こんにちは、みちょるびんです。
【翌日の日記】
今日は、東京に戻る予定であったが、思い切って、明日帰ることにした。
幸い、飛行機の予約も、変更することができた。
ちょうどいい機会であったので、実家に置いていた荷物を整理することにした。
若い頃に着ていた洋服が出てきた。
懐かしい。
あまり、覚えがないものもあったが。
ショッキングピンクの色をしたニットのスカートについては、母・マミーが「ダンス発表の時に、使えば?」と、捨てないことを提案してきた。
そういうところが、マミーは面白い。
私も、せっかくのマミーの提案なので、それに乗った。
デニムの巻きスカートを見て、マミーが、前掛けとして使うのにいいと言うので、縫い付けてあるところをほどいて、補強したり、ボタンを付け替えたりした。
なんか、ゆったりした時間が、心地よかった。
何気に、タンスの上にある引き出しを開けてみると、中に、古いビデオテープが収納されていた。
私が以前より探していた、学生時代の「演劇発表会」の時のビデオがないか見てみたところ、「みちょるびん、演劇」の文字が!
興奮した。
なんか、先日も、なくしたとあきらめていたブレスレットが、ひょんなところから見つかったし、2つも探し物が出て来て、不思議な感じ。
何か、意味があるのだろうか。
でも、素直にうれしい。
【さらにその翌日の日記】
時間は、あっと言う間。
すぐに、出発の時間となり、バタバタと実家を後にした。
本当は、少しお金を包んで、実家に置いてこようと思っていたのだ。
だが、マミーに、「今回は、航空賃を負担する」と真剣に言われ、もちろんそれは断ったのだが、じゃぁ、お金はどうしよう・・・と思っているうちに、慌ただしく、迎えのタクシーに乗り込むことになったのだった。
今回は、両親に甘えることにしよう。
ありがとう。
パピー、マミー。
東京は、憂鬱だ。
また、帰って来た。
電車の中で、隣の人の荷物がぶつかり、悪意を感じたので、肘で押し返したら、30代くらいの男に「このヤロウ、押すんじゃねぇよ!」と言われた。
見ると、イッちゃってる感じ。
ああいう人が、凶悪な事件を起こすのかも知れないと思った。
「スイマセン」と小声で謝った。
不愉快である。
「東京には、ヘンな奴がたくさんいるのだから、正義感を出したりなどして、関わってはいけない」と、パピーたちに注意されたことを思い出した。
私も、気が強いんだけどね。
だって、電車は、混んでいるし、大きな荷物もあるじゃないか。
男は、次の駅で降りた。
私は、これ見よがしに、足元に置いてあったボストンバッグをよける動作をし、荷物の多さをアピールした。
本当、不愉快。
また明日から、仕事である。
行きたくない。
でも、行かねばならんのだ。
幸せになりたい。
何が、幸せなんだろう?
【それから1週間後の日記】
今日は、お昼から、四十肩の治療のため、和尚さんのお加持を受け、その後、和尚さんによる’易教室’に参加した。
その際、和尚さんに、’書類のありか’を占っていただいたお礼を言った。
実は、権利書であったのだと白状すると、「やっぱり」と言われた。
ま、容易に想像できることだけどね。
今日の和尚さんのお話で印象的だったのは、「モノに対しても、ぞんざいに扱うと、そのまま自分に返ってくる」というもの。
私は、バッグやアクセサリー、雑貨、本などが好きで、とにかく、モノが多い。
好きなモノたちだから、長い間使っているし、大切にしているつもりである。
しかし、整理整頓ができていなかったりもするので、それはやっぱり、大切にしているとは言えないのではないかと感じた。
だから、きちんと整理整頓しようと、新たに決心した次第。
教室の帰り、つるさんと二人で喫茶店に寄った。
私の顔のほくろの話になった時に、「和尚さんが、『部下で苦労する。女の部下、あるいは、子供とも読めるので、結婚は、その因縁のせいで、できないのかも知れない』とおっしゃっていた」と、つるさんが話してくれた。
つるさんは、和尚さんの言葉を重く受け止めるので、「供養した方がいいのではないか」と心配してくれた。
供養をしてもらうには、それなりの謝礼が必要になるし、芋づる式に、供養しなければならないことが発生してきそうな予感がして、’金欠’の身の私としては、気が進まないのだ。
また、私の片思い中の恋愛についても、いろいろ語り合ったりした。
「’好きになっていながら、相手を遠ざけるような行動をとり、自爆する’という、過去と同じ過ちを繰り返すのは、何かの因縁ではないか」と、つるさんに指摘された。
考えてみる価値はある。
だって、思い返すと、私は、若い時分は、ヒトと衝突して疲れることが多かったが、最近では、そういうのは大分なくなったのだ。
それって、自分なりに学んで、成長したということじゃないか?
で、あれば、今回も、うまく解決できないだろうか―――?
つるさんが夕飯に招いてくれ、私は、その言葉に甘えることにした。
私が立て替えていた観劇チケットの残りの代金は、言い出しづらかったので、結局、申し出なかった。
【あとがき】
書類の隠し場所が、「畳の裏」とか「金魚の水槽」とかって、’どんだけ広大で、高額な土地なんだ!?’って、勘違いされてしまいそうですが、田舎ですし、’猫の額’くらいでしかありません!
パピーは、いちいち、芝居がかかっているし、いろいろと、突っ込みどころ満載で・・・。
日記を読み返しながら、もう一人で、お腹がよじれるほどに、大笑いしました!
以上、みちょるびんでした!