こんにちは、みちょるびんです。
【国際宝飾展を散訪した日の日記(1日目)】
お目当てのジュエリー・ブランドのセミナーが終わり、国際宝飾展の営業時間終了まで、3時間くらいだった。
私は、事前にチェックしていたお店を集中的に回ることにした。
目的は、アンティーク。
店舗案内のパンフレットによると、アンティークを取り扱っている店は、7店舗くらいあるようだった。
広い会場をくまなく見て回ることはできないので、この残り3時間をそうやって、過ごすことにした。
最初に行ったお店は、アフガニスタンから出店していて、「ローマングラス」を扱っていた。
私は、ローマングラスは初めてであったが、とてもきれいで惹かれた。
ブルーのガラスの破片が玉虫色に光っていた。
私がジュエリー・デザイナーだったら、このローマングラスに注目すると思うし、買い求めていたに違いない。
実際、店頭で居合わせた’クラフトマン’と称するおばさんも、「ローマングラスを探していた」と言って、ものを吟味していた。
私は、ローマングラスやアンティークのコインなんかにも惹かれたが、結局、何も買わずに、次の店に進んだ。
お次は、ネパール人のオーナーが営む店。
オーナーさんは日本に20年以上住んでいるのだそうで、お店は魅力的な商品を扱っていた。
私は、元々、トンボ玉にはあまり関心がないが、そこに居合わせた日本人の女性客曰く、お店のオーナーさんは、トンボ玉界では有名なのだとか。
彼が首からぶら下げているビーズは、1つで500万円もするのだそうで、驚いた。
彼は、自分でデザイン、クラフトもするらしく、自作の黒ダイアの立派な指輪を身に着けていた。
また、オーナーさんは、とても愛嬌があるというか、とても親しみが持ちやすく、私は、ついつい長居して、来店する他の客とのやり取りを聞いていた。
店には、ローマングラスのペンダントも1つあった。
オーナーさん曰く、彼の試作品なのだとか。
小さいイエローサファイアのビーズが、ゴールドチェーンで1つ1つ手作業で編んで繋がれており、明るい色がさわやかだった。
そして、ペンダントトップのローマングラスは、地色がイエローっぽく見えた。
ローマングラスを吊り下げる留め金の両サイドには、ピンクサファイアが1つずつあしらわれていて、実は、私としては、それは余計なようにも感じたのだが、チェーンとガラスが同系色なので、むしろ、ピンク色はアクセントとなっていいかも知れなかった。
料金は、値札の額の、2/3の値段でいいと言う。
イエローサファイア、ピンクサファイア、18Kゴールドという素材を考えた時、市場からすると、確かにこの値段は安いと思った。
提示された3割引きという点も魅力で、クラクラした。
女性客も、「他の店には、こういういいデザインはない」と話していた。
だが、あいにく今日は、現金の持ち合わせはない。
このような宝飾展では、現金払いが基本のようだ。
オーナーさんは、「Book」と言っていたが、本当に、札束で取引しているようだった。
「近くに、ATMがある」と紹介されたが、一旦、頭を冷やさねばなるまい。
先日、心を奪われたアンティークペンダントウォッチは、かろうじて踏みとどまり、物欲を押さえることに成功したが、今回も慎重にならねば!
私は、結局、今日は、その後、再び、あのネパール人のお店を訪れることはしなかった。
迷いがあったので、やめておこうと思ったのだ。
その代わり、ネックレスを一時的に置くために、ネックレススタンド(胸部トルソー)やトレイ等を買った。
活用頻度が高く、いちいち専用の箱にしまうのが面倒なジュエリーのための、一時避難場所というわけだ。 (つづく)
【ローマングラスとは】
ローマングラスとは、約2000年位前、ローマ帝国の時代に作られ、ローマ帝国領内で使用されていたガラス製品全般を指します。ローマングラスの玉虫色の部分は、ガラスが銀化したことによるもので、ガラスが土や砂の中に長い間埋もれていた場合に生じます。埋もれている時間が長いほど、銀化した層が厚くなり、複雑な輝きが増して綺麗になっていくのだそうです。この銀化現象は、人工的に作り出すことが出来ないと言われています。
以上、みちょるびんでした!