こんにちは、みちょるびんです。
誕生石に関するネット記事を読んだ感想などを書いていたら、1石だけという、1月の誕生石「ガーネット」が不憫に思え、つい、「ガーネット」に対するみちょるびんの熱い思いを語ってしまいました(「新☆誕生石!(2:1月の誕生石)」)(「新☆誕生石!(2:続、1月の誕生石)」)。
こうなったら、せっかくなので、各月の宝石たちについても、みちょるびんの独断と偏見を含んだ宝石紹介を行いたいと思います!
アメジスト
「アメジスト」と、敢えて書きましたが、宝石業界では正式には「アメシスト」としているようです。
確かに、権威ある宝石関係のサイトや書籍等を見ると、「アメシスト」という表記になっています。
気になって、英語表記と発音表記をチェックしてみたところ、以下のとおりとなっていました。
英語:Amethyst 発音表記:ǽmiθist
この場合「th」の発音が焦点だろうと思いますが、似ていて、よく私たちが使っている単語「Thank you」(サンキュー/ありがとう)の「Thank」と「This is a pen.」(ディス、イズ、ア、ペン/これはペンです) の「This」の表記は、以下のとおりでした。
英語:Thank 発音表記:θǽŋk
英語:This 発音表記:ðís
「Thank」と同じ発音記号のようですね。
って、ことは、濁らないのが正解って言うことになりますね!
だけど、「アメジスト」の方が、みちょるびんには馴染みがあります。
実際、世間では、多くの人が「アメジスト」だと思っているのだそうで、街の宝石店も、消費者に歩み寄る形で、「アメジスト」という表記を使っているところもあるそうです。
どうして、日本では「アメ‘ジ’スト」が浸透してしまったのか。
昔の人の聞き間違いによるものだったのか、方言(なまり)のせいなのか(冗談です)、謎ですが、ここでは、親しみのある「アメジスト」を敢えて使いたいと思います。
「アメジスト」は、鉱物種「水晶」(クォーツ)の変種で紫色のものを呼びます。
和名では、「紫水晶」、そのままです。
「水晶」と言うと、占い師が持っている無色透明の球体を想像される方も多いのではないでしょうか。
ドラマなどでは、占い師が、占いアイテムとして水晶を使っているシーンを多く見かけますが、占い好きのみちょるびんはこれまでたくさん占いに行ってますが、これまで水晶を使う占い師さんに遭遇したことはありません。
みちょるびんには、水晶を使った占いというのは、あまりメジャーではないという印象ですが、世間が持つ‘占いシーン’のイメージでは、水晶がよく使われますね。
あの透明な水晶は、「ロッククリスタル」と呼ばれています。
なんとなくあの占いアイテムは、「水晶」という言葉がしっくりするので、「水晶」と書きましたが、ここから先は、「クォーツ」と表記させていただきます。
さて、恋愛面でのサポートが期待できるパワーストーンとして、「ローズクォーツ」は女性に人気があるのではないでしょうか。
これもクォーツの変種(ピンク)ですし、11月の誕生石の「シトリン」も、実は、クォーツの変種(黄色)です。
スモーキークォーツというのもありますね(変種:茶系)。
その他、キャッツアイ効果を示す個性的なタイガーズアイも実は同じ水晶(変種)。
「タイガーズアイ」は黄色系ですが、ブルー系もあり、それは、「ホークスアイ」。
そのほか、針状結晶などの内包物を持った印象的な「サージェニティッツ・クォーツ」、例えばルチル入りだと「ルチル・クォーツ」と言われるものもあります。
と、このように、「クォーツ」も、様々な変種があります。
そんな中、長年、歴史あるジュエリーを飾ってきたのが、紫色のアメジスト。
紫は、日本では高貴な色として昔から愛されてきましたし、西洋においても、時の権力者だけに許される色とされていた時代もあったようです。
また、アメジストは、3大宝石と言われるルビー、エメラルド、サファイアと同等のものとして考えられていた時期もあったほどだそうです。
色石(色がある石)の魅力は、なんと言っても、その「色」にあると思いますが、アメジストのようにパンチの利いた紫色を表現できる石は、他ではあまりないように思いますし、納得です。
しかし、19世紀にブラジルで大量のアメジストが発見されたことにより、それまで珍しかった紫の宝石がたくさん流通するようになってしまい、‘希少性’という魅力が失われてしまったのだそうです。
その結果、価格も下落してしまったとのこと。
ですが、逆に、今は、それがアメジストの強みとも言えるのではないでしょうか。最近は、大振りのアクセサリーで、その存在感や個性を主張したファッションが人気です。
それを本物の宝石で表現するのは、サイズであるとか、値段であるとかの制約がネックになってきますが、アメジストであれば、それも可能ではないでしょうか。
アメジストは、淡い優しいライラック色から、気高くてつややかな濃い紫色まで、さまざまな表情を持っています。
工夫次第で、いろいろなシーンで、楽しめる宝石だと思います。
最後に。
クォーツは、世界のあらゆるところで産出され、空気に舞っているチリの中には、クォーツも混じっていると言われているほど。
それでも、クォーツは、時計の製造でも利用されているように、精密機械工業の場面でも必要とされている存在であるため、合成石もたくさん生産されているという点が、同じく産出量の多い「ガーネット」とは大きく異なる点です。
合成石が天然石に紛れ込んでいることもあるそうなので、気をつけたいところですが、アメジストは、色むらがあるという、天然石ならではの特徴も持っています。
石を白い紙の上に置いてみると、色の濃淡がわかる場合もあります。
それも一つの個性。
アメジストの‘萌え’ポイントだと、みちょるびんは思います♪
以上、みちょるびんでした!
【参考文献】
「宝石 その美と科学」(1972年、近山晶著)