こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【友達との久々の再会(日記)】
早起きするつもりでいたが、また、今日も、2度寝してしまった。
最近、変な夢を見ることが多い。
プロポーズ(!)される夢とか。
願望か!?
お相手は、見ず知らずの人ばかりなんだがね。
しかし、結構リアルで、プロポーズされた時に、お相手の年収だったり、職業だったりのチェックを入れたりするのだ。
生々しい。
さて、午後、遅くなったが、ようやく友達宅を訪問した。
友達は数年前に結婚して、二児の母になっていた。
久々の再会だった。
お子さんが、満面の笑みで出迎えてくれ、赤ちゃんもかわいかった。
友達から、お子さんの一人が、障害を持っていると聞かされた。
私も、薄々、気づいていたことだった。
何て言っていいか、わからなかった。
うまい言葉が見つからなかった。
でも、下手にいろいろ言っても、そんなの無責任と言うのか、友達の心中は計り知れないのだ。
何も言ってあげられなくて、ごめんね。
このあと、夕方からは、ダンス教室に出かけると、前もって友達には話していたが、私にもう少しいてほしいという気持ちが、友達から伝わってきて、何だか申し訳なくて、なかなか腰を上げることができなかった。
友達に、「いいなぁ」と言われた。
それは、きっと本心なのだ。
考えてみると、友達は今、二人の子供を育てていて、大変だろうし、きっと、自分の時間というものがないのだ。
独身時代、近所に住んでいた頃は、よく一緒に出かけ、気ままな時間を過ごしたものだった。
もちろん、未だ独身の私にはない幸せが、友達にはあるはずなのだけど。
ダンス発表会のDVDをのんきに持って行って、友達に見せようとした私は、少し、無神経だったかも知れない。
いろいろなことを考えさせられた。
ダンス教室は、ほぼ1時間の遅刻。
結婚し、子供を産んで、いろいろなしがらみが増えていく様を、即興ダンスで表現してみようと思ったのだが、無理だった。
何一つ経験のない私には、難し過ぎる。
気軽に扱える問題ではないのだ。
踊っている最中に、他のダンサーに、頭をちょっと軽く叩かれたことが契機となって、私は、自分の頭が、ボールになったような感覚になり、頭をぶんぶん振って、バウンドさせた。
メチャクチャに踊った。
よくわからないが、自分には耐えがたい重圧を、振り払いたかったのかも知れない。
私なんか、恵まれているのに。
本当?
わからないけど―――。
しまいには、目が回って、教室の鏡に突進してしまった。
カッコ悪ぅ。
でも、先生からは、「周囲の皆は面白がって私のダンスを見ていたし、皆の注目をちゃんと集めていたというのは、ある意味、成功」と言われた。
「一人くらい飛び出してしまうような、ハチャメチャな人がいてもいい」と。
そうかな?
自分を制御できていないのは、恥ずかしいことだ。
【その3日後の日記】
今日は久しぶりに、海外で暮らしている友達からメールが届き、外国人のボーイフレンドができたという報告があった。
とても優しい人なのだそう。
うまくいっているようだ。
良かった。
友達は、その彼と結婚して、そのまま海外に永住するのだろうか。
少し、うらやましかったりして。
何が?
海外に住むことが?
多分、華やかな買い物とか、旅行とか―――??
漠然とではあるが、この無味乾燥とした仕事とおさらばでき、楽しげな仕事(ファッション関係とか??)ができそうだから?
私はどうしたいのだろう・・・?
この前、育児に追われる友達に会ってからというもの、何となく、結婚する前に、自分のやりたいことは片付けておく必要があるのではないか、そんな風に感じられるのだった。
以上、みちょるびんでした!