こんにちは、みちょるびんです。
映画「東洋の魔女」(ジュリアン・ファロ監督)を観ました。
1964年東京オリンピックで、ソビエト連邦(現ロシア)チームを破り、金メダルに輝いた、女子バレーボール日本代表チームの、ドキュメンタリー映画です。
「東洋の魔女」とは、欧州遠征で連覇した際に、その偉業を称賛される形で、海外メディアにつけられた同チームのニックネーム。
みちょるびんも、何度か、テレビ等でその名前を耳にしたことがあります。
「挑戦(Le Prix de la Victoire)」(渋谷昶子監督、カンヌ映画祭短編部門グランプリ受賞作品(1964年))では、当時の現役選手の練習の模様等が取材されていて、貴重な映像となっていますが、本作では、この映像も交えつつ、且つ、現在は70代、80代になられた ‘元選手たち’にもスポットを当て、当時のことをふり返るという興味深い内容になっています。
また、本作のユニークな点として挙げられるのは、アニメーションをところどころに挿入している点だと思います。
同女子チームの金メダル獲得後に日本で巻き起こった、一大バレーボールブームの火付け役、漫画「アタックNO.1」。
「アタックNO.1」のアニメーションは、遠く海を渡り、同作の監督の母国であるフランスでも放映され、日本と同様に、アニメをきっかけにバレーボールを始めるというような現象も起こったのだそう。
かく言うみちょるびんも、小学生低学年の頃は、「アタックNO.1」ごっこをやっていました!
と、そういった環境で育った監督は、日本のアニメも大好きなのだそうで、今回のドキュメンタリー映画では、うまく、アニメ「アタックNO.1」における試合や練習シーンも絡めており、ポップな仕上がりにもなっているので、新鮮です。
映画の中で、懐かしいオープニングテーマも流れるなど、いろいろな角度から楽しめた映画でした。
登場人物が日本人であることもあり、映画は日本語で進行するので、ほとんど問題ありませんでしたが、ところどころで、場面の切り替え等を説明した字幕が、フランス語であったため、一部、みちょるびんには理解できない箇所があったので、そこが残念でした。
しかし、今年の11月には日本でも公開を予定されているとのことで、その際は、日本語訳が付されるでしょうから、日本でご覧になる場合は、問題はないことでしょう。
さて、みちょるびんが一番印象に残ったところは、やはり、過酷な練習シーンです。
例えば、回転レシーブなどは、何度も何度も、繰り返し、繰り返し、ふらふらになりながらも、容赦なく飛んで来るボールを追いかけていて、いわゆるスポ根(スポーツ根性)アニメさながらの練習風景でした。
しかし、それは、現実のものなのです。
毎日、夜遅くまで、練習していたというので、その努力に感服しました。
そして、オリンピックという大舞台に臨む時、一人の’元選手’がおっしゃっていたのは、「練習を積み重ねていたので、緊張はなかった」ということ。
そういう境地は、誰にも負けないくらいたくさんの練習をしてきたという、自信でしか得られないのだろうと思ました。
「眠い」とか、「忙しい」とか、言い訳しているようでは、みちょるびんは、まだまだだなと、反省した次第です。
最後、緊迫の戦いに勝ち、金メダルが決定した瞬間は、みちょるびんも胸が熱くなりました。
ちょうど、今、オリンピックが日本で開催されていながら、時差の問題や、忙しさを理由に、視聴しないでいるみちょるびんです。
TVのスイッチを入れれば、きっと、リアルタイムの感動が得られるのでしょうが、60年近くも前のオリンピックに胸を打たれたのでした。
機会があれば、是非、皆さんもご覧いただけると面白いと思います。
第一、外国人監督に、日本をテーマに選んでいただけたことが、うれしいじゃないですか!
以上、みちょるびんでした!