デッサン会 旅行 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その58:「スケッチ旅行」前編)

投稿日:2020年10月17日 更新日:

こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

1.水彩絵の具

 みちょるびんが参加している「デッサン会」で、11月下旬に、1泊2日のスケッチ旅行に出かけたことがありました。

 旅行の数日前に、偶然、家の引き出しの奥から、水彩絵の具が出てきました。
 すっかり忘れ去っていた絵の具でした。

 絵の具は、25色もあり、小さなチューブがかわいくて、見ていて楽しくなってきました。
 あまり使った形跡もなく、ほとんど新しいものでした。

 デッサン会では、いつもはパステル画を描いていましたが、スケッチ旅行では、水彩画に挑戦してみたいと思いました。
 それで、画材やに出かけ、店員さんにいろいろ教わりながら、筆などを揃え、スケッチ旅行に備えました。

2.スケッチ旅行初日の日記

 今日は、スケッチ旅行の日。

 待ちに待っていたはずなのに、起きたのは、10時半。
 11時半には家を出た方がいいと思っていたので、ショック。

 昨夜は、仕事で夜遅くに帰宅し、旅行準備等で3時近くまで起きていたせいだった。

 9時に起きるつもりが、更に1時間半が経過していた。
 どう考えても、間に合いそうにないと思った。
 通常の支度だけでも、1時間はかかるというのに、まだ、パッキングも完了していなかったのだ。

 そんなわけで、家を出た時は既に13時近くになっていた。
 夜のお楽しみ会のために必要な、紙皿等を調達していて、更に遅くなった。

 なんだか、いろんなところで抵抗に遭っている感じがした。
 電車も急行が出たばかりだったし、そのあとの、宿屋の近くまで移動する手段だったバスも出発してしまい、その次は30分後という感じで。
 どんどん、到着が遅くなる感じ。
 仕方がないので、最後は、タクシーで宿屋に移動した。

 今日は、本当に暖かく、いい天気だった。
 風がひどいかもと、昨日の天気予報では言っていたが、全くその心配はなかった。
 いいスケッチ日和なのに、こんなに遅くなってしまい、なんたること!
 しかも私は、重装備で来ており、ダウンコートはちょっと、恥ずかしかった。

 さて、宿屋に到着してみると、デッサン会仲間の一人が、宿屋の前に座って、絵を描いていた。
 私はあわてて部屋に入って、荷物を置いた。

 部屋の窓を開けると、窓の外に立派な松の木があり、趣があってなかなか良かった。
 外に出かけている時間もないし、部屋の中であれば、絵を仕上げることができるだろうと思い、窓を全開にして、そこで描くことにした。

 途中、仲間が戻ってきて、話しかけられたり、先生たちもぞろぞろ入って来られて、制作途中を見られて恥ずかしかったが、なんとか仕上げることができた。

 久々に水彩画を描いた。
 中学校以来じゃないか。

 ついつい、油絵を描く要領で、色をどんどん混ぜてしまった。
 色を重ねるクセがついてしまっており、水彩画の美しい色を出すのに苦労した。
 でも、なんとか描きあげ、一安心である。

 批評会では、先生に、「枝が面白い」と言ってもらえた。

 ごはんを食べて、皆で酒を飲み、風呂に入って寝た。
 なかなか面白い飲み会だった。

 因みに、翌日、朝食の後、宿屋の玄関先で、皆で集合写真を撮った。

 その時、先生に、私が描いた松を指差して見せると、初めて「ああ、似てる!」と言ってくださった。
 やっぱり、‘松’だと言っても、信じてもらえていなかったらしい。

                       以上、みちょるびんでした!

-デッサン会, 旅行, 第一次仕事イヤイヤ期

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