こんにちは、みちょるびんです。
1960年頃をピークに言われていた、世界にその例を見ないという‘日本人のオパール好き’。
ここ数日間、その理由がなぜなのか、みちょるびんなりに調べていたのですが、そんな中、ネットで面白いアンケート結果を発見しました。
「KARATZ・みんなのアンケート『誕生石にまつわる意識調査』結果発表!」
「KARATZ(カラッツ)GemMagazine」とは、宝石鑑定士が監修する国内最大級の宝石専門メディアなのだそうで、ここでは宝石の豆知識をはじめ、本物と偽物宝石の見分け方、著名人へのインタビューなど宝石にまつわる色々な情報を発信しているとのことです。
そのKARATZが、10代~60代の宝石好き568人を対象に、2021年12月10日~26日の間、誕生石に関するインターネット調査を行ったというアンケート結果でした。
「誕生石」に関する意識調査は、これまでに見かけた記憶はないし、とても貴重。
みちょるびん、高く評価したいと思います!(ナニから目線!?)
とても興味深い調査結果でしたが、ただ一つ残念に思ったのは、調査期間中であった2021年12月20日に、63年ぶりの‘日本の誕生石改定’が発表されてしまったという、タイミングの悪さ・・・。
そのために少し混乱があったように感じられ、その点が惜しまれます。
「誕生石」の改定では、新たに10石が加えられたのですが、調査の対象にしたというKARATZ作成の「誕生石リスト」を見ると、なぜかそのうち4つの新石――ブラッドストーン(3月)、アレキサンドライト(6月)、スピネル(8月)、タンザナイト(12月)――が加えられている・・・。
アンケートに答えた人がその変化にちゃんと気づいていたのかという点が気になるし、20日の「誕生石の改定」を知った人の回答に、何等かの影響が出るのではないか・・・という点も心配されます。
【調査対象の誕生石リスト】
1月:ガーネット
2月:アメシスト、《+クリソベリル》
3月:アクアマリン、サンゴ、+ブラッドストーン、《+アイオライト》
4月:ダイアモンド、《+モルガナイト》
5月:エメラルド、ヒスイ
6月:真珠、ムーンストーン、+アレキサンドライト
7月:ルビー、《+スフェーン》
8月:ペリドット、サードオニキス、+スピネル
9月:サファイア、《+クンツァイト》
10月:オパール、トルマリン
11月:トパーズ、シトリン
12月:トルコ石、ラピスラズリ、+タンザナイト、《+ジルコン》
※「+」で表示した石が誕生石改定後に加わった新石。
《》内に示したものは、本調査対象とされていなかった新石。
自分の誕生石をどう思うかという質問の選択肢として①「好き」、②「あまり好きではない」、③「好きなものと嫌いなものがある」、④「特に何も思わない」という項目がありました。
例えば、1月、2月、4月、7月、9月の誕生月には、誕生石が1種類しかないはずなのですが、そんな中、1・4・7月生まれの人が③「好きなものと嫌いなものがある」という回答をしています。
これはまさに、12月20日に発表された《》内の新石を意識したものではないかということが想像されます。
なお、1月の誕生石は「ガーネット」1石のみではありますが、記事「新☆誕生石!(2:1月の誕生石)」にも以前書きましたように「ガーネット」はグループ名のことを指しており、赤色以外にも、緑やオレンジなどの石もあります。
宝石好きで、ましてやご自分の誕生石だったらなおのこと、1月生まれの回答者の皆さんは、そんなことは百も承知に違いない。
だから、緑色の「デマントイド」は好きだけど、赤黒い「パイロープ」はちょっと・・・というように、回答が分かれても不思議ではないのかもしれないと思っています。
しかし、4月の「ダイアモンド」と7月の「ルビー」となると話は別。
これら石を前にして③のような回答に分散されることはあり得ない。
つまりは、誕生石改定後に加わった新石の「モルガナイト」(4月)、「スフェーン」(7月)を視野に入れた回答ということが考えられるのではないかとみちょるびんは思います。
他方で不思議なのは2月生まれの方。
2月生まれの方に③と回答された人は皆無だったようで、全員が新石「クリソベリル」の追加に満足しているのか、あるいは単に、改定発表前に回答を済ませておられたのか・・・??
実は、②の「あまり好きではない」と回答されたのは、2月生まれの方が11月生まれの方と同率1位であったことから推察するに、2月生まれの方々は改定発表前に回答を済まされた方が多かったのかも知れませんね☆
KARATZも、「2月や7月のように、そもそも誕生石が一石しかない月と3月(誕生石:アクアマリン、珊瑚、ブラッドストーン)のように複数石選ばれている月で回答がブレやすいことが分かります。」として、③の回答数を①と②にそれぞれ加えて、改めて順位を出してみるという工夫をされていました。
その結果、①「好き」、②「あまり好きではない」の順位が入れ替わるという結果に!
誕生石の数が、誕生月によって異なるため、単純に比較するということは難しいのかも知れません。
さて、自分の誕生石の「好き」と「あまり好きでない」の理由についても、それぞれ調査されていて、
●「好き」な理由は「色が好きだから」(33.9%)「宝石として好きだから」(25.1%)「自分の誕生石だから」(19.8%)
●「あまり好きではない」理由としては、「色が好きではないから」(34.4%)「宝石として地味だから」(16.9%)「宝石としてあまり好きではないから」(14.9%)という結果だったのだそう。
要は、石そのもの、あるいはその石の色が、自分の好みに合ったものかどうかということが大きく影響しているということが言えそうです。
当然と言えば、当然の結果ではありますが、だからと言って、「ご自分の誕生石はあまり好きではない」と回答された方でも、その内の61.2%の方は、「誕生石はあった方が良い」と肯定的な意見だったそうで、これはなかなか興味深い結果だと思います。
「誕生石があった方がよい」とした主な理由は、「ジュエリーをプレゼントする際の参考にできる」「身に着けていると守られているような気がして頑張れる」「愛着がわき宝石を好きになるきっかけになる」「特別感がある」というもの。
実は宝石好きな人は、誰かに誕生石の何かをプレゼントしたことがあるという割合が4割に達しており、みちょるびんは、この数字は一般と比べると多いのではないかと感じています。
贈った相手は「友人」が58.0%と、圧倒的に多かったそうですが、一般的には「宝石」は高額というイメージがあり、贈り物に宝石をチョイスすることはあまりないように思うのです。
だけど、宝石好きの人は、宝石が日常の中に溶け込んでいて、気軽に手頃に入手できるアイテムも多々あるということをよくご存知なのではないかとも思います。
例えばミネラルショーなどに行ってみると、数千円で購入できるものも意外に見つけられるもので、そういったものをご友人へのプレゼントとして求められるということも十分にあり得ることだと思います。
かく言うみちょるびんも、誕生石に限らず、これまで何度となく手頃な宝石をヒトにプレゼントしてきた経験があります。
宝石好きの者として、自分がこだわりを持っているものだからこそ、大切な人にプレゼントしたくなるという心理は大変よくわかります!
以上、みちょるびんでした!