こんにちは、みちょるびんです♪
みちょるびんが自分のアクセサリーコレクションに加えたい!と思っていた「千本透かし金細工」が施された昭和レトロの指輪―――。
それは思わぬ形で、手に入れることになりました。
その入手先は、なんと、実家!
しかも、亡父・パピーが、母・マミーに贈るつもりでいた指輪でした!!
最近、パピーから昔にもらっていた手紙を見つけました。
みちょるびんと妹の二人に宛てのもので、かれこれ20年位前にもらったものです。
その手紙には、35年余りたった自分(パピー)の誕生日の日に、1つの指輪が見つかったと書いてありました。
マミーに贈ることになっていたのだが、パピーがなくして所在がわからなくなっていたものだったということでした。
この指輪に会えると思ってなかったのに、又、縁があったのでせう。
(パピーからの手紙)
父さんは嬉しく思っています。
みちょるびんだって、実家で昭和レトロの指輪に会えるなんて思ってもみなかったよ!
みちょるびんもうれしい限りです!
以下、パピーからの手紙の抜粋です。
その指輪はルビーです。
(パピーからの手紙)
形は長さ約23ミリ、幅約10ミリ、厚さ約6~7ミリで船形をしていて、太陽の光にあてると、燦然と輝く様は35年余りを経て、やっと日の目をみた指輪の輝きの様に思えて、その美しさにみとれています。
色は濃い赤色のルビーではないですが、色の変化はいろいろで、濃い赤色になったり、一部だいだい色になったり、赤い電球がついた時のように鮮やかな赤色に変化したりで、なんとも、その美しさは、たとえられないくらいと言えばオーバーですが、とにかく父さんが見た限りでは一番美しいです。
今日の様に、化学的に人間が宝石を造る時代の物ではなく、天然石が多い時代物ですから、そのせいかなとも思ったりもしてます。
(中略)
とにかくこれは母さんに戴いてもらって、その後、二人の中のだれかが受け継いでもらえたらこの上なく幸せに思います。
パピー! 妹と協議の結果、この指輪はみちょるびんが受け継いだよ!!
また、手紙の最終ページには「下記略図(約現寸大)」として、ご丁寧に、指輪を上から見た図と横から見た図の2つがそのサイズと共に、克明に描き写されていました☆
かなりの気合いの入れようです!
「ピッカー ピッカー輝きます。」という注釈も添えられていました。
そして最後に、おそらく、パピーの最大の関心事であろうことが、締めの言葉として綴られていました。
お値段の方は専門家に頼んでみようと思っています。
(パピーからの手紙)
たぶん、ウン十万円はする事でしょう?
たのしみです。
パピーは絵が得意な人でした。
指輪の略図はとても上手に、かつ精巧に描き上げられていました。
それは、パピーの興奮っぷりを物語っています。
そして、パピーはロマンチックな男でもあった。
35年余りの時を経て指輪が発見されたのは、奇しくもパピーの誕生日だったと言う・・・。
パピーから血を分けた娘からすると、パピーの人柄を表す代表作だよなぁって、いろいろと笑いのツボが満載のこの手紙のことを大変貴重に思います☆
手紙には、みちょるびん姉妹が帰省した際にお見せすると書かれてあって、一方、オーバーに伝えてしまっているので期待しないでね!?と、一旦ハードルを下げるということも忘れてはいない。
ホント、面白いヒトでしたよ、パピーは!
でも、本当は、相当の自信があったんだと思う。
だからこその、この内容だった。
それだのにその後、私たち姉妹は、パピーからその指輪を見せてもらった記憶がないのです・・・。
きっと催促はしたのだと思うけど、はぐらかされた。
そのうち、みちょるびんたちも、すっかり忘れてしまった―――。
パピーは、みちょるびん姉妹にこの手紙を送ったあと、喜々として、街の時計店を訪れたはずです。
指輪のケースに記されていた、そのお店に!
だがパピーは、そこで衝撃の事実を知ることになった。
「化学的に人間が宝石を造る時代の物ではなく、天然石が多い時代物」だと信じていたものが、実はそうではなかったのだと・・・。
きっと期待していたお値段の方も、購入当時からして、かなり廉価なものになってしまっていたんじゃなかろうか・・・。
だからパピーはその後二度と、指輪のことを口にしなかった―――。
でもさ。
マミーのことを想って購入したっていうパピーの気持ちは本物じゃん?
みちょるびんにとっては、どんな指輪よりも価値あるものだよ!?
縁あって、みちょるびんの元に来た指輪です。
この上なく愛おしい。
それにパピー、いい趣味してるっ!
以上、みちょるびんでした!