旅行

「糸魚川」レポート。(10.化石採集体験)

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 こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
 日本の国石「ヒスイ」の産地として有名な新潟県糸魚川市。「ヒスイ狩り」に憧れを抱いていたみちょるびんは、とうとう糸魚川まで行ってまいりました!
 滞在時間25時間という短い時間で、いかに糸魚川を堪能するか!?
 初日は早速、ヒスイが拾えるとして知られる「ヒスイ海岸」に乗り込み、「ヒスイ狩り」を楽しんだみちょるびん。
 そして運命の滞在2日目の朝。どうにかこうにか昼飯用のおにぎりをゲットし、制限時間内に行って帰って来れるか懸念された「フォッサマグナ・パーク」を制覇。
 お次は「フォッサマグナ・ミュージアム」の「化石の谷」で化石採集に挑戦です!
『糸魚川』レポート。(2.秘密兵器)」「『糸魚川』レポート。(3.想定外)」「『糸魚川』レポート。(4.ヒスイ狩り)」「『糸魚川』レポート。(5.計画づくし)」「『糸魚川』レポート。(6.にぎり飯)」「『糸魚川』レポート。(7.田園風景)」「『糸魚川』レポート。(8.フォッサマグナ・パーク)」「『糸魚川』レポート。(9.「化石の谷」へ)

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 「フォッサマグナ・ミュージアム」屋外にある「化石の谷」に行ってみると、糸魚川市内の黒姫山周辺の採石場から運ばれてきたという白い石灰岩が敷き詰められていました。

 この石灰岩は、今からおよそ3億年前に南の海の海底火山の上にあったサンゴ礁に住んでいた生き物が死んで海底にたまって長い時間をかけて石になったものなのだそうです。
 つまり、この「化石の谷」では海の生き物の化石が採集できるというわけ。

 敷地にはロープが張ってあっていくつかのブロックに区切られていました。
 「化石採集体験」を受け付けてくれたお姉さんに、みちょるびんは「A」ブロックで採集を行うように言われていました。
 確かに指定された「A」ブロックはありました。
 お隣の「B」ブロックの方が木陰ができていて快適のように見えましたが、ここはお姉さんに指示されたとおり「A」ブロックでやるよりほかありません。

 たくさんの採集挑戦者がいる場合、場所(あるいは石?)の取り合いにならないように、ある程度場所を区切った方が秩序をもって採集できるということなのでしょう。

 お姉さんの言い方が「今だったら受け付けられる」というものだったので、「今じゃなきゃ受け付けられないこともあるのか!?」と、やる気満々のみちょるびんはつい焦ってしまいましたが、少なくとも9:45から11:15の1時間半の間の体験者はみちょるびんただ一人でした。
 ちょっぴり「修学旅行生に『化石の谷』を占領されている図」を妄想しては混雑を恐れていたところがあったみちょるびんですが、その点は心配無用でした。

 考えてみると、今日は平日。
 12人乗りのバスの運行日なのでした!

 さあ、ここから先は他でもない、自分との戦い。
 地道に採集あるのみです!!

 敷地のところどころに、バスケットボールほどの大きさの石が点在していて、どうやら狙った石をハンマーで割る時の台として利用するためのもののようでした。
 試しに1つ石をつまんで、その石の上に置いてハンマーを振りかざしてみましたが、意外に硬くて割れない。
 手ごわい戦いになりそうでした。

 実はみちょるびん、「フォッサマグナ・ミュージアム」のyoutube動画――学芸員の方の解説を事前に見て、化石採集のコツを研究したつもりでした。
 しかし、実際にはそう簡単なものではない。
 学芸員の方は白い斑点のある石に目ぼしをつけて、それを割ってみると良い・・・という言い方をされていたように記憶しますが、みちょるびんにはそれらしい石の見分けがつかない。

 たくさんある石を前に、途方に暮れてしまい、早くも弱気になってしまったみちょるびんでした。

 それに、やはり暑い。
 炎天下の中、化石採集するには、午前中の早い時間がベストという考えがありましたが、乾いた白い石灰石は既に照り返しがきついように感じられました。
 また、石を割った時に飛び散る破片から目を守るために着用が義務づけられたゴーグルも面倒。
 暑いから石を探している間はゴーグルを頭の上に押し上げ、石を割る際にまた下ろすということを行い、いちいち髪型なんか気にしていられない。

 石をハンマーで割る以前の問題として、まずは石の選別を行う必要があり、ずっと足元の石に目をやりながらしゃがんでいるわけです。
 普段そういう姿勢でいることがないので、体勢的にもつらいものがある。
 たまに立ち上がって背中を伸ばしては、またしゃがむということを繰り返しました。

 ところで、化石採集体験の約束事として、採集した化石を持ち帰れる数はおひとり様3個まで(1個の大きさは最大で大人のにぎりこぶしくらいまで)という制限がありました。

 例えば、1個の石を2つに割ってみて、その断面に化石が発見されたとして―――。

 その場合それは、1個なのか2個なのか・・・??とその勘定の仕方を受付のお姉さんに確認したところ、「それは2個」という回答でした。
 そもそも、石の断面に出て来たものが化石なのかどうなのかもよくわからない状況もある中、とにかくとりあえずそれらしいものが出たらミュージアムから貸し出された採集用バケツに放りこんで、でもなぜそれをキープしようと思ったのか、微妙過ぎて自分でもわからなくなってくるので、定期的に、記憶がフレッシュなうちに、とりあえずよさげなものに絞り込むということを行いました。

 「化石の谷」にちりばめられた白い石灰岩の中には時々黒っぽい石が混ざっていて、それがなんだか他の石とは違う特別なもののように感じられました。
 その中の1つが、白い巻貝のようなものが付着しているように見え、「これは何やらすごい発見ではないか!?」と胸が高まりキープしました。
 それから、割った時に、中から表面の滑らかな丸い形のものが出てきて、それはどう考えても鉱物にはない形状なので、逆にそれが化石である証なのではないかと思いキープ。
 その他、敷地内に「こんな化石が見つかるよ!」と掲示されているサンプル図が特徴的な「コケムシ」に似た白い模様の入った石を拾ったのでそれもキープ。
 もはや、自分で石を割ることすらしない・・・という感じになっていましたが、可能性として高いので、キープ。

 最終的に、その3個に絞ったのでした。

                             以上、みちょるびんでした!

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