こんにちは、みちょるびんです♪
子供の頃、絵を描くのが好きで、絵描きになりたいと思っていた。
こんな風に言うと、さぞかし立派な絵を描いていたように聞こえそうだが、その頃に描いていたのは専ら、マンガに出てくるような女の子の絵。
小学校に上がる前だったように思うが、両親からデッサンの本を誕生日にプレゼントされたことがあった。
だが、文字を読むのが好きじゃなかったから、絵を眺めて楽しむだけにとどまった。
小学校1年生の時、テストを早く終えた者は残りの時間、答案用紙の裏に絵を描いても良いということになっていた。
みちょるびんは、絵を描きたかったので、試験問題に挑むことはせず、絵をひたすら描いた。
それから数日後、答案用紙は返ってきたが、点数のことなど気にも留めていなかった。
その日、遊びから家に戻ってみると、会社から帰宅した父・パピーがみちょるびんの帰りを鬼の形相で待っていた。
そして、パピーにこっぴどくしかられた。
その後、パピーの目の前で、その試験問題を解かされた。
問題は解けた―――。
ちゃんと、やればできるじゃないか・・・みたいなことを言われたように記憶する。
だって、あの時はテストを受けたくなかったんだもん・・・。
絵が描きたかったんだもん・・・。
気ままに絵を描いたら、パピーに怒られるようなことになっちゃって・・・。
その後はちゃんと、テストは真面目に受けるようになったよね、相変わらず絵は描いていたけど☆
家の近所に油絵を扱っている小さなギャラリーがあって、そこで絵画をみるのが好きだった。
学校の帰り、たまに立ち寄ったりなんかしてさ。
特に海――水しぶきを上げた波――の絵が好きで、熱心に見ていた。
大きくなったら、この絵が欲しい!なんて思ったものだった。
それにしても、そのギャラリーもよくランドセルを背負った小さい子供を店内に入れてくれたもんだね。
子供が絵に見入っている様子を微笑ましく思ってくれていたんだろうか。
その店のショーウィンドウには、立派な金色の置き時計が飾られていた。
そのガラスのドームケースの中では、金色の回転振子がクルクルッ、クルクルッと、時計回りに、その反対回りにと不規則に回転していて、優雅でとてもきれいだった。
大人になったらやっぱりこの時計も欲しいと思ったものだった。
だけど、絵描きになりたいという思いは、いつの間にか消えてしまった。
中学生の時は「美術」の授業は得意だったけど、高校では「美術」の授業はなかった。
高校では「美術」か「音楽」のいずれかの授業を選択しなければならなくて、入学する時、母・マミーがみちょるびんに確認することなく勝手に音楽の授業を申請したからだ。
当時、ピアノを習っていたから、その方がいいいって思ったんだろうね。
大人になって、絵を描きたくなって、海外赴任している時に2年くらい、油絵教室に通ったことがある。
そこでは既存の絵画の模写をさせられた。
リンゴなどの静物画に始まって、植物だとかを描いて、空や海の絵なんかも描くようになったけど、その頃になるとみちょるびんは人物画を描いてみたくて、先生にお願いして人物画に挑戦させてもらった。
自分が描きたい絵を描かせてもらえると、より筆がノッて楽しかった。
日本に帰国した後、油絵教室を探したけど、なかなか条件が合わなくて、最終的に近場のデッサン会に入会した。
そこでしばらく水彩画なんかを描いて活動したけど、デッサン会は途中でつぶれてしまったし、その頃になると宝石鑑別の勉強に本腰を入れなきゃならない状況もあって、それきり、絵は描いていない。
海外にいる時に気に入って、いくつか絵を買ったりもしたけど、子供の頃に憧れた、重厚感のある海の絵(油絵)ではない。ポップな明るい色調の水彩画ばかり。
金色の回転飾りの置き時計なんてのも、所有はしていない。
今のみちょるびん家のテイストには合わないし、その気分でもない。
きっと、これからも買わんのだろうな。
以上、みちょるびんでした!