こんにちは、みちょるびんです。
【ある日の日記】
今日、友達に誘われて、何とかというブランド時計のオークションの、オープニングパーティーに出かけた。
ちょうど、建物の前を通った時、大きな窓から、中の様子が窺え、頭にすごいレースを乗せた年配の女性が椅子に腰かけているのが見えた。
友達が、「有名人がいる!」と声をあげたが、その人とは、また別の人だったらしい。
会場は、大変、華やかな席となっていた。
ワインやシャンパン、スモークサーモン等の高級食材を使った軽食が用意されており、イベントに、かなり力を入れているのがわかった。
世界的に有名なパティシエ、という人のデザートもいただいた。
イベント関係者に、友達のお知り合いがいて、友達は、いろいろな人を紹介されていた。
何やらよくわからないが、いろんな人と、友達はものおじすることなく、会話していた。
習い事でご一緒しているという、何とかという女優さんもいらっしゃっていて、友達は、女優さんと、にこやかに談笑していた。
女優さんから、ちょっと、興味本位の質問を受け、私は、友達がどんな風に回答するのか関心があったが、うまい切り返しをしていて、感心した。
友達は、美しく、賢く、難しい仕事と幸せな家庭を両立させており、どこから攻められても大丈夫、という自信があるのではあるまいか。
私は、とりあえず、友達の横で、終始、笑みをたたえることに努めた。
出品されていた主役の時計たちは、面白かった。
最近のものや、古いものと、いろんな時計が混ざっていた。
本当に、まちまち。
オークションだから仕方がないことなのか。
とりあえず、「このブランドの製品」という’くくり’ではあるわけだが。
友達に誘われて、うかれて来ただけなので、このオークションの趣旨をちゃんと理解しているわけではないのだが、このブランドさんは、日本に進出することを目論んでいるようだった。
だけど、このようにオークションを開催することが、日本進出への足掛かりとなるものなのだろうか。
言い方が悪いが、そんなヒトの使い古しを持ち込まないで、現行製品で正面から勝負したらいいのではないかと思った。
現行製品の技術力の高さやデザイン性、また、そのブランドの実績や伝統、信頼性がわかってこそ、ヒトは、初めてそのブランドのアンティークにも価値を見出し、走るのではなかろうか。
古い機械は、何らかのトラブルが発生し得るし、そこにリスクがあるようにも思えるのだが。
それとも、だからこそ、逆に、自分たちの技術に確固たる自信があるという表れなのだろうか。
まぁ、私みたいに、あまり知識がない、単なるアンティーク好きを釣ることはできるだろうけどね。
それに、真の時計好きなら、このブランドのことは、とうに知っているだろうし、このブランドのビンテージにも根強いファンがいるらしいし。
ファンとしては、やっぱり、このブランドが主催するイベントにおいて、ビンテージを直接入手できるということ自体に、価値があったりするのかもしれないな。
結局のところ、現行モデルであろうが、ビンテージであろうが、ターゲットは、お金をたんまり持っている人ってことなのだろう。
私は、お呼びじゃないし、こんな心配だって、余計なお世話ってことだね。
いろんな時計があったが、私は中でも、アンティークのトラベルウォッチが気に入った。
アールデコのデザインがイカすやつ。
だがさすがに、私に、参戦は難しい。
友達は、私のウンチクに耳を傾け、面白がってくれた。
詳しいから、私を誘って良かった、一緒に来られて楽しいと言ってくれた。
それが本当であれば、うれしい。
私も、調子に乗りはしたが、楽しかった。
ある種の勉強にもなった。
貴重な、面白い経験を、ありがとうございました。
最後に。
’30ちょっと’という若い女社長。
髪の色もご本人に似合ってなかったし、貧弱なバストを大胆に開き、ドレスも地味で、着けているジュエリーもちぐはぐで、申し訳ないけど、品がなかった。
ちょっと、辛口?
ごめんね。
友達に、「もっと、年齢に見合うような、若い格好をしたらいいのにね」と耳打ちしたところ、「若く見られないように、工夫しているのだ」とのこと。
確かに、日本の風潮として、若い女性だと、邪険に扱われやすい傾向にあるわけで、そういったご苦労があるということは、容易に想像できることだ。
でも、その’工夫’とやらは、ちょっと、見当違いだと思う。
それに、そういう’風格’ってものは、年齢だけの問題ではないのではないか?
あー、ごめん!!
女社長、私はあなたに、ジェローザ(※)なのさ。
以上、みちょるびんでした!
※みちょるびんのお気に入りのイタリア語、gelosa。ジェラシー、嫉妬の意味。