こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【じーまんGO! 発動日記☆】
今日のダンス教室は、なんと、参加者が5人だけだった。
びっくり。
三連休の中日だからだろうか。
人数が少ないから、いつもより、ゆっくりとしたテンポの中でレッスンが行われた。
先生が、アイドルが出演するCMの振付をされたとかで、その振付を習い、皆で挑戦したりした。
踊っていて、ちょっと、’私っぽい’感じの振付のように感じられた。
さて、今回の即興ダンスも、先生に褒められた。
すごく個性的だと。
リズムが独特で、私のように踊る人はあまりいないと。
振りも、面白かったらしい。
「CMの振付をする際は、みちょるびんさんの振りをもらっています」と先生に言われた。
うれしかった。
やっぱりという感じ。
さっき皆で練習したCMの振りなどは、まさにそんな感じだったのだ。
「私は、みちょるびんさんから得ていますが、みちょるびんさんも、得て、帰ってほしい」と言われた。
何となく、先生に、見られているような気がしていた。
だから、先生の口から直接、その言葉が聞けたのがうれしかった。
レッスンが終わって、更衣室で着替えをしている時に、先生が、「皆の即興ダンスが面白いから、ステージで発表しても十分、イケるのではないか」と話された。
プロのダンサーも、それに賛同していた。
また、別のダンサーも、「普段から、レッスンで、即興ダンスをしているのだから、できるのではないか」と。
私は、若干、微妙だと思いながらその会話を聞いていた。
即興している際に、観客の目を意識した’見せるダンス’がちゃんとできるかどうかは、別だと思うからだ。
独りよがりなダンスをしても、観客は喜ばないだろう。
そしたら、先生が、「みちょるびんさんの場合は、観客は、即興で踊っているという風には信じないでしょうね」と言った。
私は、思いもかけない言葉に、ちょっと驚いた。
そんなことを言われるとは想像だにしていなかった。
しかし、プロダンサーもそれに同意したのだった。
「みちょるびんの振付は、ポーズがキマっているから、予め、振付けられているもののように勘違いされるだろう。振付がいつもとても印象的で、現に、半年前の時のダンスの振りが、今も目に焼きついていて離れない」と言うのだ。
うれしい限りである。
何か、今日は、最高に褒められた感じ。
ダンス教室を出た後、今日は、人数も少ないこともあり、皆でカフェに寄って、先生を囲んだ。
先生は、私の仕事に関心があるようで、いつも何かしら訊いてくる。
でも私は、つまんない仕事の話をプライベートの場ではしたくなかったので、先日の不思議体験や、昔の強盗事件の話をした。
みんな、面白がって聞いてくれた。
先生も、空き巣に入られたことがあるらしく、それは宇宙人の仕業と思っているということだった。
その先生の受け止め方に、ウケた。
ちょっと面白い。
【約4カ月後の日記】
今日は、即興ダンスでは「ラジオ」になってみようと思った。
自分自身が曲になって、流れてみるのだ。
それで、声を出してみた。「ソーラン、ソーラン」と大声を発してみた。
自分でもわからないが、何か、いつもと違うノリで面白かった。
声を出したことで、また異なる側面が出て来た感じ。
今日の私は、かなり挑戦的に、他のダンサーに絡んでいったように思う。
先生のコメントでは、「大阪だと、CMで人気が出るのではないか」と言われた。
’大阪’というところが、ミソだが。
「素人なのに、インパクトがある踊りをしていて、面白い」と。
「きっと、みちょるびんさんの踊りを見ていた皆は、明後日くらいまでは印象に残って、思い出したりする(くらいインパクトがあり面白かった)でしょう」と。
ありがたいお言葉。
後で、素人仲間にも、とっても面白かったと言われた。
声が良く、とってもカッコよかったとも。
うれしい限り。
はて、私は、一体、どこに向かっているのか。
何になろうとしているのか。
人を魅了したいと言うか、何かしら、オーラを出して、自分の存在をアピールしたいのかも知れない。
だけど、’威嚇’しているだけではだめだ。
ファッション(形)だけなら、それは’威嚇’でしかない。
ある意味、姑息な手段。
やはり、実力を伴わなければ。
実力があってこそ、真に存在をアピールできたと、言えるのではないか。
ダンスは、もしかすると、私にとって強力な武器である。
しかし、日常生活の中で、いつも踊っているわけにはいかないのだ。
どうする?
みちょるびん、どうする!?
以上、みちょるびんでした!