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ロシア旅行の思い出。(9.サーカスざーます!)

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こんにちは、みちょるびんです。

【滞在7日目の日記(後編)】

 私たちは、「クレムリン」を後にし、露子とも合流して、次のお楽しみ、サーカスに向かった。

 モスクワにはサーカス小屋が2つあるのだそうで、私たちは、街に近いところにある、伝統ある芸を見せてくれるという、通称’古いサーカス’、「ニクーリンサーカス」を観に行った。
 私は、勝手に、仮設テントみたいなものを想像していたが、ちゃんとした建物、常設小屋だった。
 当たり前か。
 ここは、サーカスの本場、それだけ、需要があるということだろう。

 建物内では、生バンドが楽しい曲を演奏しており、気分を盛り上げてくれた。
 子供たちがうれしそうに、アイスクリームを買っていた。
 ウキウキする、別世界であるに違いない。

 ホールには、象がいて、目を奪われた。

 こんなに間近で、象を見たのは、初めてだろう。
 私は、以前、前世占いで、「前世では’インディアンプリンセス’で、象の背中に乗って行進していた」と言われたことを思い出し、自分の遠い記憶の中に、象がいるかどうかを確かめたくて、象をじーっと見つめてみた。
 象の方も、私を見ているような気がした。
 わからないけど、なんか、象と気が通じたような、そんな気がしないでもない。

 だけど、案外、象って、目が怖いのね。
 切れ長で、’悪だくみ’を考えていそうな形の目。
 絵本などに出て来るような、優しい印象はあまりなかった。
 ’海千山千’って感じがした。

 それから私たちは、チンパンジーと犬(オールド・イングリッシュ・シープドッグ?)と一緒に記念撮影をした。
 ぬいぐるみたんは、チンパンジーの関心を引いて、ヤられる可能性があるので、バッグから出して一緒に写ることはできなかった。
 残念。
 おさるさんの手が、私の膝の上に置かれ、なんかその感触が残っている。
 写真の出来上がりが楽しみである。

 さて、いよいよサーカスの始まり、始まり。

 座席は、2列目で、ほぼ正面。
 絶好の位置ではないか!
 何が始まるのか、わくわくした。

 一番印象的だったのは、黄色い衣装を身にまとったお姉さんのステージ。
 電車の吊革みたいな輪に、両手、あるいは片手でぶら下がって、天井高くまで、上っていくのだ。
 その柔らかい体を自由に操っては、くるくる回ったりしていた。
 全然、苦も無く、身軽な感じで、華麗で、とても気持ち良さそうだった。
 登場の仕方など、颯爽としていて、私もああいう風にできたらいいなぁと思った。
 ダンスで使えたら、どんなにステキか。
 お姉さんの演技に惚れ込み、「カッコいい」を連呼していた。
 憧れである。

 アクロバティックな芸は、やはり、どれも印象的である。
 男女が吊革にぶら下がって、絡みながら、ポーズを変えていく姿は美しかった。

 お兄さんの緊張のお手玉、ボールさばきもお見事。
 白いボールが、まるで生きているみたいで、正確で、お兄さんはセクシーで、ボールが描く軌跡が美しかった。

 ハラハラしたのは、シーソーを使って人を飛ばすヤツ。
 あれなんかは、人が宙を舞うわけで、命綱なしだし、曲芸の中でも、一番失敗が許されないもののように見受けられ、ハラハラした。
 成功したら、本人たちも喜んでいたが、それが妙にリアリティーがあったというか、それだけ大技で、真剣勝負であった証に違いない。

 最後は、お待ちかねの空中ブランコ。
 これも、タイミング一つ。
 一度失敗してネット上に落ちてしまったので、2回目に挑戦した時は、逆にこちらの方が緊張した。
 成功した暁には、脇に控えている人たちも、ゴムにぶらさがってびよーんと伸びるので、上を見上げて、不思議な光景だった。

 サーカスも満喫。
 面白かった。

 ロシアの夜は長い。
 私たちは、それから食事に出かけ、モスクワ大学のある雀が丘から夜景を楽しみ、ようやく露子邸に帰った。

 さすがに、帰路の車中では、疲れて、一瞬気を失っていた。
 一日中、日に照らされて歩き回り、締めは、ハラハラドキドキのサーカス。
 全てを全うし、緊張から解放され、眠気が襲わないわけがないのだ!

 明日は早いもので、帰国の日である。
 パッキングもしなきゃだ。

 今日は日に焼けたので、私は、露子邸に帰ったから、美白パックをしようと思っていた。
 こんなこともあろうと、私は、日本から、わざわざ’パック’を持参していたのだ。

 ところが、開けてびっくり。
 上下別シートに分かれているタイプのものなのだが、なんと、片方だけしか持って来ていなかった。
 しかも、よりにもよって、下シート・・・。
 情けない!

 一応、パックしたけどね、下だけだけど!!

                            以上、みちょるびんでした!

-旅行

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