こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【シンガポールから帰国の日(ライブ12日前)の日記】
シンガポール出張から帰国の日。
日本上空に到着したのは、予定通り、17時半頃であった。
しかし、混み合っているとかで、飛行機は、30分くらい、上空を旋回した。
そのため、結局、成田空港に降り立った時は、18時を回っていた。
しかも、大雨の影響で、電車のダイヤが乱れており、特急列車も例外なく、遅れていた。
そんなわけで、ようやく特急列車に乗れた時は、19時を過ぎており、このあと行こうと思っているダンス教室にも、相当遅れそうだった。
私は悩んだ末、一旦、自宅に近い主要駅まで出て、荷物をコインロッカーに預けることにした。
ダンス教室に近い主要駅の方は、不案内なこともあり、ロッカー探しが難航するに違いなかった。
第一、荷物が重いのだ。
こんな重い荷物を持って、ロッカーを求めてウロウロさまようよりは、いっそのこと、慣れ親しんでいる駅の方が確実と思ったのだ。
目的の駅に到着した時は、そろそろ21時になろうとしていた。
若干、心が揺れたが、やっぱり、レッスンに行くことにした。
前回のライブの時のように、振付の習得に遅れが出てはくやしいからだ。
ダンススタジオに着いたのは、21時半だった。
我ながら、なかなかの根性。
ただ、気合い入れて来たのに、レッスンでは、新しい振付の練習は全く行われていなかったようだったので、ちょっと、拍子抜けした。
私は、だいぶ遅れて来たし、皆がやっているレッスンに、今更加わるつもりは全くなかった。
しかし、せっかく来たので、ボトムスだけ着替え、新曲の振付の確認のため、鏡の前に立って、軽く踊ってみたりしたのだった。
そしたら先生たちが、私の様子が気になると言うことで、結局、私もレッスンに参加することになった。
やるからにはねー、ちゃんとやろうかなーと思い、トップスも着替え、参戦した。
私は、ついさっき、シンガポールから帰ってきたばかりであり、シンガポールで行った動物園が印象に残っていたので、今日の即興では、「動物天国」をテーマにして踊ってみた。
先生から、「プロとして、目を引く’振り’があるのは、大切にしてもらいたい。普通、プロは、同じ振りを45秒間も続けないし、だからこそ、何をやっているんだろうって、気になって見てしまう」というコメントをちょうだいした。
「プロ」と言う言葉が、先生の口から出たので、ちょっとうれしかった。
それにしても、疲れた。
明日から、また、新しい一週間が始まる。
仕事、である。
以上、みちょるびんでした!