【難解 その1(日記)】
夜、テレビで、「恋愛運」と「仕事運」は両立しないという話を聞いた。
両方を求めると、命を落とすと・・・。
私の場合は、一人で食べていけるという観点からは、一般的に仕事運がいいと考えられる。
もしかすると、だから、恋愛の方が’さっぱり’なのではないか。
しかし、「仕事」か「恋愛」のどちらを取るかと訊かれると、「仕事」と考えている自分がいる。
仕事で成功したいという願望があるのだ。
でも、漠然と自分の中で思い描いている’成功したい仕事’というのは、今の仕事とは別なのだから、妙なのだが。
ランチの時に、二人の女性同僚に「楽しいことを求めて、実際に楽しいことをしているはずなのに、いつも心の中で、何かないかなー、つまんないなーって、思うんですよね」と告白した。
だけど、同僚たちには、そういう感覚はないらしい。
おそらく二人のすぐそばには、愛する家族がいるからではないか。
私は、愛に飢えているのかも!?
その日、テレビ番組「オーラの泉」に出演していたそのゲストは、前世では芸術家だったらしい。
その影響で、現世では職人肌で、常に、定住することなく、新しいものを作り出したいという欲求があるのだとか。
何をしても充足感が得られないのは、そのせいであり、仕方がないと言われていた。
もしかして、私も、そんな感じだったりして?と、思ったりした。
【難解 その2(日記)】
久々に、以前一緒に働いていた同僚たちと会う機会があった。
Pさん(女性)も相変わらず、若々しく、お美しかった。
あの美貌で、もう52歳というのだから、びっくりする。
それにもっと驚いたのは、26歳年下(!)の彼と、結婚した(!!)と言うのだ。
ご自分のお子さんたちと彼の年齢が近いため、告白しづらく、結婚のことを、まだ、家族の誰にも報告できていないのだとか。
やっぱり、そうだよねぇ・・・。
それにしてもすご過ぎ。
彼が外国人で、日本に長く滞在できるようにするには、ビザの問題もややこしかったので、籍を入れる決意をしたと話していた。
あまり、彼には期待はしていないとは言っていたが、それはきっと、Pさんの照れだろう。
いつもドキドキしていたいと言う情熱的なPさんのことだから、やっぱり彼のことが好きなんだと思う。
二次会で、場所を変えてからも、私はPさんに、20回くらい、「早く結婚して! みちょるびんが結婚しないと、落ち着かない。幸せになってほしい」と言われた。
こんなに懇願されるのは、初めて。
別の元同僚に、「みちょるびんは、自己主張がはっきりしているし、包容力のある人、外国人がいいのかも知れない」と言われた。
やっぱり、私の運命の人は、私の身近なところには、いないものなのか?
Pさんの気持ちはとってもうれしいが、発破をかけられる毎に、どんどん気持ちが沈んでいく感じがした。
自分では、どうにもできないことがある。
【難解 その3(日記)】
テレビ番組で、恋の法則とかいって、3つの「ing」を紹介していた。
恋に発展するのは、次の3つの「ing」が揃った時ということだった。
タイミング(timing)、フィーリング(feeling)、そしてハプニング(happening)。
タイミングも難しいし、ハプニングはもっと難しい。
なかなか起こらないのが、ハプニングなのだ。
【難解 その4(日記)】
絵の先生の個展があった。
還暦も過ぎた、大先輩(女性)と駅で待ち合わせし、一緒に会場に向かった。
先生は別のお客さんの相手をされていたので、私たちは、作品を拝見した。
先生のスケッチがまとめられた本があり、そこに、その大先輩をモデルとした絵が載っていた。
しかも、その絵は、先生からいただいたのだとか。
うらやましい。
とても、ステキな絵だった。
大先輩は、若い時は、’絵になる人’だったようだ。
そんな風に、私が話したところ、大先輩は、「みちょるびんも、絵になるわよ」と言って下さり、予想外な返答に、ちょっとびっくりした。
会場には、ひっきりなしに客がやって来て、先生はずっと、その対応に追われていた。
だから私たちは、ずっとその場でおしゃべりをしていた。
しかも、私の恋愛話。
他の先輩方にしても、この大先輩にしても、さすが、年の功とでも言うか、話を聞くのがうまい。
ついつい、余計なことをしゃべってしまった。
こんな、つまんない話、先生の晴れやかな場所で、すべきではないのに。
あーあ・・・。
大先輩は、私の話を聞いて、勝算はないと思ったに違いない。
そもそも、私自身が、彼に対し、友好的になれないわけで。
案の定、私の方から態度を軟化せねばなるまいと指摘された。
私が、「未熟なんです」と卑下すると、「不器用なだけよ」と返された。
ちょっと、救われた。
大先輩は、人を好きになるのは、理屈ではなく’シモ’だと言われた。
高度過ぎて、小学生レベルの私にはちょっと、難解だが、なんというか、子宮で感じるというか、そんな意味合いかな・・・???
やっぱり、「人を好きになる」ということは、不思議なことなのだ。
そして、貴重なことでもある。
プライドを捨てられれば、いいのだろうが、やっぱり、容易なことではない。
以上、みちょるびんでした!