ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その61:「隠れ‘目立ちたがり屋’」編)

投稿日:2020年10月25日 更新日:

こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

1.ふりふり

 ある時、飲み会の席で、プロのダンサーの方に、「自分が目立ちたいという意識が強いんじゃないか」という指摘をされて、びっくりしたことがありました。

 「だって、必ず、正面を見て、踊っているよね」と、言われました。     
 「えーっ、後ろも向いてますよ」を反論したら、「お尻のところで、手をふりふりしたりしている」と指摘されました。

 なるほど、それは、するどい。
 よく観察していると、感心しました。
 みちょるびんとしては、目立とうという意図でやっていたわけではありませんでしたが、客にアピールしていたのは事実だと思いました。

 普段、オフィス・レディ―をしていると、裏方に徹しているわけなので、自覚しませんが、昔の日記を読んでいて、自分の本来の姿は、‘目立ちたがり屋’なのかもしれないと思う、今日、この頃のみちょるびんです。

2.ある日のダンス日記

 今日は、ダンスに行ったものの、なんだかとても疲れていた。

 息切れがしていたので即興ダンスでは少し、手を抜くことにした。
 他方で、先生が「観客(見学している他の生徒さん)を意識するように」と言うので、観客の前だけ力を入れて、それ以外では手を抜こうと思った。

 高校の時のマラソン大会を思い出した。

 声援のある人垣の前では、ニコニコして手を振って走り、人のいないところでは、だらだら歩いたりしたのだ。
 今となっては、それでも、女子の学年20位までに入ったのはすごいと思うが、なんだか‘調子のいい自分’を象徴する出来事だったような気がする。
 私には、そういうところがあるらしい。

 さて、即興ダンスでは、私は観客の前に飛び出して行っては、猛烈にアピールした。
 そして、遠くの方に離れて行ってはだらけて、踊りらしい踊りはしなかった。
 とにかくめちゃくちゃに踊った。
 格好は気にせず。

 そして、ラスト。
 ‘他のダンサーたちに埋もれてしまいたくない’という気持ちが強まり、観客の視線を集めることに熱中した。

 こういうところも自分らしい。
 結局私は、目立ちたがり屋なのだ。

 とりあえず、観客の皆にはウケていたらしい。

 即興ダンスの後、「一気に注目を集めて、一気に観客を喜ばそうと思った」と発表したら、皆がどっと笑った。
 先生はあきれたようだった。

 先生に、「これは、普通じゃないことのように思えますが、とても普通で、飲み会の時のように、出番がきて、ばーっと盛り上げて・・・みたいな、素人の考えです」と言われた。
 「プロは、そんなことはしないし、できない」と。

 先生の指摘はさすがである。
 全くそのとおり。

 私は、疲れていたからというのもあるが、カーッと盛り上げて、他は休んでいようと思っていたわけで、実は、先日の会社の歓送迎会の時でも、似たような状況があった。
 他者が話題の中心にいるときは、自分は休んで適当に流し、上司に話を振られたり、あるいはカラオケで期待されると、今度は、ウケを狙った振る舞いを行うのだ。

 ちょうど、そんな感じ。
 さすが、先生。
 プロの目である。

 だけど、‘それは、それ’ということで、先生は、ある種の大胆さをほめてくださった。
 「自由奔放に、あれだけ‘はちゃめちゃ’には、普通は踊れない」と。
 「そこが、私の最大の魅力であり、真似できない点でもある」と。

 そして先生は、「(先生がおっしゃったことについて)別に、理解しなくてもいい」と私におっしゃった。

 でも、まぁ、‘めちゃくちゃくに踊っても、私が平気でいられる、という点’について、ほめられたのかもね。
 思い切りが良いというか、ノリで突っ走れるということか。
 たぶん。

3.別のある日のダンス日記

 今日のダンスでは、お題として「自分の‘180度裏にいる自分’をやってみてください」と先生に言われ、悩んだ。

 ‘180度裏の自分’ってどういうことだろう。

 最近のイライラ感とか?
 冷酷なところとか?
 隠しているけど本当は目立ちたいという風に思っているところとか?

 考えてみると、やっぱり、私は、目立ちたいのだと思う。
 ダンスの時が、一番都合がいいのかも知れない。
 皆それぞれ、自分のダンスに熱中しており、‘私のことにはお構いなし’なので、私の方こそ、遠慮せずにすむというか。
 きっと、だから、ダンス中なら、気軽に自分をアピールできるのかもしれない。
 あるいは、目立つ、最大のチャンスなのかも知れない。

 よくわからないが、とにかく、自分をアピールしたいのは確かなようだ。

 結局、先生からのお題に悩んでしまって、今日の即興では、あまり踊れなかったように思う。
 そのように、先生に言ったら「みちょるびんさんはaverageが高いし、皆、‘みちょるびんさんは、とんでもなく面白い’ということを、もう知っている。だから、もっと別の一面を見たい。ヒトそれぞれ、持ち味と言うのはあるが、別のことをトライしないと、成長しない」と言われた。

 ふむ。
 別の私ね。

 正直、期待されているのかなと思うと、つい、やっちゃう私もいたりして。
 「サービス精神が旺盛」と言われる所以だろうが。

 それじゃ、次回からは、もっと真剣に、違う私を探すとするか。
 それも、自分探しの一環ではないか。

                       以上、みちょるびんでした!

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