こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。
【つるさんダンサーズの結成】
ダンス教室に通うきっかけを作ってくれた、みちょるびんの恩人つるさん。そのつるさんの講談「真打昇進お披露目パーティー」の晴れの場で、ダンスを踊ることになった。「つるさんダンサーズ」を結成したダンス仲間5人は、5曲の民謡で構成されたメドレー曲で、それぞれ1曲ずつを、振付担当した。本番では、ステージが狭い等の難局を乗り越え、盛況のうちに、幕を閉じることができたみちょるびんだったのだが・・・。
【パーティーの翌日の日記】
今日の休日は、溜まった仕事を片付けに、職場に行くつもりだったが、なんか体がきついし、一日中テレビを見ていた。
やばいなー・・・。
宝石鑑別の勉強もしなければならないというのに。
明日こそは、早起きして、休日出勤しなきゃだ。
ところで、つるさんからお礼の電話をもらった。
やっぱり、「誰が考えたの?」と訊かれた。
「皆で」と答えた。
曲決めにおける’5人でそれぞれ振付担当する’というアイディア、共通パートの振付のほとんどは、私が考えたものだったが、でも、メインの民謡は、それぞれ、各人が振付をしたわけだし、’虫’のところなど、皆でアイディアも出し合ったのだから、やっぱり、「皆」なのだ。
それにこれは、「皆のダンス」だしね。
つるさんは、「とても好評だった。会が盛り上がった」と喜んでくれていた。
心配だった、格式を重んじる「講談協会」からも、特にお咎めはなかったようで安心した。
私は、本当に、’祝いたい’という一心で取り組んだからね。
会が盛り上がって、つるさんに喜んでもらえて、何より。
【更にその翌日の日記】
今日は、午後から休日出勤し、遅れたが、ダンス教室に行った。
なんだか今日は、とても踊りたかったのだ。
ずいぶん遅くなったが、私の到着にドンさんが気づいて、手を振ってくれた。
ダイちゃんも来ていたが、トウちゃんとタンちゃんは休みだった。
今日のレッスンは、参加人数が妙に少なかった。
今日は、先生が、「別の人物になったつもりで、やってみてください」と言うことだったので、よくわからなかったけど、即興では、いつもと違うダンスにトライしてみた。
今回は、いつもより、イマジネーションが働いていたようだった。
床に転がったりした。
以前にもチャレンジしたことはあったが、前とは違う感じがした。
曲の終わりに近づいて、足が小刻みに震えた。
震わせたのは、自分だけど、新しい感覚だった。
先生にも、「新しいみちょるびんさんが見られて良かった。いつもの愉快な感じとは異なり、芸術的だった」と褒められた。
足の’ぶるぶる’のところは、’コンテンポラリー’っぽかったらしい。
コンテンポラリーって、なんだ!?
ダイちゃんにも、いつもと全然違っていたと驚かれたが、自分ではよくわからない。
「感覚」と「肉体」が、徐々に研ぎ澄まされてきているのかな?
チーッ、カッコ良すぎ!
ま、それはないか。
でも、感覚的なものは、少しずつでも、やはり鍛錬されているのかもね。
このダンス教室への参加もそうだし、おそらく、今の忙しい状況も。
例えば、先生がおっしゃっていたのは、ある一流アーティストがコンサートの直前に3時間もランニングしたり、発声練習したりするなどの努力をしているのだそう。
何ていうか、忙しい時だからこそ、パワーが発揮されるというのか。
ちょっぴり、納得。
昨年の先生の誕生会の時に披露した「まいレンジャー」や、そして、今回の「つるさんダンサーズ」等、時間に制約があって、切羽詰まった時の方が、かえってやる気も出て、充実しているのかも知れない。
ある程度の緊張の中にいるのは、いいことなのだろう。
今の仕事も、綱渡りだが、結構、うまくこなせてきたではないか。
そうやって、少しずつ、「余裕」も生まれてくるのだろうね。
きっと。
それが、また、カッコいいじゃないの!? (完)
【あとがき】
日記を読み返していて、ダンスについて書かれているところなど特に、何を言っているのか意味がわからなくて、記事にするにあたり、久しぶりに、「つるさんダンサーズ」のDVDを観ました。
一人で、声を出して笑いましたよ!
本当に、後半のダンスがボロボロで、皆もちょっと、みちょるびんに引きずられている感じがあり、一瞬、「あれ、私、間違ってる!?」って、他の人が戸惑ってるような雰囲気が出ていたり・・・・。
全ては、みちょるびんのせいです・・・。
ごめん!
もう、笑うしかない。
こうやって、DVDとして記録に残っていて、記念にもなったので、ありがたいことですが、これは、繰り返し観るものではない。
たぶん、現場で「いやぁ、楽しかった、(なんだかわからないけど)すごかった!」って思っても、家などで撮影した動画を見返すと、「あれ、こんなんだったっけ!?」って、魔法がとけるパターン。
これは、永遠に、あの’時間’に封じ込めていた方が、皆が幸せになるパターンのものです。
もう、勢いだけ、ライブだからこそのなせる業です!
あの瞬間に、あの広い会場にいらっしゃった、つるさんはじめ、たくさんのお客さんを、元気な、賑やかな雰囲気に巻き込むことができて、「楽しい!」という気持ちになっていただけたこと、それこそが、「つるさんダンサーズ」の奇跡、成功だと思いました!
いやぁ、笑った!!
以上、みちょるびんでした!