ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その134:「ダメじゃない私!」編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【ある日の日記】

 昨夜は、自分のダンスを収録したビデオを、再度、チェックした。
 最近仲良くしている友達に、そのビデオを観たいと言われていたので、貸し出す準備のためだった。

 私が、2回目に参加したダンスライブの時に行った、お客さんの好きなものをダンスで表現するコーナー。
 「あなたの好きなものは何ですか」も、後半に行くほど、自分のダンスが滑らかに良くなっているように見え、我ながら感心した。

 これを録画してくれたのは、ライブを観に来てくれた義弟だったが、ちょうど、義弟のすぐ近くにいたらしい別の観客の女の子たちの会話を、ビデオが拾っていた。
 どうやら、私のダンスに対して、コメントをしているようなのだ。

 お題の「スープカレー」の時、最初は、「カレー」だけだったのが、直後に「スープ」が追加され、「スープカレー」になった。
 だから私は、「スープ」が加わった段階で、どろどろしたカレーから、サラサラしたカレーに表現を切り替えたのだ。
 そのタイミングで、「スープ(液体)の表現をしているよ!」という会話が入っていた。

 また、最後のお題「イチゴのチロルチョコレート」の時も、「あのお姉さん・・・」という言葉の後は、何て言っているのか聞きづらかったのだが、「面白い/可笑しい」とも聞き取れた。

 その他、随分前に振り付けた、親類の結婚披露宴の時のダンスも見た。

 つるさんダンサーズは、何度見ても、本当に笑える。私一人だけ振付を間違ったり、よろめいたり・・・。
 それにしても、あの時は、ちょうど海外出張と重なり、超忙しかった。
 妹の結婚式の時期も、毎晩、遅くまで、残業が続いていて、帰宅も遅かった。
 なんか、あの大変な状況の中、よく、振付を作って踊ったもんである。

 がんばっているじゃん、私!
 そう思った。

 私って、とってもがんばっているじゃん。
 3、4日前にも、朝目覚めて、突然思ったのだ。

 私は、毎日、行きたくない職場に、いやなつらい’作業’をしに出かけているのだ。
 それだけでも、十分がんばっているじゃない、私。

 私は、家でだらだらテレビを見たり、一向に進まない「宝石鑑別」の勉強のことなどを考えると、いつも、ダメな私だと思って落ち込むわけだが、こんなにつらい仕事を頑張っているのだから、それ以上のことができなくても、仕方がないんじゃないかと思ったのだ。
 そう、私は、がんばっているよ。

 実は、今日は、職場で、落ち込むことがあった。

 上司も急ぎの仕事をしていて、その時に話しかけてしまい、タイミングが悪かったこともあったのかもしれないが、上司に、’作業’の方向性につき相談をしたところ、「感情的になって、大切なところを見落とすべきではない」と注意された。
 さらに、「もっと経験を積んで、成長すべきだ」とも。

 それはまるで、私は未熟だと言われているように聞こえた。

 私は、完璧ではない。
 それは認める。
 だが、それとこの案件とで、どう関係があるのだろうと思った。

 もとはと言えば、上司の指示通りに動いたものだった。
 そして、上司が容赦なく切り捨てようとしたものを、何とか救おうと奮闘したのは私である。
 そして、全体がうまくいくように調整し、何度も試行錯誤しながら作業しているのは、この私である。

 その私に、そういう批判が何故できるのだろう?

 私は、人格を否定されているような気がして悲しくなった。
 涙が出て来た。
 つらい’作業’を続けながら、上司の言葉を思い出しては、また、泣きそうになった。

 夕方、同僚が帰りがけに、寄り道したいところがあると、誘いに来てくれた。
 私も、今日は、残業する気になれなかったので、同僚の誘いに乗って、一緒に出かけることにした。

 人形作家「与勇輝」氏の作品展だった。
 私は、作家の名前までは知らなかったが、人形は、テレビなどで見たことがあり、知っていた。

 それまで、気持ちが、イライラしていたのに、人形を見ていたら、自然に笑顔になっていた。
 とても素敵な作品ばかりで、特に、人形の後ろ姿が気に入った。
 まるで本当に、生きているようだった。
 人形の一体一体に、魂が入っているんだと思う。

 誘ってくれた同僚に、感謝。

 その帰りのレストランで、私は、今日の出来事を同僚に告白した。
 同僚は、「そんな風に感じるのは、それだけ、みちょるびんが、その’作業’に、情熱を持って取り組んでいる証拠だよ」と言ってくれた。

 本当にそうだ。
 その通りである。

 私はやっぱり、がんばっているのだよ。
 これは、ここ何日かの間に気づいたことである。

 この気づきは、一体、何を意味しているのだろう。
 「もっと、物事を楽に考えよ」ということか?
 私は、無用に、自分を追い込んでいたのかも知れない。
 そして私はやっぱり、一つのことに対して、’がんばり過ぎる’のかも知れないね・・・。

 もういい。
 また1から出直し。

 明日もまた、新たにがんばろう。

                            以上、みちょるびんでした!

-ダンス!, 第一次仕事イヤイヤ期

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