第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その19:「ある日の憂鬱」編)

投稿日:2020年8月2日 更新日:

こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【みちょるびんのある日の日記】

 今日は、何だか気分が乗らないというのか。

 朝、起きるのがまず、つらかった。それはある意味、仕方がない。昨夜、寝たのは、2時半を回っていたのだから。

 TVのチャンネルをぐるぐる回していて、ある女優が、ポスト印象派の画家フィンセント・ファン・ゴッホにゆかりのある地を旅している番組にあたり、見入ってしまったのだ。

 そもそも、私は、ゴッホが好きである。あの色彩豊かな、力強いエネルギーを感じる絵が好きだ。だから、「ゴッホ」という点で、まず、興味を引かれた。次に浮世絵。歌川広重からのアプローチ。これも、魅力的だった。しかし、2時半まで私を引き留めていたのは、あのナビゲーターの女優だろう。

 私は、感心していた。彼女は、カリスマCM女優と言われていたこともあり、最近は、TVにはめったに出ないのに、15秒のCMでもその存在感を知らしめる。
 ただ、私は、彼女が人々に、一目置かれるゆえんがわからなかった。あまり彼女のドラマを見なかったということもあるかもしれないが。

 が、しかし、このTV番組を見て、納得したのだ。
 彼女には、意志がある。自分の中から湧き出てくる言葉。そこには、彼女の素直な驚きと喜びがあり、それは、好感を持てた。決してきどらない自分の感性を、おしげもなく表現できる潔さ。そのまっすぐで凛としたところが、美しいのではないだろうか。自分の身近なところに置き換えて、理解しようとする姿勢もいい。

 彼女は、(通りすがりの?)おじさんに花をプレゼントされていたが、やっぱり、彼女は花をプレゼントしたくなるような素敵な人なのだと思った。遠い、TVの中の人だけど、私は、彼女の人間的な魅力に嫉妬を覚えた。これくらいあってこそ、一流と言われるゆえんなのだろう。番組の内容はもちろん面白かったが、何より、彼女に魅せられた。こういう人になれるといいな。

 そんな具合で、朝はつらかったので、仕事も今一つ。
 せっかく、2週間かけて取り組んできた仕事も、また、一から見直さなければならなくなった。この2週間、私は、一体、何をしてきたのだろうと、また、考えたわけ。

 そろそろ、異動の時期。本当に、私は、どうしたらいいのだろう。だんだんと限界に近づいているのではないか。

 このところ、毎日毎日、計算ばかりしているせいなのか、ネガティブ。ランチも一人になってしまい、なんだかとってもさびしく思った。
 こういう時は、自暴自棄になりそうになる。ヒトとの距離を置きたくなる。

                       以上、みちょるびんでした!

-第一次仕事イヤイヤ期

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