ダンス! 第一次仕事イヤイヤ期

第一次仕事イヤイヤ期(その107:「春の訪れ」編)

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こんにちは、みちょるびんです。

(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられ、仕事に対し、違和感を感じ始めた。学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出し、カルチャースクールの演劇講座を受講。そこで出会ったつるさんに誘われ、新たにダンス教室に通うことになったのだが・・・。

【日記を書き出して間もない頃の日記】

 昨日から妹はボーイフレンドのところに泊まりに行っており、今夜も泊まる予定にしていた。
 しかし、日中、彼が所用で出かけ、フリーになるとのことで、その間、一緒に遊ぼうということになった。

 妹は、彼の家から、私は当然、自分ちから出かけ、新宿で落ち合った。
 このように、別々のところからやってきて、また別々のところへ帰っていくというのは、東京で一緒に暮らし始めて、初めてのことではないか?
 妹が結婚したら、こういう感じになるのだろうな。

 さて、今日は、天気が良かったし、一昨日果たせなかった花見をすることにした。
 上野公園という案もあったが、お互いに電車の都合が良い、新宿御苑に行くことにした。

 新宿御苑は、以前、友達が習っているお茶の「お茶会」に招待されて、一度だけ行ったことがあった。
 あの時は、確か秋で、菊の展示がしてあったのを覚えている。

 勘に頼りながら、JR駅から御苑を目指して歩いたが、その時から、人が多くて、花見客が多いことが容易に想像できた。
 しかも利用しようと思っていた新宿門では、入場に並ぶので、係の人が、まだ先にある臨時門まで行くよう案内していた。
 だから私たちは、臨時門から入場した。

 門を入ってすぐのところに、早速、桜の木があり、すぐにうれしくなった。
 そして、先に進むにつれ、桜とその下に御座を広げてくつろいでいるたくさんの人々が目に入り、「すごいねー!」と言うしかなかった。

 私は、正直なところ、’花見’という目的を持って桜を見に来たのは、本当に何年かぶりという感じだった。
 だから私自身も、御座を広げている人たちと同じ花見客なのだが、ごちゃごちゃと、所狭しと、御座を敷き詰め、お隣のグループとも肩を寄せ合うような’ごった’の中で、花見を楽しんでいる人々の姿に、何だか、もの悲しさを覚えた。
 もちろん、一般市民の権利として、平等に花の下にいるわけだが、変な言い方をするようだが、「花見を楽しんでいる庶民の図」って感じがしたのだった。
 きっと、夕方のニュース番組などで、こんな風に賑わっている様子が放映されるのだろう。
 ちょっと面白かったので、妹を御座の間に立たせ、桜と人々の写真を撮った。

 私たちも飲み物を買って来て、同様に芝生に腰を下ろし、しばし、花見を満喫した。
 こんな風に、芝生の上に腰を下ろすのも何年ぶりかのような気がするし、少しだけ、ピクニック気分を味わえて楽しかった。

 それから私たちは、適当に、足の向くまま、園内を歩き回った。
 いろいろな種類の桜があるらしく、それぞれきれいだった。
 中には、枝が自分たちの背丈まで下りてきているものもあり、桜の花を背景にして写真を撮ったりした。

 一番ウケたのは、’ぬいぐるみたん’を桜の花の枝に埋めてみた時で、桜の花に囲まれたぬいぐるみたんは、とにかくかわいくて、妹と二人で興奮して大笑いした。
 近くにいたアベックが、不審そうに私たちを見ていたが、楽しいし、うれしいので、おかまいなしに、ぬいぐるみたんの写真撮影を行った。
 たくさん写真を撮ったので、できあがりが楽しみである。

 昨日は、冷たい雨が降っていたので、桜が散ってしまったのではないかと心配したが、とても美しく、まだまだ当分花見は楽しめそうだし、良かった。

 花見の後は、茶店に入ってお茶した。
 妹のボーイフレンドが合流するというので、待ったが、ダンス教室の時間も押し迫っていたので、私は、彼の横着を待たずに、先に茶店を出た。

 即興ダンスでは、せっかく桜を見たあとだったので、桜を表現してみた。

 数週間前の’21歳の時の日記の出現’以来、新境地という感じで、ダンスが自由になってきたように感じている。

 今日も、心のままに、身を任せて踊った。
 また、これまでと違う動きが出て来たようだった。

 先生に、「踊るときは、いつも、目的を持って踊るのですか? それとも、その時出て来たものを踊るのですか?」と訊かれたので、「自然に出て来たものだ」と答えた。
 そしたら「それは踊りの基本であるので、いいことだ」と褒められた。

 以前にも、先生に、天性の踊りの才能があると言われたことがあったが、本当に、曲に身を任せるのが楽しい。
 それが結果的に、「ダンス」となるわけだ。

 まだまだ、自分のオリジナリティーを追求したいものだ。
 そうしたら、私を覆う’凝り固まった殻’が、壊れそうな気がするではないか。

                         以上、みちょるびんでした!

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