ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その119:「チャレンジ、ライブ!」その5編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【ライブから2日後の日記】

 ダンスライブを見に来てくれた、仲のいい仕事関係の人から、連絡が来た。

 ライブで撮ってくれた私の写真を、親切に、何やら小細工(編集)してくれているらしい。
 「できあがったら、お渡ししたいのですが、職場宛に送られては、恥ずかしいですよね?」と訊かれた。

 写真に写っている私は、相当、キテいるのだろうか・・・??
 そんな私の返しに対して、返答がないのだが・・・。

 でも、どんなんか、とても楽しみ!

【ライブの1週間後のレッスン(日記)】

 つるさんから、「今日のダンス教室では、ライブのときのビデオ鑑賞がある」とのメッセージが残っていた。

 ビデオをレッスンの最初に観る場合、遅れて行くと見逃すことになるので、私は、焦ってレッスンに出かけて行った。 
 すると、なんと、生徒は二人しか来ていなかった。
 常連のダンス仲間と、もう一人は劇団の人。

 劇団の人に、「ライブ、見ました!」と声をかけてもらって、ちょっとうれしかった。

 あとから、仲良しの素人仲間とつるさん、それから、もう一人が加わり、今日は、計6名だった。
 なんて、贅沢なレッスン!

 そして、今日からまた、新しい曲。
 最近、先生が手掛けられたCMの振付なのだとか。
 テレビで見たことあったかな?

 難しい・・・。

 それにしても、やっぱり、先生の作られる振付はさすがであると思った。
 私、ちょっと、思い上がっていたかな。
 ごめんなさい!
 そんなわけで、今日のレッスンでは、すぐに先生の振付をマスターできなかったのでした。

 即興ダンスの方は、まあまあ好評だったみたい。
 後半に踊った、皆の真ん中での踊りを褒められた。
 正直なところ、私自身は、自分がどんな風に踊ったのか、あんまり覚えていないのだが。

 それから今日は、初の試みで、コメントを述べる時に、併せて何か’振り’をしなきゃいけなくて、それが結構、面白かった。

 仲良しの素人仲間は、時々、目を見張るものがある。
 彼女のコメントの時の、’振り’が楽しかった。
 性格が表れるのでしょうね。

 さて、楽しみにしていたライブのビデオは、1回しか観られなかったのは残念だったが、でも、面白かった。

 私が弾けて踊った’キャラクターの振付ダンス’は、案の定、足元が若干、ふらついていた。
 やっぱり、足腰を鍛えた方が良さそうである。

 問題の、即興ダンス。

 「どんな奇妙な即興をやっていたのだろう!?」と、私はちょっと、心配に思っていた。
 なぜなら、ライブを観に来てくれた仲良しの仕事関係者が、撮れた私の写真を見て「恥ずかしくないですかー?」などと心配していたからだ。

 でも、なかなか良かったんじゃないかな!?
 特に5人限定で踊った’観客の言葉に応じる即興ダンス’は。

 出番終了後、カウンターバーで誰かが声をかけてくれたように、画面の中の自分は、確かに、目立っているように感じられた。
 ビデオは1回だけしか観ておらず、その時はもちろん、自分にばかり注目しているわけだから、他のダンサーの動きにまでちゃんと目を配れていなかったというのもあるが。

 つるさんが指摘していたように、言われてみると確かに、私の動きは、他の皆の滑らかな動きとは異なり、カクカクしていて、メリハリがあるようにも見えたので、その分、目につきやすいのかも知れなかった。
 それに、極力、忠実に、お客さんのリクエスト(お題の言葉)に応えていたのではないか。
 それは評価できそうである。

 つるさんが「チャーミング」と褒めてくれた。
 我ながら、画面の中の私は、チャーミングで魅力的に見えた。

 最後のお題、「イチゴのチロルチョコレート」なんかは、お客さんから「敢えての’イチゴ味’」という指定が入り、自分でも、イチゴを意識してキュートにしようと試みただけあり、かわいく仕上がっていたのではないか。

 レッスンの帰り、いつものカフェに寄った時、先生に「人気者になりますよ。舞台では、表情が普段と全然違うし、ライブを観に来てくれたお友達も、驚いていたのでは?」と言われた。
 心なしか、カフェの店長も、私に微笑んでくれたように感じた。

 若い時分、まだ、私が故郷に住んでいた時に、(自称)エスパーのおじさんが、「舞台に立つと人気者になる」と言ってくれたことがあったが、こういうことか!?

 そういえば、学生時代、なかった演劇部を立ち上げようとした時も、以前、同じ学校に通っていた友達が「みちょるびんの演劇は面白いよ」と口添えしてくれ、クラスの皆が、署名に協力してくれたんだった。

 そういう何かが、私には、あるのかも知れないなー・・・!?

                             以上、みちょるびんでした!

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