こんにちは、みちょるびんです。
(前回までのあらすじ)
入社して最初の数年は、一つの夢も実現し、何の疑問もなく、仕事に励んでいたみちょるびん。そんなある日、占いで「将来、商売を始める」「自分を抑制している」と告げられた。仕事に対し、違和感を感じ始めたみちょるびんは、学生時代に熱中していた「演劇」に活路を見出したのだが・・・。
1.カルチャースクール「女優に挑戦!」
おそらく、新聞広告で偶然、見つけたのだと思います。
職場の近くのカルチャースクールで開催される「ラブ・コメディー 女優に挑戦! ―演じてキュートな魅力アップー」という講座でした。
当時はまだ、インターネットで検索するというような気の利いたことはやっていなかったと思いますので、これも、結構な「引き寄せ」と言えるのではないかと思います!
みちょるびんは、早速、申し込みし、仕事帰りに通い出しました。期間は3か月で全6回の開催でしたので、半月に1回というペースでした。女性限定で、参加者は7,8人いたと思います。
講師は、お笑い評論家という方で、みちょるびんは、「粗削りだけど光る原石!」と、発掘されちゃったらどうしようと、期待に胸を膨らませていましたが、特にそういったドラマティックな展開もなく、講座自体も、残念ながら、さほどの盛り上がりを見せませんでした。
初回7,8人でスタートした講座は、回を重ねるごとに参加者が減っていき、最終回はなんと、2名だけでした。
みちょるびんは、はりきって参加し、唯一の皆勤でしたが、結局、高校時代の情熱が呼び覚まされるようなことはなかったですし、他のみなさんも、そうやすやすと、‘キュートな魅力アップ’につながらなかったのだと思います。
2.予想外な展開
ところが、別のところに、収穫がありました。
最終回のもう一人の参加者、つるさんとの出会いです。
それまで、講座終了後は、皆、そそくさと帰路についたので、他の参加者と個人的に交流する機会は一度もありませんでした。しかし、その最終回は、二人きりの参加だったということもあり、お互いに親しみがわき、せっかくだから、打ち上げしましょうということになったのでした。
それで二人で、その足でご飯を食べに行きました。
つるさんは、通りの良い、とてもいい声をされていて、みちょるびんは、つるさんの台本を読む声を聞くたびに、まるで「ストーリーテーラー」みたいと思っていたのですが、それもそのはず、実は、講談師をなさっているというカミングアウトがありました。講座のときは、芸能関係のお仕事をされていることは伏せていらっしゃったとのことでした。
普通にオフィス・レディーをしていては、出会わないような人種なので、つるさんのお話しは、なかなか興味深いものがありました。
そんな中、つるさんから、ダンス教室に誘われました。
つるさんによると、テレビで、振付師のドキュメント番組を見て、その人のダンス教室に通い出したということでした。そして、そのダンス教室というのが大変ユニークで、生徒に即興で踊らせるというのです。
みちょるびんは、実は、演劇部時代、‘演劇’なのに、自分で振り付けたものを部員に躍らせるということをしたこともあるほど、ダンス好きで、自己流ですが、とにかく勝手に踊るのが得意でした。だから、そのダンス教室は、まさにみちょるびんにおあつらえ向きといった感じで、みちょるびんは、二つ返事で、行く約束をしました。
そうやって、みちょるびんの「演劇における自我の復活作戦」は敢え無く終了しました。
だけど今度は、「ダンス」に希望の光を見出したのでした。
3.運命の赤い糸?
最後に、余談ですが、つるさんと二人でお食事したわけですが、なんと、みちょるびんは、お財布を職場に忘れるという失態をおかしていました・・・。
だから、食事代は、実質初めてお話ししたばかりのつるさんにお借りせざるを得ず、ダンス教室に行く約束をしようがしまいが、返金のため、もう一度つるさんと再会しなければならない運命にありました。
次につるさんに会ったのは、ダンス教室ではありましたが、これも、なんだか、不思議な縁を感じます。
以上、みちょるびんでした!