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雪まつり実録!(13.スタートライン)

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 こんにちは、みちょるびんです♪

 雪像づくりの1日は、「用具貸出所」で用具を借りるところから始まる―――。

 スコップ、ケレン棒、ナタ、バケツ、はしご(大・小)、スノーダンプ、ほうき、ソリ・・・と、借りられるものは全て借りるという感じだった。
 ケレン棒とは、異物の剥がし作業だとかに使用されるヘラ状の工具のこと。
 スノーダンプとは、大型の角型シャベルにパイプの持ち手が付いたような形状で、ソリのように雪を押して運ぶことができる除雪用具のこと。

 用具の数が多いので、ソリに乗せられるものは乗せて、雪垣さんと心美ちゃんの3人で手分けして雪像設置場所まで運んだ(「雪まつり実録!(12.周到。)」)。

 ここで一旦、雪垣さんが、ご実家から持って来ているという、作業に必要な荷物をとりにホテルに戻ることになった。

 相変わらず雪は降っていた。
 思った以上に激しくなってきて、「用具貸出所」から雪像設置場所まで数十メートルくらいしか離れていないのに、用具の上には既にうっすらと白い雪の膜ができていたほどだった。
 そのような状態で、持参していたリュックを地べたに置きっぱなしにしていては濡れてしまうので、我々の荷物は雪垣さんのホテルで預かってもらうことになった。

 雪垣さんに渡す前に、中から必要なものを取り出そうと思ってリュックの口を開けたら、あとからあとから容赦なく、雪がバッグの中に入ってきた。
 雪だから大丈夫!というような感覚で口を開けたわけだが、雪は溶けたら水になるわけで、雨の中でバッグの口を開けるようなものだということを悟った。

 お守り的存在の‘ぬいぐるみたん’が濡れるのはまずいので、‘ぬいぐるみたん’とはしばしの別れ。
 そのままリュックの中に残ってもらい、ホテルに避難してもらった。
 作業中は、傘は不要になるので、傘もリュックと一緒に預けた。

 雪垣さんが去り、再び、心美ちゃんと二人きりになった。
 二人で、雪像に積もった雪を払うことにした。
 札幌に来てから、初めての作業である!

 雪像自体に積もった雪は、ほうきを使って、雪像のテーマ「クラーク博士」(「雪まつり実録!(9.その概要。)」)を傷つけないように注意しながら払った。
 さっきまで、お地蔵さんみたいに丸くなっていた「クラーク博士」がだいぶ見えてきた。

 台座の上に落ちた雪も地面に払い、最後、台座の周囲に積もった雪は、スノーダンプですくって、隣のブランコのあるエリアに運んで捨てた。
 ブランコも雪に覆われていて、そこに遊具があることすらわからないような状態だった。

 作業を開始してから30分ほど経った頃、みちょるびんは、自分が着ているダウンの色が、通常は乾いたグレージュであるのに、濃いグレーに変色していることに気づいた。
 雪でダウンが湿っていたのだった。

 それまで、そのダウンが濡れてしまうということを考えてもみなかった。
 どうやらみちょるびんのダウンは、撥水加工がされていないらしい―――!?
 あるいは、繰り返しクリーニングしたせいで、その効力が落ちてしまったか・・・???
 いずれにせよ長い間、この事実に気づけなかったのは、きっと、雨や雪が降っている時は必ず傘を差していたからなんだと思う☆

 時刻は11時。
 雪はまだまだ降っており、予報では、14時頃まで降り続けるということであった。

 このまま放置すると、どんどんダウンが濡れていき、風邪を引いてしまうかもしれない・・・・(- - ☆)。
 一方、この札幌旅行のために上着を新調してきた心美ちゃんは、そんなトラブルとは無縁で、羨ましかった・・・。

 みちょるびんは、ホテルに帰ったきりまだ戻ってこない雪垣さん宛てにメッセージを送り、上着をご家族から借りられないか訊いてみた。
 みちょるびんはそもそも、日本に帰って来てからというもの、横に成長の一途で、1年半前に着ていたダウンすら既にパツパツの状態であった(「雪まつり実録!(7.準備。)」)。
 雪垣さん家族の中に、みちょるびんが着られるようなサイズを誇る方がいらっしゃるとは到底思えなかったし、服を拝借することを遠慮していたところがあった。

 だがこれは、緊急事態。
 藁にもすがる思いであった・・・。

 雪垣さんからは一旦、「了解」との返信があったものの、それからすぐに「ご家族はすでにご実家を出発したあと」との回答が届いた。
 ショック・・・―――。

 はて、どうしたものか・・・?? 
 積もった雪を掻き分けただけで、リタイヤだなんていやだ!!

 そんな時に、閃いたのが雨ガッパの活用。
 この上からでも羽織っておけば、少なくともこれ以上被害が広がることを食い止められるのではない!?というもの。

 ちょうどすぐ近くにコンビニがあったので、コンビニで簡易的な雨ガッパを購入することにした。

 しばし、サイズで迷った。
 現実を受け入れたくないみちょるびんは、この期に及んでまだMサイズに未練があった。
 だが、せっかく買っても、着られないようでは意味がない。
 肩からかけている斜めがけバッグの上から羽織りたいという希望もあったのでLサイズにした。
 これは、正しい選択であった☆

 ここでようやくみちょるびんもスタートラインに立てたという感じ。
 こうしてみちょるびんは、雪像づくりに本格的に携わっていくことになったのだった。
(つづく・・・)

                             以上、みちょるびんでした!

【借りて来た用具の一部】
【スノーダンプ】
【姿を現してきた「クラーク博士」像】

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