ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その135:「サポート役」編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【「ワークショップ」のヘルプ(日記)】

 今日は、9時15分にダンススタジオに集合だった。
 出がけに靴紐が切れたり、電車の乗り継ぎに手こずったりするなどしたが、なんとか、時間に間に合った。

 今日は、先生が主催した「子供の身障者のためのワークショップ」のヘルプだった。

 ヘルプのために集まったレッスン仲間やプロダンサーが思いの外多くて、ちょっと驚いた。
 ワークショップに参加している身障者の子たちよりも多い感じだった。
 しかし、それでも、前回のワークショップの時の方が、もっと参加者が多く、混雑していたのだそうだ。

 前半に行った挨拶や、(感情の)キャッチボールのポーズなど、参加者のつかみは上々だったが、実際に踊り始めてからは、私は、身障者のサポートに努めた。
 参加者に、「踊ることは楽しい」と思ってほしくて、時々、参加者の顔を覗き込んでは、笑顔を求めた。
 結構、いい反応が得られていたのではないかと、自負している。

 先生からも、「これは、彼らのためのワークショップなのだということを忘れないように」と言われていたので、私は、ワークショップを見学されている親御さん等にはお構いなしに、観客にお尻を向けてでも、とにかく、彼らに集中した。

 こんな風に、周りの人に気を配りながら踊ったのは、私は、初めてではなかったか。
 そういう意味では、’自分のダンス’を踊ることは二の次で、あまり真剣には踊らなかったかも知れない。
 もちろん、右肩の痛みのせいでセーブしたところもあったが。

 一緒にヘルプに参加していた感覚派プロダンサーKさんに、「(今日のみちょるびんのダンスは)いつものダンスと全然違っていた」と言われたが、それが、それ以上の意味があるのか、単に言葉とおりなのか、わからなかった。

 見学されていた親御さんの感想の中に、「涙が出そうになった」というのがあり、何だか、いろいろと考えさせられた。
 私は、今のところ、本当に、自分のことだけを心配していればいいわけで、自分以外の他者(=お子さん)のために、自分の人生の大半を捧げなければならない親御さん、特にお母さんは、大変な思いでいるに違いないと思った。
 私は、自分が置かれている今の恵まれた状況に、不平ばかり言ってはいけないのだ。

 ワークショップを終え、とても疲れた。
 寝不足もあったのかも知れないが。

 いつものカフェで、皆でランチした後、夜の通常のダンスレッスンの開始時間まで、4時間程あり、中途半端な時間だった。
 大変疲れており、夜のレッスンに参加するには、体力的に自信がなかったが、先生が、「受け取ったものを出した方がいい」とおっしゃるので、がんばって行くことにした。

 レッスンまでの空き時間は、仲の良い仲間と桜を観たり、買い物につきあうなどして過ごした。
 17時を回った頃は、さすがに体が疲れており、「’赤目’になりゃしないか」と心配になったほどだった。

 他方で、仲間の一人は、「むしろ元気になった」と言っていた。
 確かに、彼自身が言うように、彼が、レッスンの時と同じくらいのノリで踊っていたのは、私も見ていた。
 でも、どうなんだろう。
 「参加者のためのワークショップ」ということであったのに、あんまり、他の人(参加者)とコミュニケーションを取っているようには見えなかった。

 私はその点、とにかく、積極的に子供たちに関わったのだ。
 こんなに疲れたということは、子供たちのテンションを上げたくて、自分のテンションもいつも以上に上げ、エネルギーを与えたから・・・だからなのだろうか。

 ずっと行ってみたかったお好み焼きやさんで夕飯を済ませてから、大雨の中、スタジオに向かった。

 夜のレッスン参加者は、7名だった。
 今日は、この7名が、朝のワークショップから、がんばって、引き続き参加したことになる。

 私は、レッスンまでの待ちの時間に、あれだけ疲れていたので、ちゃんと踊れるか不安だったのだが、とりあえず、大丈夫だった。
 レッスンの間は、不思議と疲れを感じなかった。

 そもそも、即興ダンスの際は、少し、手を抜こうと思ったのだ。
 つまり、最初から、「疲れのため、あまり体を動かせないだろう」と予想していたので「動かないダンス」を試みたのだ。
 また、「桜の木」をテーマに選んだこともあり、動きも少なくて済んだ。
 そのせいか、オーソドックスな振りになってしまったのだと思う。

 ところが先生に、「午前中のワークショップで、みちょるびんさんは、子供たちに合わせて踊っていたので、今日の即興では、自分の個性が出ずに、そのまま午前中の時のダンスになっているのだ」と言われた。
 本当だろうか!?
 不思議である。

 先生に、「自分の個性はそのまま残して、勉強するところはする必要がある」と言われた。
 「面白い振りに、喜ぶ子供もいるのだから」と。

 なるほど。
 そうなのかも知れない。

 ’自分’も出しつつ、’相手’のことも高める―――。

 難しいが、次回のワークショップで、挑戦してみよう。

 感覚派プロダンサーKさんが、「参加人数が減っていたにもかかわらず、前回ワークショップの時よりも、エネルギーが大きかった」と話していた。
 「我々のエネルギーが大きくなっているのだろう」とのこと。
 それにしても、Kさんには、エネルギーが見えるのか?
 すごい!

 最後に、仲の良い素人仲間に、私の今日のダンス(先生の振付の部分)がとても格好良かったと褒められた。
 流れがあり、リズムに乗り、ターンもきれいだったと。

 1回だけ、自分でも、気持ちよく踊れたことがあった。
 私も案外、’型’とか、捨てたもんじゃないのかもね!

                            以上、みちょるびんでした!

-ダンス!, 第一次仕事イヤイヤ期

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