宝石

特殊切手発行(宝石・鉱石~自然の芸術~)!

投稿日:

 こんにちは、みちょるびんです。

 なんと、宝石が切手になったという情報を入手いたしました!

 本年2月22日、ゾロ目の日の発売で、84円切手と63円切手の2種類があるのだそう。
 郵便局のHPをチェックしてみたところ、「誕生石」にはなかったものとして、63円切手の「レッド・ベリル」「フルオライト」「ロードクロサイト」の3石がありました。

 「レッド・ベリル」は、まぁ、読んで字のごとく、‘赤いベリル’ってことなので、緑のベリル「エメラルド」、ブルーのベリル「アクアマリン」、ピンクのベリル「モルガナイト」と兄妹ってことではあります。
 以前は、小さい結晶しか産出されず、大変希少性の高かった石です。
 この「レッド・ベリル」を持ってくるところは、郵便局さん、なかなか‘ツウ’とお見受けしました!

 次に「‘フルオライト’って、何!?」って思いましたが、「フローライト」という記載の方が一般的のように思います。
 和名は「ほたる石」です。
 堀秀道著「楽しい鉱物図鑑」(1992年)によると、紫外線をあてると光を発する蛍光現象「Fluorensecence」は、フローライトのその名のとおり、この石から発見されたものなのだそうです。

 知らなかった!
 ですが、実際に紫外線で発光するのは、ごく一部の石なのだとか。

 フローライトは、パステルカラーや8面体の結晶がかわいいですし、パワーストーンとして人気が高いんじゃないかと思いますが、硬度(摩擦や引っかきに対する強度)が4度と軟らかい鉱石です。

 3つ目の「ロードクロサイト」も軟らかいので、彫刻が施されて置物として売られているのをよく見かけます。
 「インカローズ」という別名でも知られ、優しいピンク色がかわいいので、アクセサリーとしても女性に人気があると思います。

 さて、宝石好きとしては「宝石が切手になるなんて、素敵!」って思うわけですが、「どういう経緯で宝石が絵柄に選ばれたのだろう!?」と、そのあたりが、みちょるびん的には気になるところです。

 しかし、気軽に調べただけでは、その選出理由等、見つけられませんでした・・・。
 あるいは、もしかすると、昔ほど、切手になることは、さほど特別なことではないのでしょうか???
 そんな言い方をすると語弊がありますが、昔は、切手になるのは、狭き門というイメージがありました。

 郵便局のHPに、1997年から2022年までに発行した「特殊切手」の一覧を見つけました。
 面白かったので、以下、紹介したいと思います。

 2003年までは、年次(1月から12月)で区切っていたようですが、2004年からは、4月からの年度区切りに切り替わっていることがわかりました。
 2003年4月に郵政事業庁が特殊法人である日本郵政公社となったので、それと何か関係があるのでしょうか・・・?? 

 2022年度はこれから(4月以降)なので、まだ3件しかアップされていませんが、2021年度には45件もの切手が掲載されていました。

 以下1997年次から、2021年度までの発行件数を書き出しました。

 1997年次から2011年度までの15年間は、14件を最下位に、20件を下回っているのは5回で、その他の10回は20~24件の間を推移しているといった感じです。
 2012年度に31件、2013年度に30件と跳ね上がったかと思ったら、その後、2016年度の60件をピークに、急激に増えていき、現在は45件くらいに落ち着いたといった感じでしょうか。
 いずれにせよ、最近は、10年前に比べたら、2倍の量の発行件数となっているわけです。

1997年次:22件、1998年次:21件、1999年次:24件、2000年次:14件、2001年次:24件
2002年次:24件、2003年次:20件、2004年度:16件、2005年度:14件、2006年度:15件
2007年度:15件、2008年度:20件、2009年度:23件、2010年度:24件、2011年度:24件
2012年度:31件、2013年度:30件、2014年度:43件、2015年度:57件、2016年度:60件
2017年度:53件、2018年度:50件、2019年度:49件、2020年度:45件、2021年度:45件

 ササッと、過去に、「宝石」が採用されていたかを確認してみましたが、それはなかったようでした。
 1996年以前が気になるところですが、少なくとも、過去25年間においては、なかったということが言えると思います。

 ところで、みちょるびん、あることに気づきました。

 毎年、ある3種については、必ず切手が発行されていました。
 それは、4月20日頃発売の「切手趣味週間」、7月23日頃発売の「ふみの日」、10月7日頃発売の「国際文通週間」です。
 手紙や切手にちなんだ日/週間というで、郵便局的には、これは外せない!ということなのでしょう。

 「切手趣味週間」や「国際文通週間」の存在は知らなかったなぁ。
 ちょっと、気になってきました!

 「国際文通週間」は一度だけ2006年度に「国際文通グリーティング」に名称が変わりましたが、また2007年度には、「国際文通週間」に戻っています。
 「国際文通グリーティング」も「(日タイ修好120周年記念)」とカッコ書きを加えて、あるにはありましたが。
 それにしても、この年度の「国際文通週間」の発売日が、通常よりも1週間ほど日付が早い(9月28日)のが、気になるところです。

 それから、2008年度からは、「~にちなむ郵便切手」という表現が出現し、「ふみの日」はこの年度から「ふみの日にちなむ郵便切手」となり、「国際文通週間」は、2010年度以降「国際文通週間にちなむ郵便切手」と変わりました。

 ただ1度だけ、なぜか「ふみの日」がない年があります。
 何かの手違いなのでしょうか・・・。
 あるいは、日付が近い7月28日に「日本国際切手展2011」というのがあったので、これで手を打たれたのでしょうか・・・??
 過去25年間で、2011年度の1回だけです。

 なんか、こうやってみてみると、なかなか面白い。

 みちょるびんとしては、この切手「宝石・鉱石~自然の芸術~」は、是非とも手に入れたいアイテム。
 なので、母・マミーに調達を依頼しました♪

 ご対面は当面無理ですが、次回一時帰国における楽しみができました!

                             以上、みちょるびんでした!

【参考文献】
「楽しい鉱物図鑑」(1992年、堀秀道著)
郵便局HP 郵便局HP グリーティング切手「宝石・鉱石~自然の芸術~」の発行

-宝石

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

「占い」考。(その6:パワーの効用)

 こんにちは、みちょるびんです。  みちょるびんは、「宝石鑑別」のディプロマを取得しましたが、結局その後も、宝石業界とは無縁の異業種でオフィス・レディを続けています☆  宝石鑑別の勉強を始めた当初は、 …

ヒシヒシ。(8)

 こんにちは、みちょるびんです。  皆さんは「わたしって、天才!?」って、自分のことを思ったことあります?  「あったま、いーいっ♪」ってウカれるくらいなら、これまでにみちょるびんも何回かはあったよう …

ヒシヒシ。(28)

 こんにちは、みちょるびんです。  ようやく現代――ノープラン方式――に戻って参りました。 この1週間は、10年以上前の10月10日から11月27日までの約50日間の日記から一部を抜粋して、お届けして …

ただいま、充電中!(14)

 こんにちは、みちょるびんです♪  現在、日本に一時帰国しているみちょるびんです。  10月6日(金)から8日(日)の3日間、東京ビックサイトで「骨董グランデ」という大規模な骨董市が開催されました。  …

ヒシヒシ。(72)

 こんにちは、みちょるびんです♪  みちょるびんがバイブルとして崇めている書籍「宝石 その美と科学」(1972年、近山晶著)に、「合成コランダムの各色における着色剤表」なるものが掲載されていました。  …