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「糸魚川」レポート。(19.小滝川ヒスイ峡)

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 こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
 日本の国石「ヒスイ」の産地として有名な新潟県糸魚川市。「ヒスイ狩り」に憧れを抱いていたみちょるびんは、とうとう糸魚川まで行ってまいりました!
 滞在時間25時間という短い時間で、いかに糸魚川を堪能するか!?
 初日は早速、ヒスイが拾えるとして知られる「ヒスイ海岸」に乗り込み、「ヒスイ狩り」を楽しんだみちょるびん。
 そして運命の滞在2日目の朝。どうにかこうにか昼飯用のおにぎりをゲットし、制限時間内に行って帰って来れるか懸念された「フォッサマグナ・パーク」を制覇。
 次に「フォッサマグナ・ミュージアム」では「化石の谷」で化石採集の体験を行った後、博物館の見学を行いました。
 「観タクン」を手配し、いざ周遊観光へ出発。奇しくもヒスイに詳しい運転手さんに当たり、運転手さんが拾った糸魚川産ヒスイを頂戴するという幸運に恵まれました♪
 まず初めに訪れたのは「高浪の池」。そしていよいよ「小滝川ヒスイ峡」へ!
※以下、「『糸魚川』レポートシリーズ。」ご参照

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 「高浪の池」を後にして、タクシーを走らせること約10分。
 次にみちょるびんが向かったのは、観光タクシー「観タクン」の大本命「小滝川ヒスイ峡」です!

 「小滝川ヒスイ峡」は姫川の支流である小滝川に明星山の大岩壁が落ち込んだ河原一帯を指し、国の天然記念物に指定されている「小滝川硬玉産地」、日本随一のヒスイ産地です。
 この区域での岩石採取は不可ですが、「ヒスイ狩り」として楽しめる糸魚川市内の海岸に打ち上げられたヒスイは、この「小滝川ヒスイ峡」から流れ出で姫川を下ったもの。
 つまり元をたどれば、糸魚川のヒスイはここに集結してくるといっても過言ではないわけです!

 と、言いつつ、実は糸魚川にはもう一つ「小滝川ヒスイ峡」以外に「青海川ヒスイ峡」というところがあるらしい。
 「青海川ヒスイ峡」ではヒスイ原石のほかに蛇紋岩なども見られ、青海川の硬玉産地及び硬玉岩塊として国の天然記念物に指定されているとのこと。
 約5憶年から3億年前に地下深くで起こった大地の動きを知ることができるのだそうで、そのため教育や研究以外での目的で訪問することは許されておらず、ヒスイ峡の見学をしたい場合は、駐車場やアクセス路などの環境が整った「小滝川ヒスイ峡」が勧められているということです。

 因みにこの「青海川ヒスイ峡」から流れ出るヒスイは淡紫(ラベンダー)色のものが多く見られるらしく、これらが漂着する海岸は「ラベンダービーチ」の愛称で呼ばれているとのこと。
 前日にみちょるびんが「ヒスイ狩り」をした海岸「ヒスイ海岸」とは異なる場所です。
 「ヒスイ海岸」の方が日本海ひすいラインの「えちご押上ひすい海岸駅」から徒歩で数分と利便性が高く、みちょるびんの場合は時間的制約がある中での「ヒスイ狩り」であったため、今回は「ヒスイ海岸」で行いましたが、次回は是非「ラベンダービーチ」にも挑戦してみたいと思います!

 さて、1938年に日本で初めて小滝川でヒスイが発見されるまでは、国内の遺跡から見つかるヒスイは全て外国産と考えられていました。
 ところが今では調査や研究が進み、これらのヒスイは全て糸魚川産であるとされています。
 ここ「小滝川ヒスイ峡」は、ヒスイの大きな原石がゴロゴロと転がっている大変貴重な場所なのです。

 糸魚川市観光協会HPの「糸魚川観光ガイド」では、「小滝川ヒスイ峡」へのアクセスは、「車」と「電車」の2パターンが紹介されていました。
 公共交通手段(電車)の利用の場合は、最寄り駅となる「小滝川駅」から歩いてくることになります(60分)。
 それに対し、「車」については詳細な記載がなかったので、その全体像が掴みづらく、状況がわからなかったみちょるびんでしたが、行ってみて、車だとすぐ近くまで乗り付けることができるように整備されていることがわかりました。
 しかもありがたいことに、駐車場から坂と階段を下りれば、気軽に河原まで下りて行けるようになっていました。
 ネットで紹介されている「小滝川ヒスイ峡」の写真はとてもワイルドだったので、まさかこんなに近くまで車で来られるとは想像できませんでした。
 これなら「小滝川ヒスイ峡」を訪れやすいし、見学もしやすい。

 やっぱり、体力に自信がなく、且つ糸魚川滞在が短いみちょるびんには、「糸魚川駅→小滝川駅+徒歩60分」というのは大きな壁だったわけなので、無理せず観光タクシー「観タクン」にすがって良かったと思いました。

 自然の中に点在するヒスイの原石は、素人目にはどれがそうなのかなかなか見分けがつきませんが、パネルでその所在地を示してくれていているので親切。
 この「小滝川ヒスイ峡」には83もの原石が存在するということです。

 ところで、高台から「高浪の池」を眺めた際に、その奥に標高1,199.5mの「明星山」がそびえていたわけですが、「小滝川ヒスイ峡」に来てみると、更にこの「明星山」が間近に見えました。
 この「明星山」は、約3億年前に南の海にあったサンゴ礁が移動してできた石灰岩でできているとのことです。
 「小滝川ヒスイ峡」にそそり立つ南壁は、約440mもの高さがあり、上級向けのロッククライミングの名所となっているらしい。
 タクシーの運転手さんによると、この「小滝川ヒスイ峡」から時々、「明星山」の大岩壁を登るロッククライマーが見られるのだそうです。

                             以上、みちょるびんでした!

(※)「『糸魚川』レポート。」「『糸魚川』レポート。(2.秘密兵器)」「『糸魚川』レポート。(3.想定外)」「『糸魚川』レポート。(4.ヒスイ狩り)」「『糸魚川』レポート。(5.計画づくし)」「『糸魚川』レポート。(6.にぎり飯)」「『糸魚川』レポート。(7.田園風景)」「『糸魚川』レポート。(8.フォッサマグナ・パーク)」「『糸魚川』レポート。(9.「化石の谷」へ)」「『糸魚川』レポート。(10.化石採集体験)」「『糸魚川』レポート。(11.運命の結果発表)」「『糸魚川』レポート。(12.石のかお)」「『糸魚川』レポート.(13.ヒスイに出会えない人)」「『糸魚川』レポート。(14.フォッサマグナ・ミュージアム)『糸魚川』レポート。(15.フォッサマグナ・ミュージアム2)」「『糸魚川』レポート。(16.観光タクシー)」「『糸魚川』レポート。(17.ゲッツ!)「『糸魚川』レポート。(18.高浪の池)

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