こんにちは、みちょるびんです。
【ある日の音楽の先生との交流(日記)】
デッサン会でお世話になっている先生の、絵の展覧会が開催されていた。
1カ月位前にも、先生が会員をされている協会の展覧会があり、案内が来ていたのだが、あの時は行かずじまいだった。
だから、今回こそは、行かねばならないと思い、ようやく出かけてきた。
今日は、先生の高校時代の恩師がいらっしゃるということで、会場では、パーティーが開かれていた。
私も、小一時間ほどだが、参加させてもらった。
その際に、先生のパリ留学の時からの親友とおっしゃる、大学で音楽の先生をされていたという人に会った。
その音楽の先生に、音楽は好きかと訊かれたので、「‘音楽好き’とは言えない」と答え、その理由を話したところ、「ずっと音楽をBGMに聴くことが、‘音楽好き’なのではない」と言われ、少し、気が楽になった。
私が普段、あまり音楽を聴かない理由は、2つある。
1つは、その時の気分に合った音楽が見つけられないと言うこと。
そして、音楽が、気分に合わない場合、それは、騒音にしか聞こえないということだ。
私には、十代の頃、ピアノを習っていた経験があり、最近ではダンス教室にも通っており、子供の頃は、通学時に、よく歌を歌っていたではないか。
決して、‘音楽嫌い’ということではなかろう。
その先生が「最近、口笛を吹いている人を見かけなくなった」と言われた。
確かにそうかも知れない。
私自身、鼻歌もほとんどない。
これって、寂しいことなんじゃないか?
【雑談】
そうなんですよねぇ、みちょるびんは、普段からあまり、音楽を聴きません。
当時は、ダンスをしていたので、音楽をよく聴くのだろうと思われがちでしたが、家に帰ってから、音楽を鳴らすというような習慣が、当時からありませんでした。
そういう風に話すと、逆に、音楽がないとむしろ、ダメ!という人が現れますよね。
思い起こせば、二十歳前後に、バンド青年に恋していたあの頃が、みちょるびんが人生で、一番音楽を聴いたピークかもしれません!
当時は、そのバンド青年の勧める音楽をよく聴いていました。
不思議なもので、あの頃に聴いていた曲を聴くと、当時のことを思い出すというか。
あの時の、温度だとか、空気まで蘇ってくるような、不思議な感覚があります。
そういう、「音楽と共に生きる」みたいなステキな時間を、短かったですが、体験できたことは、貴重であり、いい思い出です。
しかし、時を超え、それからというもの、みちょるびんは、大抵、いつも、シンとした中で過ごしています。
平日は、一日の大半を、仕事をして過ごしているわけで、それ以外の起きている自由時間は、食べているか、インターネットを見ているか、日記やブログを書いているか、くらいです。
食べる時にもインターネットを見ているので、そうなると、もう、1日のうちで、音楽を聴くチャンスがあるのは、‘日記やブログを書いている時’ということになります。
しかし、このみちょるびん、悲しいことに、考え事をしている時や、書いたり、計算したりしているような時などに音があると、いらいらしてしまうのです。
特に、「言葉」等がそうで、テレビやラジオ、はたまたインターネットから聞こえてくる会話等は、耳障りに感じられ、作業に集中できなくなります。
歌詞が入っている歌も同様です。
だったら、歌詞なしの音楽をかければよいのでしょうが、その時の、‘気分’ってものもあります。
また、ダンス好きとしては、特に、気分がいいと、音楽に乗ってしまって、今度は、踊りたくなるという困った習性もあるため、結局、無音状態が、一番、平常心でいられるということになります。
でも、考えてみると、喫茶店等では、BGMが邪魔になったというような記憶はあまりないので、音量だとか、自分の選択する曲に問題があるということもあるのかもしれませんね。
よく、「言語が通じなくても、音楽があれば、人はコミュニケーションできる」とか、「音楽は、世界の共通語」みたいなことを耳にするじゃないですか?
歌番組などでも、音楽を通して「心と心が触れ合う」とか、「絆が生まれる」とかって。
とてもステキなことだと思うんです。
そう、だからこそ、なんです。
生活に音楽が根付いていない自分は、心が貧しいような気がして、いやになるんです。
「音楽は美しい」と言われれば、言われるほど、自分は、どこか心に欠陥があるんじゃないかと、寂しい気分になってしまうんですよね・・・。
それに、もともと「これは、好きですか?」という簡単な質問に対し、一言で「はい」とか「いいえ」とか、答えられない性分です。
理屈っぽいっていうんですかね?
いちいち「この条件下では・・・」「しかしこの場合だと・・・」とごちゃごちゃ言ってしまう、この面倒な性格が邪魔して、「音楽が好きです!」と明るく胸を張って答えられない。
それがまた、かえって、状況を複雑にしてしまっているというか・・・。
そういう、ちょっと、後ろめたい思いを抱えている中での、音楽の、しかもお偉い先生からのご質問だったので、ちょっと、先生の反応を見てみたかったというかね。
大先生に、「はい、好きです」などと適当な社交辞令を言わずに、勇気を持って、正直な自分の胸の内を吐露しました。
だから、先生から「ずっと音楽をBGMに聴くことが‘音楽好き’なのではない」という、ありがたいお言葉を引き出せたのは、感動です。
もう、ぱぁっと道が明るく開けた感じがして、本当に、救われた思いです。
今でもね!
あの時、「口笛を吹く人を見かけなくなった」と、先生がおっしゃっていましたが、その真意は、何だったのでしょう。
口笛という形で、自然に音楽を奏でてしまうくらいに、心の中から音楽が湧き出てくるということ、それが、‘音楽と共に豊かに生きている証’というか、誠の音楽好きなのかも知れません。
いや、これは、「好き」とか「嫌い」とかという‘判定’をすること自体が、ナンセンスのように感じます。
自然と音楽が生まれてくる、そういう心持ちでいられるのが素晴らしいってことなのでしょうし、そんな風に、音楽に触れられれば、幸せなんだろうなって思います。
ある意味、最近みちょるびんがやっている「絶対音感に挑戦!」の遊びは、鼻歌に近いものがあるし、いい心の状態を示しているのかも知れません!?
以上、みちょるびんでした!