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ロシア旅行の思い出。(5.サンクトにおける最大の目的)

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こんにちは、みちょるびんです。

【滞在4日目の日記】

 6時半起床。
 7時20分にサンクトペテルブルクに到着。
 ボンヤリしていて、あわてて下車する羽目に。

 今日から3日間、サンクトペテルブルクに滞在する。

 露子の友達がここでの滞在のアレンジをしてくれていた。
 まずは運転手さんと、ちゃんと会えるかが不安であったが、’日の丸’マークを胸に挿した男の人を、友子がいち早く発見。
 無事にホテルに連れて行ってもらえた。
 今日は、運転手のペテルさん(仮名)は、ここまで。

 サンクトペテルブルクは、想像していたほど、古い街という感じはなかった。
 私は、イタリアのフィレンツェのような、落ち着いた雰囲気の街を想像していたのだ。
 モスクワのように車道が広いせいか、街が広く感じられた。
 駅から街中までの景色にさほど変化がなく、街の中心地にいるという実感があまりない。

 だが、ホテルは、さすがに良いホテルなのだと思い知らされた。
 5つ星というだけあり、露子より聞かされていたとおり、朝食のパンの豊富さに驚かされた。
 高級食材のいくら等もあり、お米好きの友子は、「ご飯に乗っけて食べたい!」と言っていた。
 昨夜の食事が、クッキー程度だったこともあり、私たちはとにかく、たくさん食べた。
 ハープの生演奏といい、5つ星を彷彿させた。

 ガイドさんとの待ち合わせは9時半だと思っていたので、なかなか現れず、不安になったが、無事、10時に合流。
 早速、露子の友達を訪問した。
 ガイドや運転手等の手配をしてくれ、観光のアレンジ等で、お世話になった。
 滞在中の予定表まで作ってくださっており、恐縮した。

 そして、いよいよ、「エルミタージュ国立美術館」へ。

 私は、以前、たくさんの絵画を手掛ける、有名な画廊関係者の著書を読んだことがあった。
 その中に、「世界の名だたる美術館の中でも、エルミタージュが感動的」というようなことが書かれてあり、それ以来私は、「エルミタージュ美術館」に憧れを持っていた。
 だから、「エルミタージュ美術館」に行くために、このサンクトペテルブルク旅行を計画した、と言っても過言ではなかったのだ。

 「エルミタージュ美術館」は、やはり、良かった。
 私が好きな、ゴーギャンやゴッホの絵が見られたのは、良かった。
 マティスの絵もたくさん見た。

 美術館には、とにかく、たくさんの絵画があったが、しかし、無造作に展示されているという印象だった。
 中には、窓から漏れる、外からの光に晒されているものもあり、素人から見ても、心配になるほどだった。

 多くの絵画の前を素通りしたが、考えてみると、なんて贅沢なことだろう。
 ’本物’を前にしていながら、脇目で眺めていくのだ。
 ちょっと、感覚がマヒしている。
 偉大な作品にもっと、感謝すべきであろう。
 それにしても、こういう環境の中にずっといれば、自ずと、’本物を見る目’が培われるのだろうか。
 日本では、なかなか、そういうわけにはいかないからね。

 二夜連続した寝台列車の疲れもあり、さすがに足が、棒のようになった。
 だから、興味はあっても、だんだんと集中力に欠けてきたように思う。

 「エルミタージュ美術館」の見学終了時点で、既に疲れがピークに達しており、私は、すぐにでも、ホテルに戻りたい気持ちでいっぱいだった。
 しかし、ガイドさんに「他にどこか行きたいところがあるか?」と問われた時には、速攻で「買い物」と答えたのだった。
 友子に笑われたが。
 なんせ、明日からの替えのTシャツがないもんだから、調達は急務だった。

 ガイドさんにお願いし、デパートに連れて行ってもらった。
 あまりチョイスがなかったが、選り好みしている場合ではない。
 それでも2枚で、3千円もしなかったし、安いのは、ありがたかった。

 1枚はスペイン製で、1枚はラトビア製。
 ガイドさんの話では、ラトビア製は品質がいいらしく、特別の時は、わざわざラトビアまで買い出しに行っていたとのこと。
 思いがけず、自慢のアイテムとなった。

 やっとの思いでホテルに戻った。
 ガイドさんも帰っていった。

 私たちは二人で、ホテルのテラスでランチした。
 既に15時を回っていた。

 それから、16時頃、待望のホテルの部屋にチェックイン。
 私は疲れていたこともあり、しばらく横になって、体を休めた。
 私がヘタっている間、働き者の友子は、洗濯などしていたという。
 すごいものである。

 18時、翌日に鑑賞を予定していた「フォークショー」のチケットの引き渡しで、代理店の人に会った。
 メールでやり取りする等して、お世話になった人だった。
 ルックスは女の子らしくてかわいいのに、口調がビジネスライクという、そのギャップが面白い人だった。
 私たちの、「その日に乗船券を入手し、短い滞在の間に、キジーまで行ってきた」という話に、とても驚いていたようだった。
 「地球の歩き方」に記事を投稿すれば、採用されるだろうと言われた。
 そしてもう一つ、明日から、ガイドさんが、別の人に交替することになったことを知らされた。

 その後、近くの土産物屋で買い物をし、ホテルの売店でも再び、ウィンドウショッピングをした。
 サンクトペテルブルクでは、「インペリアルポーセリン」社の陶磁器が有名らしいので、自分用土産に、何か、陶器製品が欲しいと思っているところ。

 それにしても、早くにガイドさんと別れたのに、またしても、寝るのが24時過ぎになった。
 夜、小腹が空いたので、ルームサービスを取って食べたりしたせい。

 さて、明朝も早い。
 そろそろ寝ることにしよう。

 明日からの日程は、キジーに比べれば、楽なものである。

                          以上、みちょるびんでした!

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