ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その112:「つるさんダンサーズ」(その5.あとがき)編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【つるさんダンサーズの結成】

 ダンス教室に通うきっかけを作ってくれた、みちょるびんの恩人つるさん。そのつるさんの講談「真打昇進お披露目パーティー」の晴れの場で、ダンスを踊ることになった。「つるさんダンサーズ」を結成したダンス仲間5人は、5曲の民謡で構成されたメドレー曲で、それぞれ1曲ずつを、振付担当した。本番では、ステージが狭い等の難局を乗り越え、盛況のうちに、幕を閉じることができたみちょるびんだったのだが・・・。

【パーティーの翌日の日記】

 今日の休日は、溜まった仕事を片付けに、職場に行くつもりだったが、なんか体がきついし、一日中テレビを見ていた。

 やばいなー・・・。
 宝石鑑別の勉強もしなければならないというのに。
 明日こそは、早起きして、休日出勤しなきゃだ。

 ところで、つるさんからお礼の電話をもらった。

 やっぱり、「誰が考えたの?」と訊かれた。
 「皆で」と答えた。

 曲決めにおける’5人でそれぞれ振付担当する’というアイディア、共通パートの振付のほとんどは、私が考えたものだったが、でも、メインの民謡は、それぞれ、各人が振付をしたわけだし、’虫’のところなど、皆でアイディアも出し合ったのだから、やっぱり、「皆」なのだ。
 それにこれは、「皆のダンス」だしね。

 つるさんは、「とても好評だった。会が盛り上がった」と喜んでくれていた。
 心配だった、格式を重んじる「講談協会」からも、特にお咎めはなかったようで安心した。

 私は、本当に、’祝いたい’という一心で取り組んだからね。
 会が盛り上がって、つるさんに喜んでもらえて、何より。

【更にその翌日の日記】

 今日は、午後から休日出勤し、遅れたが、ダンス教室に行った。
 なんだか今日は、とても踊りたかったのだ。

 ずいぶん遅くなったが、私の到着にドンさんが気づいて、手を振ってくれた。
 ダイちゃんも来ていたが、トウちゃんとタンちゃんは休みだった。

 今日のレッスンは、参加人数が妙に少なかった。
 今日は、先生が、「別の人物になったつもりで、やってみてください」と言うことだったので、よくわからなかったけど、即興では、いつもと違うダンスにトライしてみた。

 今回は、いつもより、イマジネーションが働いていたようだった。
 床に転がったりした。
 以前にもチャレンジしたことはあったが、前とは違う感じがした。
 曲の終わりに近づいて、足が小刻みに震えた。
 震わせたのは、自分だけど、新しい感覚だった。

 先生にも、「新しいみちょるびんさんが見られて良かった。いつもの愉快な感じとは異なり、芸術的だった」と褒められた。

 足の’ぶるぶる’のところは、’コンテンポラリー’っぽかったらしい。
 コンテンポラリーって、なんだ!?

 ダイちゃんにも、いつもと全然違っていたと驚かれたが、自分ではよくわからない。

 「感覚」と「肉体」が、徐々に研ぎ澄まされてきているのかな?
 チーッ、カッコ良すぎ!
 ま、それはないか。

 でも、感覚的なものは、少しずつでも、やはり鍛錬されているのかもね。
 このダンス教室への参加もそうだし、おそらく、今の忙しい状況も。

 例えば、先生がおっしゃっていたのは、ある一流アーティストがコンサートの直前に3時間もランニングしたり、発声練習したりするなどの努力をしているのだそう。
 何ていうか、忙しい時だからこそ、パワーが発揮されるというのか。
 ちょっぴり、納得。

 昨年の先生の誕生会の時に披露した「まいレンジャー」や、そして、今回の「つるさんダンサーズ」等、時間に制約があって、切羽詰まった時の方が、かえってやる気も出て、充実しているのかも知れない。
 ある程度の緊張の中にいるのは、いいことなのだろう。
 今の仕事も、綱渡りだが、結構、うまくこなせてきたではないか。

 そうやって、少しずつ、「余裕」も生まれてくるのだろうね。
 きっと。

 それが、また、カッコいいじゃないの!? (完)

【あとがき】

 日記を読み返していて、ダンスについて書かれているところなど特に、何を言っているのか意味がわからなくて、記事にするにあたり、久しぶりに、「つるさんダンサーズ」のDVDを観ました。
 一人で、声を出して笑いましたよ!

 本当に、後半のダンスがボロボロで、皆もちょっと、みちょるびんに引きずられている感じがあり、一瞬、「あれ、私、間違ってる!?」って、他の人が戸惑ってるような雰囲気が出ていたり・・・・。
 全ては、みちょるびんのせいです・・・。

 ごめん!
 もう、笑うしかない。

 こうやって、DVDとして記録に残っていて、記念にもなったので、ありがたいことですが、これは、繰り返し観るものではない。
 たぶん、現場で「いやぁ、楽しかった、(なんだかわからないけど)すごかった!」って思っても、家などで撮影した動画を見返すと、「あれ、こんなんだったっけ!?」って、魔法がとけるパターン。
 これは、永遠に、あの’時間’に封じ込めていた方が、皆が幸せになるパターンのものです。

 もう、勢いだけ、ライブだからこそのなせる業です!

 あの瞬間に、あの広い会場にいらっしゃった、つるさんはじめ、たくさんのお客さんを、元気な、賑やかな雰囲気に巻き込むことができて、「楽しい!」という気持ちになっていただけたこと、それこそが、「つるさんダンサーズ」の奇跡、成功だと思いました!

 いやぁ、笑った!!

                            以上、みちょるびんでした!

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