみちょるびんの関心を引きました。「一発逆転! 転職の勧め!! 夢を叶えよう!!!」みたいなテーマで、だいたい、以下のようなことが書かれてあったそうです。しかし、既に、‘(ピィ)職’を企てていたみちょるびんとしては、想定内の内容だったという感想が書かれていました。
①1日1日がステキでないと、トータルしてみたときに、その人生は輝いていない
②1日1日を大切にし、その1日がプチ・ハッピーとなるよう心掛ける
③好きなことをする
④自分を見つめなおす
確かに、(占いの助けもありましたが)みちょるびんは、自分を見つめなおしたことで、本来の自分に戻る必要があることに気づき、結果、ダンスを始めました。また、忙しい中でも、好きなことをやって、気分を盛り上げる努力もしていました。だから、それなりに、雑誌のおススメ通りの行動は実践していたわけです。
3.名前をつける
雑誌にはその他に、想像をたくましくするとか、名前をつけるとか、ゲーム感覚を持つとか、そういった勧めもあったそうです。例えば、電車に乗り合わせた人を観察して、キャラクターや人間関係、バックグラウンドを予想してみるとか、そういうことのようでした。「眼球」ダンスをするくらいなので、みちょるびんは、そこそこ、想像力はあったと思いますが、’名前をつける’というのは、さすがにその発想はなかったようです。
それで、素直なみちょるびんは、日記に毎回、キャッチフレーズ(タイトル)をつけると面白いかもしれないと思いついたようでした。
その日につけられたタイトルは、「じーまんGO!」となっていました。
「どゆこと?」と、思い、日記を読み進めてみると、’じーまん’とは自慢のこと(みちょるびん作、造語)で、「ヒトにやっかまれたり、足をひっぱられるから、‘自慢’は本来控えるべきだが、‘自慢’を奨励するのも、なんか楽しい」と、思ってのタイトル付けだったようでした。
ちなみに、その時に、みちょるびんが自慢に思っていたことは、
「(集団で食事するとき)食べるのが遅いから、誰よりも早く、食べ始めるべきなのに、みちょるびんが注文したものが大抵一番最後に出てくるのは、みちょるびんが、他の皆と違ったものを好むから」ということでした。
なんたる、じーまんGO!
以上、みちょるびんでした!