こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【ダンスライブ、2日前の日記(後編)】
ダンスライブ・リハーサルの帰り。
リハーサルを行った体育館のあるエリアには、私は、初めて訪れていた。
先日、感覚派プロダンサーKさんが、体育館の近辺においしいケーキ屋さんがあると話していたのを聞いていたので、Kさんに「この後、ケーキ屋さんに寄って帰るんですか?」と声をかけてみた。
そしたら、Kさんは、慌てた様子で、「ケーキ屋さんには、こっそり行く予定」とのことだった。
つまり、先生や他のプロダンサーたちは、これから、いつものダンススタジオに戻る予定であるが、Kさんたちは、その群れからはぐれて、少人数でケーキ屋に行くことを目論んでいるとのことだった。
私と、’つるさんダンサーズ’仲間のダイちゃんは、目立たないように、その作戦に加わるということで了承した。
私たちは、先生に会って声をかけられると断れなくなってしまうので、先生の目が届かないように、駅とは反対方向の角に身を潜めて、Kさんたちが外に出て来るのを待った。
その後、Kさんとの接触はとれたのだが、「Kさんらがケーキ屋に向かえるかどうかは微妙」ということだったので、その場所だけ教わって、私とダイちゃんの二人だけで行くことになった。
場所が一番わかりやすいと聞いたケーキ屋さんは、バリバリの’パリのケーキ店’ということのようで、珍しいことに、辛いものも取り扱っているとのことだったし、まずは、そこに行ってみることにした。
お店は本当に、その庶民的な町には似つかわしくない、パリの香りが漂う本格的なショップだった。
私たちは、お店の’おススメ’に素直に従い、ケーキを2つとフランベを注文した。
そうこうするうちに、KさんとプロダンサーRちゃんと合流できたので、彼女たちが食べ終わるのを待って、次のケーキ屋にハシゴした。
2軒目には、結構、長いこといた。
3時間くらいだったか。
それとも、もっと?
私たちは、今回のダンスライブのことや、先生、ダンス教室などの話題で、延々、おしゃべりした。
Kさんたちによると、先日のダンス教室の時、レッスンに参加していた他のプロダンサーの人たちが、「(素人の)みちょるびんさんの方がよっぽどノリがいい」と、高く評価してくれていたのだそう。
だとしたら、何故、私の今回の出番が削られたのだろうか・・・。
長くダンス教室に通っていると、私も、いろいろと思うところがあって、ややもすれば、素人の分際で生意気に思えるような意見もあったわけだが、他の皆と話していて、必ずしも私だけが感じていることではなかったのだと知り、自分の感覚に、ちょっと、安心した。
長い間、皆で親しく話をしていると、私も気を許してしまい、調子に乗って、結構な辛口トークを展開した。
皆で、話が盛り上がっている最中に、ダイちゃんの携帯電話に、先生から電話があり、私たちは一瞬、緊張した。
ダイちゃんは、これまで、先生が主宰された「身障者のためのワークショップ」でのヘルプ経験がなかったので、「明日の練習に出てほしい」という依頼だった。
幸い、私には、電話はかかってこなかったが、明日は休みたいし、私は対象外であってほしいと思った。
結局、夜にダイちゃんから改めて連絡があり、明日の参加要請は、ダイちゃん限定ということだった。
今日は、それにしても、プロダンサーのお二人とゆっくり話ができて面白かった。
自分の見解に、ちょっと、自信が持てた。
Rちゃんとは、これまで、あまり親しく接する機会がなかったのだが、今日のこの会合のおかげで、少し、距離が縮まったのではないか。
「みちょるびんさんは意見が的確だし、ユニークだし、オフィスレディーとしての仕事もされていてすごい」とRちゃんに言ってもらえたのがうれしかった。
ありがとう!
以上、みちょるびんでした!